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挿絵(By みてみん)


「ララタン!人間達が村にまで乗り込んだら皆捕まっちゃう!どうしよう!」

アルタンは不安になって叫びました。


「どうしようもこうしようも無いでしょう!犬の鼻が利かないようにしてやれば良いのよ!」


そういってララタンは人間の台所に行って

胡椒の瓶の蓋を外し

胡椒を脇に抱えたまま

天井から釣り下がる蝋燭立てに飛び乗りました。


そしてそこから思いっきり胡椒をブチまけました…。


すると胡椒の粉が呼吸器官に入ったらしく

人間達がクシャミを連発。


「ああ!胡椒が!」

「高級品なんだぞ!」

「この生意気なネズミが!」

人間が怒ってララタンに掴みかかりました。


ララタンは人間よりも素早く動いて

「アルタン!逃げるわよ!」

と言って、跳び退きました。


そして走りながら

「アルタンはハムスター村とは反対の方角へと逃げて。私はセラタン達が犬に追いつかれないように犬の気を引くから」

と、ララタンが言いました。


そのまま直行すれば村の位置が突き止められてしまうと思い

アルタンには迂回して帰るように勧めたのです。


人間達を分散させるためにアルタンとララタンは別々の方向へ逃げました。

ララタンはセラタンが足が遅いのを知ってるので


「犬に追いつかれるかも知れない」

と心配になったのです。


ララタンは犬を引き付ける為に

敢えてゆっくり走って

捕まりそうになりながら犬を挑発しました。



そして少しずつハムスター村の方向とは進路をズラして誘導しました。

「クサキ」

と呼ばれる臭い木がある場所まで…。


犬の嗅覚は敏感です。

臭いニオイを嗅げばダメージを受けます。


(嗅覚を麻痺させて追跡を困難にさせてやろう…)

とララタンは思ったのです。


ララタンの思惑通りに犬はくさいニオイを嗅いで

苦しそうに呻いていましたが…

直ぐにララタンを見つけて追いかけて来ました。


どうやらララタンを何が何でも

捕まえてやるつもりでいるようです。


(こんなに私に執着してるなら、もう大丈夫。セラタン達のニオイなんて直ぐにこの単細胞の犬の記憶からは消えてしまうに違いないわ)

ララタンはそう思って、後は本領発揮。


ハムスター村とは反対の方向へと素早く逃げ回り

とうとう犬をまいて逃げ切りました。


念の為に湖に入って

泳いで向こう岸に渡ってから

ハムスター村へは迂回して帰りました…。

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