
ララタンの栽培しているハーブは
薬としてアルタンにも分けてあげています。
村の共同農地で採れる野菜が不作で足りない時には
ララタンの畑の野菜を分けてあげています。
ララタンがいるお陰で、不作の時でも飢えることなく、村民は豊かに暮らしてゆけます。
それなのに
「あの悪い魔女は昔、森に天敵を招き入れた」
と言って、村民はララタンに御礼を言ったことはありません。
年寄り達は大人達に、大人達は子供達に、ララタンを悪者にするような偏見を刷り込んでいたのでした。
アルタンは
「なんとかしてララタンに対する誤解を解かなきゃ」
と思っていました…。