ことの始まり
自分は、一体何をしているのだろう。
死ぬことも生きることも諦めた人には、人としての存在価値があるのだろうか?
残るものはないのでは、ないのだろうか?
ああ、これから何をすればいい、何をしたい、何もわからない。
生きる事自体が苦しい。
こんな苦しいのになんで生きないといけないんだ、苦しい生を引き延ばしてまで生きる理由は、あるのか。
生きる理由が知りたい、生きるための目的が欲しい。
何か生死に近い仕事でもしていたら生きる意味が見つかるだろうか。
そんなことを思いながらいろんな体験をした。
まず、生の身近にいる仕事、医師・・・など、死の身近にいる仕事、裏社会・・・など
そして自分は、生きる理由という監獄から抜け出すために
『自殺』という行動に出た。
あるビルの最上階に来た。
そして、落ちた。
最後に見た光景は、綺麗だった。
落ちていく中でただただ見ていたのものは、当たり前と言わんばかりに輝いていた。
『蒼天の星空』だった。
死ぬ前にこんなものを見せるとは、世界は残酷だ。
今から戻ろうと思っても戻れない時に限って・・・。
本当に死ぬんだ
やっと生きるという監獄から出れる
でも、最後に放った言葉は思っていた物とは全く違うものだった
『もう少し、生きれたのかな』
それは、おそらくこの人が無意識下のなかで思っていたことであろう。
それでももう聞くことはできない。
だってその人は、生と死を手放した人だから
あなたに自由があリますように dy________より