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獅子の嘆き~猫は企み、狼は笑う~  作者: クララマリキータ
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〈――幕間――〉


 ベラ、美しい人

――ベラ、ベラ。私の美しい人。

 そう言って笑ってくれたあの人の笑顔が忘れられない。

 私の本当の名前はその時に捨てた――もう、ベラで構わない。

 美しいという言葉が背徳の魔女の名と同じだなんて、なんだかおかしくって。

 でも、もうあの人はいない――あの忌々しい女に殺された。

 幽世の箱庭から逃げた黒い魔女。

 そうだわ、あなたは背徳の魔女と同じ方法で殺すわ。

「狼にその肉を喰らい裂かれるがいい」

 復讐は甘美なものだ。

 どんな恋情よりもこの身を焦らす――価値がある。


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