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Different Place  作者: 藤いろ
19/57

COUNT DOWN K 4 [Physical fitness]

長いですね。

自分で一週間後といったんですけど。

しかし我慢です。私には目的があります。その為に!

などと私(と先輩)の高校名物、校門から校舎までの桜並木を歩きながら考えていますと。

「佳~己ちゃん!おはよ~!」

壬央さん登場です。

「昨日のデートは楽しかったね~♡」

「・・・・は?」

「おっとちょっとマジメに怒ってない?」

「デートした覚えはないのですが。」

「デートじゃん!クレープ一緒に食べたじゃん♪」

あれをデートとするんですか。私は認めません。

「デートじゃありません。」

「でも~一緒にクレープ食べた事実は事実だもんね~」

既成事実と言うつもりですか。

「私とそんな事実作ってもしょうがないでしょう。」

「あるよ、私には意味があるの」

本当に何を考えているでしょう。

と、思っていると突然腕を組んでくる壬央さん。

「・・・何をするんですか?」

「こうやって行こうよ~♪」

「嫌です。離してください。」

「テレるな、テレるな♡」

腕を振り払い、走って逃げます。しかし追って来ます。

教室に着く頃には汗だくです。

「一時間目体育だよね。良い準備運動になったね」

いや私はもう限界です。体力は全くないんです。

その後はただただ疲れ放課後までぐったりです。

そういえば体育は運動好きでした。スポーツも沢山しそうですね。体力もありそうです。

少なくとも私より下は絶対ありませんね。自分より下なんていないと自負してますから。

「佳己ちゃん、帰ろ~。今日もデートしてこう~」

「嫌です。・・・・壬央さん何でそんなに体力あるですか?」

朝から放課後まで変わらず軽やかステップを維持する壬央さん。

「何々~?私のこと知りたいの~?」

「まぁそうですね。」

「嬉しいなぁ♪答えはね!運動とか好きだから!」

はい、終わりました。私は運動好きじゃないです。

「参考にならない答えありがとうございました。」

「ヒドイ!もっと聞いてよ私のこと~」

「興味ないです。」

「じゃ佳己ちゃんのこと教えて!」

「嫌です。」

「ま、それは今度として。佳己ちゃんホント体力ないよねぇ」

「別になくてもいいです。」

「あった方が良いと思うよぉ。もし~好きな人が出来て~その人がスポーツとか好きだったら一緒にしたいと思うんだよね~」

「・・・・・。」

「そんな時出来なかったら幻滅するかもね~」

・・・・いやいやまさか。

「もしがあるかもよ~。・・・・もし対策手伝ってあげようか?」

・・・・・・。

「私毎朝走ってるんだけど、一緒にやろうよ」

先輩に限ってそんな事はないですよ。しかしもしもが有り得ないと言い切れないのも事実です。

言い切れない事実、私の体力ないのも事実、体力あって困らないのも事実、です。

「準備運動からクールダウンまで教えてあげるから~」

「・・・・お願いします・・・・。」

「やったぁ!じゃ明日からね!えーとサークル公園分かる?そこの入り口に5時集合しよう!」

やりますか、やりましょう。・・・・先輩私頑張ります!

読んでいただきありがとうございます。

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