COUNT DOWN K 4 [Physical fitness]
長いですね。
自分で一週間後といったんですけど。
しかし我慢です。私には目的があります。その為に!
などと私(と先輩)の高校名物、校門から校舎までの桜並木を歩きながら考えていますと。
「佳~己ちゃん!おはよ~!」
壬央さん登場です。
「昨日のデートは楽しかったね~♡」
「・・・・は?」
「おっとちょっとマジメに怒ってない?」
「デートした覚えはないのですが。」
「デートじゃん!クレープ一緒に食べたじゃん♪」
あれをデートとするんですか。私は認めません。
「デートじゃありません。」
「でも~一緒にクレープ食べた事実は事実だもんね~」
既成事実と言うつもりですか。
「私とそんな事実作ってもしょうがないでしょう。」
「あるよ、私には意味があるの」
本当に何を考えているでしょう。
と、思っていると突然腕を組んでくる壬央さん。
「・・・何をするんですか?」
「こうやって行こうよ~♪」
「嫌です。離してください。」
「テレるな、テレるな♡」
腕を振り払い、走って逃げます。しかし追って来ます。
教室に着く頃には汗だくです。
「一時間目体育だよね。良い準備運動になったね」
いや私はもう限界です。体力は全くないんです。
その後はただただ疲れ放課後までぐったりです。
そういえば体育は運動好きでした。スポーツも沢山しそうですね。体力もありそうです。
少なくとも私より下は絶対ありませんね。自分より下なんていないと自負してますから。
「佳己ちゃん、帰ろ~。今日もデートしてこう~」
「嫌です。・・・・壬央さん何でそんなに体力あるですか?」
朝から放課後まで変わらず軽やかステップを維持する壬央さん。
「何々~?私のこと知りたいの~?」
「まぁそうですね。」
「嬉しいなぁ♪答えはね!運動とか好きだから!」
はい、終わりました。私は運動好きじゃないです。
「参考にならない答えありがとうございました。」
「ヒドイ!もっと聞いてよ私のこと~」
「興味ないです。」
「じゃ佳己ちゃんのこと教えて!」
「嫌です。」
「ま、それは今度として。佳己ちゃんホント体力ないよねぇ」
「別になくてもいいです。」
「あった方が良いと思うよぉ。もし~好きな人が出来て~その人がスポーツとか好きだったら一緒にしたいと思うんだよね~」
「・・・・・。」
「そんな時出来なかったら幻滅するかもね~」
・・・・いやいやまさか。
「もしがあるかもよ~。・・・・もし対策手伝ってあげようか?」
・・・・・・。
「私毎朝走ってるんだけど、一緒にやろうよ」
先輩に限ってそんな事はないですよ。しかしもしもが有り得ないと言い切れないのも事実です。
言い切れない事実、私の体力ないのも事実、体力あって困らないのも事実、です。
「準備運動からクールダウンまで教えてあげるから~」
「・・・・お願いします・・・・。」
「やったぁ!じゃ明日からね!えーとサークル公園分かる?そこの入り口に5時集合しよう!」
やりますか、やりましょう。・・・・先輩私頑張ります!
読んでいただきありがとうございます。