COUNT DOWN N 4 [No one seems so]
うむ長い!泣きそうだ!
遠距離でもないのにこれはどういうことだろう。
律儀にそれを守ってる私も私なんだけど。
もう会いに行っちゃおうかなぁー。
「オイオイ朝からだれているな、名嘉くん」
「朝だからだれてるんだよ、りねこさん」
教室の一番後ろの机で突っ伏して佳己ちゃんのことを考えている私の両肩をつかみ揺らしてくる。
「そんなに今日の最初の授業が嫌なのかい?」
「何だっけ?最初」
「オイオイ坂ノ口教授の〜」
「あっいいです。何でも誰でもやる気はないんで」
「どうした名嘉くん。悩みならと、友達のボクに話してくれよ」
そろそろ慣れたらどうだろう、友達呼び。
そう言ってくれるのはありがたいけど、内容が内容なので相談出来る訳もない。
あ、でも・・・・。
「りねこさんさぁ」
「ん!何だい!?」
そんな目をキラキラさせて喰いつかれても言いづらいじゃないか。
「あの~」
という所で坂ノ口先生登場。私の話は一時中断された。
「チッ坂ノ口教授め・・・・ボクの友達がせっかく悩みを話す所で・・・・どうしてくれようか!」
りねこさん意外と過激。
坂ノ口先生の授業が終わったと同時に。
「それで!悩みは何だい!?」
満面の笑みで聞いてくる。
そんなに嬉しいのかなぁ。
「高校の時女の子に告白されたことある?」
「あるよ、毎日あったね」
「それはマジのやつ?」
「マジだね」
さすが元女子校の王子様スゴすぎる。
「誰かと・・・付き合ったりした?」
「イヤ・・・付き合ってないよ」
「何で?ってそりゃそうか」
「特定の誰かと付き合ったりしたらその人が危険だ」
女子校ホント怖い。
「ボクの行ってた学校は世間のイメージ通りのお嬢様学校でね。ちょっとした別世界だ。色々とすごいよ」
「それはちょっと興味あるなぁ見てみたい」
「それなら今年の文化祭連れて行ってあげよう!」
「部外者入れるの?」
「OGと一緒なら大丈夫さ。もちろん女性限定だけどね」
おぉお嬢様学校の文化祭、未知の世界だ。
「そういえば、危険がなかったら付き合った?」
「・・・そう思える人はいなかったな」
読んでいただきありがとうございます。