COUNT DOWN K 5-3 [I want to princess treat ment]
私はあまり食べ物の表現力を持っていないのです。
とにかく美味しい!それで十分です。
「佳己ちゃんは甘い物好きなんだね~」
「ま、それなりには。」
「頭を良く使うからかな。ホラ佳己ちゃん頭良いし♪」
「脳は糖分しか受け付けないですから。それでも個人の好みは違うのはないですか?」
「それでもいっぱい頭使うと甘い物欲しくなるでしょ~」
「それを言うなら壬央さんも頭良いではないですか。」
「そう?私の場合勉強とかでは使ってないんだけどねぇ~」
含みのある言い方をしますね。否定もしませんでした。
じゃあ一体何に使っていると?
「佳己ちゃんは勉強にも使ってるよね、テスト順位とかどのくらい?」
「教えません。」
「それくらい良いじゃん~。あ、私はね~」
「興味ありません。」
「ホントひどいなぁ」
「酷くありません。」
「そんな態度だと離れてっちゃうぞ~」
「離れてください。」
「離れません~♪私は我慢強い!そしてしつこいぞ~」
「何か危険生物みたいですね。」
「毒には気をつけろよ~もう染み込んでるかも~♪」
クレープを食べ終わり、店を出ます。その時ドアを開けながら壬央さんが言いました。
「帰り道エスコートしましょう。お姫様♡」
「遠慮します。」
「お姫様扱いはイヤ?」
「柄じゃないですよ。希望もしてません。」
「私はぜひお姫様になって欲しいな~佳己ちゃん可愛いから♡」
「だからいつも私の左側に居るんですか。」
「おぉバレてたか」
「紳士ですね壬央さん。・・・あなたもお姫様にしてもらえる相手が早く出来ると良いですね。」
「・・・・そうだねぇ~」
「それでも気遣いをして頂いたのはありがとうございます。」
「・・・・デレた?」
「デレてません。」
「フフ~ン♪デレてなくても私はその言葉だけで今は満足だよ~♡」
壬央さん、本当によく分からない方です。
読んでいただきありがとうございます。