《エピソード18》私の居場所{作るの}?(異世界:優香です)
あの、神殿騎士さまですよね! と声をかけていました。
はい、あの逃走の時の神殿騎士です。でも、今は神殿騎士を辞めて、自分の国へ戻り、ここの領主をしています。
ここは、大陸から離れた島ですから、南アルカラ国や、あの周辺にある国々の、追手などの心配はもういらないですよ。
それでは、あの車イスの方達は、どなたですか? まだ、手や足のおケガが、癒えていないですよね?
ええ、私の両親です。先日、この島での火山噴火でケガをしています。二人共、上手く治っても足を引きずるようになるでしょう。
実は私の兄が、その噴火で亡くなって、しまいましたので、急いで神殿騎士を辞めて、ここに戻ったのです。
両親はあの状態なので、この家の当主を引き継ぎました。
それならば、私も聖女です。ご両親の傷を見せて頂いても、いいですか?
そんな!! 聖女様のお力を使うなど、もったいないことです。それに、聖女様の治癒など、ご依頼できる程の余裕は、ありません。
いいえ! 私自身が高価な治療費を、請求していたわけでは、ありません! あなたも、ご存知でしょう。あれは神殿が必要だからです!
こちらにお世話になるのであれば、当然のこと、私のできることを、させてくださいね!
そうして、ご両親のキズを調べると、治癒すれば、また歩けるように、なりそうでした。では、私のできることをさせてくだい。
接骨などは、キチンと出来ていました。あとは筋肉やスジや神経でした。
最初はお父さんからです。私が「ミッド・ヒール」を唱えると、ケガの箇所が輝き出しました。骨折もスキャンで診ていますが、順調に回復していきました。
輝きが消えた後で、スキャンをすると、確かに断裂しているところもあり、障害になります。その個所を中心に「ミッド・ヒール」を唱えると、今度は、キレイに治っていきました。
足をゆっくりと、動かしてもらって、確認をしながら、立ち上がってもらってから、ゆくりと歩いてもらいました。
お父さんは、歩けることに、感動をしていました。本当にこんな島に、聖女様が来られているなんて、夢のようです。と喜ばれました。
次は、お母さんです。同じ様に骨折が治りましたが、やはり神経のところが問題がありました。でも同じ様に修復を施すと、無事に歩けるように、なっていました。
私は、多くの方は一度に診ることは難しいですから、治癒が必要な方を整理して、ご領主様が決めていくことにしました。
ご両親とご領主になった元神殿騎士様が、先ほどまで揺れていた火山が静かになって来たと言っていました。
それで、私はこちらに滞在できることに、なりました。
続きを、お楽しみに...《エピソード19》私の理解者{作るの}?(異世界:優香です)
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