《エピソード02》王都行きの打ち合わせ
ロイドの態度が...
翌日の昼過ぎに、ロイド達がお店に来たわ。
母から勧められたこともあって、王都へ行こうと思ったわ。それで、一緒に行くと答えたの。
王都までは、ここから3日の旅になる。
護衛の冒険者、『暁の希望』パーティは、剣士が2人で、グリディアスとグラディアスの双子の兄弟。魔法使いはレイニー、神官の女性が、エリシアの4人。
宿泊は、神官のエリシアと宿泊することになったの。
王都までは、ロイドの馬車でいくことになるわ。出発は明日に決まったわ。
翌日、ロイドの馬車が、お店の前にきたわ。
父と母に見送ってもらって、王都へ向けて出発したの。
ロイドが、王都へ行く前には、母が元貴族に、こだわっていたから、マナー講習などには、いつも参加させられていたわ。
そのことが、もととなり、一時期は貴族に、嫁にでも出したいのか! と悪く言われたこともあったわ。
まあ、騎士爵になって、私を、迎えに来るウワサが流れて、一番喜んだの、母だったからね。
そんな時に、店の裏の井戸で、私の愚痴を聞いてくれたのは、ロイドだったの。
だから、貴族なんて、ろくでもないものには、なりたくないと、私は言っていたわ。
私は出発して、しばらくしてから、助手席に移って、久し振りに、ロイドとおしゃべりを始めたの。
いつもは、コミュニティコーナーで話をする時は、父か母がいたので、話しづらいこともあった。
まあ、以前から聞きたいこともあったわ。
でも、話は弾まないのよ。
王都に住んでいるんでしょう。どんなところなの?
うん、一般的なところだね。
商人をしてるの、それとも運送の仕事をしているの?
まあ、両方かな。
私の話し方が、悪かったのかな?
仕事は、順調にいっているの?
まあまあかな。
王都だから、休日はどこかに出かけたり、しているの。
うん、休日は疲れが溜まっているから、部屋で寝ているよ。
なるほどね。私は、またほろの中に戻り、護衛の冒険者たちと、おしゃべりをしていたわ。
馬車の運転で、緊張していたのかな? とまだ私は、よく分からない状況だった。
夕飯の時には、もう少し話が弾むと、いいなと思ったわ。
次回は、その理由は...