《エピソード15》聖女様の捜索{今頃}?(異世界:優香です)
(私、リア(リーシェ)は、このウワサって、もうあれから2カ月も経っているんだよ!! いま頃になって、無くしたカードが惜しくなった? と、中味が現代の感覚の優香で。思っちゃいました =^_^= )
(現代の会社でも、ありそうよね? 中堅に問題解決を押し付けてばかり、そのうちに逃げられちゃうってね!! サッサと補充すれば、良いだけでしょ!!)
そう、初めは思っていました。そのうちに、夜の時間帯に様々なウワサが入って来るようになったのでした。
スラムの青い瞳の子の髪をプラチナブロンドで染めて、騙そうとしていた。安い髪染めだから、こすったら色が落ちた。
そんな話が囁かれるようになってきたの!
(リーシェと優香の知識でも、この世界ではありそうね。それも、南アルカラでは先に、すでに、やり尽くしてるんじゃないの? バレるのは当然よね!!)
そのうちに、伝わってきたのは、王太子のウワサだった。王太子が廃嫡されて、第二王子が、王太子になったんだと。
(へー!! じゃあ、あいつは断罪? っても王族だし、王妃の子だからね。優しい措置だったのかな!! でも、見てみたかったな、断罪くらいはね!! まあ、捜索してるから、神殿長はまだ、生きていそうよね!)
でも、流れが合流するところで、シャロム湖のボートの破片が見つかった。やはり、聖女様は、このアルカラにいるんじゃないのかな?
(このウワサには、さすがに、定食屋のご夫婦に迷惑がかかると、嫌だなと思ったわ!)
(ここまで捜索が、来なければ、たぶん、大丈夫だと思うよね?)
ところが、ある日のお昼に、神殿騎士達と見覚えのある? 私の侍女セリーヌが訪ねて来ていました!!
この定食屋のお父さんのウェリさんが、お店の入り口で応対をしていました。
私は、マズイ!! そう思って、ホールに出るのを躊躇していました。そこへ、お母さんのシルアさんが、ユミールが来てるから、手伝ってやって。そう言われたので、すぐに店の裏口に行きました。
しばらくしてから、お店のホールを見ると、神殿騎士達とセリーヌは、帰ったようでした。
その日の午後の賄いを頂いてる時に、お父さんが、ワザワザお母さんへ、さっき訪ねてきた人達の話しをしていました。
続きを、お楽しみに...《エピソード16》聖女様見つけ{今頃}?(異世界:優香です)




