《エピソード04》刺客の襲撃?
川の手前にある街道に出たわ。私は、街道に出ると王太子側の、待ち伏せに遭うじゃない! と思ったわ。
それで、神殿騎士に声をかけて、その事を心配です。と伝えたわ!
すると、大丈夫です。街道を渋滞させるために、供物運搬のロバの、荷車を用意していますからと、言っていたわ。
街道から来る追手は、大丈夫なのね、と安心したわ。
しばらく進むと、後ろから馬が追って来ていたわ。聖女様、裏道からの追手に追い付かれたようです。
(もう、バカね!! 何やっているのよ!! ここで、現代の優香が浮かんできたわ)
すぐに追い付かれて、囲まれそうになった。私は、閃きで森沿いの道へ、進んでもらったわ。
追い付かれる直前に馬車から、とび出して、茂みへ背中から飛び込んだの。
私は、夜になって、気がついていた。暗い中でもよく見えていることを。そして、1本の木が輝いて見えていたわ。
そして、茂みに飛び込んだ私は、茂みがクッション代わりになっていたので、それほど痛くはなかった。
もう、馬車には追手が追い付いていて、戦闘になっていたの。私は、自分でも驚く位に冷静に、輝いて見える1本の木を目指していた。
そこへは少しずつ進んで行ったの。その木の近くに、池があり幾つかのボートが岸辺に、シートをかけて止めてあったわ。
私は、そこのボートにシートを被って、潜り込み隠れていたの。
すると、遠くから鎧の音が聴こえて来ていた。「ガチャ、ガチャ」それと共に話し声も近づいてきた。
「おい、冗談じゃねーぜ!! 鎧を付けて森を歩くなんて!! もうヘトヘトだぜ。こっちは裏道を全力で駆けて来てるんだぞ!!」
「おまけに神殿騎士の奴は、少し戦ったと思ったら、すぐに馬に乗って、軽快に逃げやがって、あれじゃ追っていっても追いつけない!!」
(このボヤキとも付かない、会話から神殿騎士達は、それほど被害がなく、逃げていたので、少しホットしたの。追手は何人かいるわね)
「早く聖女を見つけようぜ!! 死体でもいいて、言われているんだ。見つけたら、すぐに剣のサビにしてくれよう!!」
(私は、この言葉に、ゾットしたわ。捕獲する気が全くないのよ!!)
声がかなり、近くなった時に、私の隠れているボートに、衝撃があった!! そして、ボートがズリ落ちていっていることを感じてました。
「おい、大丈夫か? 何かにつまずいたのか? 重量のある鎧で転がったら、無事じゃ済まないぞ!! 何とか返事をしろよ!!」
「このボート、池に落ちていってるぞ!!」
「ボートなんて、どうでもいい!! こいつ気絶してそうだ。一旦、鎧を外すぞ!! 手伝え!!」
(私は、そんな言葉を聴きながら、生きた心地がしなかったの。そのまま、固まってしまっていました。池に着水した感触はあった...)
続きを、お楽しみに...《エピソード05》漂流して?




