《エピソード03》命の危機って?
その状況のなかで、王太子は今日、強硬手段に出たようでした。国王が明日は、国内の視察から帰国するからでした。
神殿騎士さんから、標準的なメイドになる(髪は茶髪で、瞳はこげ茶くらい)アイテムと、聖女付きメイドの服を渡されていました。
これらは、神殿長が今日の、強硬手段を予測していたから対策を立てていました。王太子に捕まれば、その場で処刑されることは、間違いないでしょう!!
セリーヌの手伝いで、着替えをして、髪は三つ編み? 標準メイドのアイテムで偽装をしていました。
(リーシェは、この王宮侍女が使う、標準メイドのアイテムを使って、何度か逃亡を計画した記憶が、とても鮮明にありました)
元々。リーシェは、プラチナブロンドの髪と、瞳は青でした。そのため、かなり地味なダウンイメージになりました(やった!!)。
最初は、侍女セリーヌが聖女様専用の馬車で、王都の神殿から、分院まで目立つように移動をしてオトリになります。
その後で、業者から借りた馬車で、シャルム川を目指し、川の上流にある国境の都市を目指して、逃亡をします。
もう、神殿騎士騎士たちの制止を振り切り、王太子の衛兵が、神殿長の部屋に突入してました。間違いなく、連行されるでしょう!!
私達は、聖女付き侍女の寮から、先に侍女セリーヌが聖女服で、逃走が目立つようにして逃走して行きました。
「聖女様、先ずはお命を、お大切に!! また、お会いしたいです」と言いながら、別れたの! セリーヌ! 無事でね!
その後で、聖女様が逃走したぞ!! の声が聞こえて来ました(セリーヌ、ありがとうね!)。
それから、タイミングを見計らって、私達はゆっくりと歩いて移動して、神殿の外に止めてあった業者の馬車に乗って逃走しました。
無事に、業者の馬車は王都を出て、近くの森の中に隠れて、様子をうかがっていました。
私達は、街道を進まずに、裏道でシャルム川を目指していました。
その時に、リーシェの逃亡計画の記憶が浮かんできました。川沿いに隣国へ逃亡するなら、シャルム川下流はもう隣国になる。
川を夜下れば、国境管理を通らずに、隣国に行ける。
(この時に、王太子の行動が、あのスマホ連絡の男と重なった!! 身勝手な!! 絶対に逃亡して生き延びてやると決めたわ!!)
続きを、お楽しみに...《エピソード04》刺客の襲撃?




