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貴方だけの恋の指定席?  作者: Aprツツジ
☆騎士になって迎えに来ると誓った幼馴染。別の方との結婚式招待状が届いたの!!
13/44

《エピソード11》バルガスの結婚式当日

お待たせしました。「ざまぁ」始めちゃいます...


 今日は、バルガスの結婚式の当日。


 式場でロイドが受付を済ませると、バルガスが、待っていたのか、すぐにやってきた。セリーナは、庭や式場の入り口を眺めていた。


 ロイドは、バルガスから、式のスピーチを当日になってから頼まれる。


 (僕は、嫌がらせのつもりだな!! とすぐに分かった)


 そして、ロイド君は一人で来たんだね。あの行き遅れの、セリーナにも振られたのか!! とドヤ顔で言っていた。


 それを聞いていたセリーナが振り返って「あら!! バルガス、ロイドにずいぶんな事を言ってくれるじゃない!! 酷いわよ!!」


 その姿を見たバルガスは...(どなただろう? どこかのご令嬢だよな!!)。言葉を失っていた。!!


 「酷いわね! 幼馴染の顔も忘れた? セリーナよ!! よく見て、思い出してね。あなたが、ワザワザ招待状をくれたんじゃないの?」


 バルガスは、固まっていた(あれ、王都に出るとき、茶髪・こげ茶の瞳だった...。ああ!! 小さい頃は、この髪・瞳だった!!)


 見かねた新婦が出て来た「ロイド、良く来たな。こいつは連れて行くよ!!」と言いい、バルガスを引きずるように、引っ張って行った。


 その時に小声で「バルガス! たかが平民の商人と、逆にご令嬢風なのが痛い平民の娘でしょう!! いい加減にしなさいな!!」



 周りにも聞こえる心の声を聞きながら、二人を見送った。周りからは、失笑がアチコチから聞こえていた。


 没落後に伯爵家を引き継いだ、男爵家を援助している親戚の伯爵から、式のスピーチを旦那様が、頼まれていた。


 僕はそのための、名代だった。司会の方と話しをすると、ご両家からスピーチが重なったんですね。分かりましたと、すぐに理解した。



 僕のスピーチは、バルガスが頼んだ、村の村長の後だった。


 ええ! 本日のスピーチをご両家から、ご依頼を受けられたようです。


 それでは、アルナール子爵家の名代で次期当主、またアルナール商会の商会長でもあります。ロイド様からスピーチをお願いします。


 その時に、新婦の男爵家令嬢、カシャリーナが、スピーチを遮った。


 「お待ちください、みなさん!! この男は、身分を偽っています!! ただの平民の商人ですよ!!」


 その時に、男爵家を援助している親戚の伯爵から、雷鳴のような声が響いた「カシャリーナ!!! バカ者が!! 大変失礼な!!」


 そして、伯爵は身分が高いのに「申し訳ございません。スピーチをお願いしたのに、バカ者が遮ってしまい、大変失礼しました!!」


 そして「今朝ほど、子爵殿から手紙で、お知らせ頂いております。兼ねてよりの、ロイド様の次期当主の件、承知しております」


 そして、あろうことか、深々と頭を下げた。


 伯爵家当主に頭を下げさせた、男爵家令嬢、カシャリーナ(恐らくことの重大さを理解してない!!)。


 この後この男爵家の援助に、どれだけの陰りがでたか、お知らせするまでもない。それくらいのことになった(これは、また別のお話)!!


 この後、ロイドは「すでに村長から、色々とお聞きになられていますので。ご両家の繁栄を願いまして、結びとします」と簡単にした。


 (本当は男爵家の参加者は、子爵との縁つながりを期待していたが、このスピーチで、希望は断たれたのだ!!)


 二人は、バルガス達の件は、細かいことと忘れていた。


 これからの、ふたりの希望に輝く、近い将来を。王都に住むのか、領主になるのかの話に夢中になって、馬車に乗って子爵家へ向かっていた。


《 FIN 》


 最後は、シンデレラ的なストーリーに、なってしまいました。


 本当は、皆さんの身近に、忘れている存在の、掘り起こし的な物を、...と思っていました。

それは、次回の別の章で書かせて、頂きます。

ご覧いただき、ありがとうございます。 それは、この辺で...。

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