《エピソード09》ロイドもサプライズ
セリーナは、磨き上げられて...
剣士2人の双子の兄弟。グリディアスとグラディアスは、二人を噴水から遠めに(植え込みに隠れて)見ていた。
面倒見の良いロイドが気に入って、一緒に騎士団を退団して、冒険者にもなって、商会の専属の護衛までになっていた。
ロイドのプロポーズ成功に喜び。セリーナの変身には、とても驚き、思わず両手で口を塞いで、声を出さないようにしていた。
そして、その二人を後ろから眺めている、パーティメンバーの魔法使いと神官の女性であった。
この後、剣士2人の双子の兄弟を捕らえて、ロイドの成功を祝いに、別の場所へ飲みに行っていた!!(ここもソロソロ、ハピエンかな?)
みんなも、ロイドのサプライズが残っていることを知っていた。
今日は、王都へ着く予定。馬車は順調に進んでいる、そして、御者台のロイドと助手席のセリーナは、思いっきり距離が縮んでいた。
セリーナは、旦那様と呼ばれる方の、今日の晩餐会に、呼ばれることになっていた。
ロイドの妻となる、自分が紹介されるためだ。ご貴族の当主様であるので、少し緊張をしていた。
母からのマナー講習会が、嫌っだったけど、ここに来て少しの自信になっていた(セリーナは、分からないものね! と思っていたの)
旦那様の屋敷に着くと、別館へ通された。こちらが、ロイドの住む邸宅だった。
しばらくすると、本館の侍女たちがやってきて「本日の晩餐会のために、磨き上げを、させて頂きます」といい、連れていかれた。
入浴から始まったが、思いっきり、磨き上げらて皮膚が1枚むけるようだったり、複数の侍女たちに囲まれたりして、混乱をしていた。
ただセリーナは、異世界物マンガやアニメで見た世界が、目の前でしかも、自分が本人として、起きていることに、少し感動を覚えていた。
セリーナは、磨き上げらて、思いっきり、着飾られて、メイクも侍女たちが、渾身の作にしているようだった。
そして、鏡を見ると「え! だれかしら?」と思う程に、キラキラした自分を見ていた。
普段から化粧をしていなかったから、知らなかったわ!! これが、私なんだ!! (これって、ロイドのサプライズなんだね!!)
侍女たちも「まるで、ご令嬢のようです」と。自分たちの、渾身の作に、自信を持っていて、「これなら、旦那様との晩餐会は自信を持って行かれますように」とても優しく、励ましてくれました。
ロイドが、晩餐会へ迎えに来て、一目みただけで、驚きの表情のままになって、しばし眺められて、しまったわ。
でも、まだロイドの本当のサプライズは、残っていますよ。
《エピソード10》旦那様との晩餐会




