グレートマザー達の胎動(前編)
今回ちょっと長いけど宜しくな!
~我らがゲオルグ様が酒池肉林を楽しんでいる頃~
~アラスカ・フォックス諸島上空~
~KC-135R空中給油機~
《高度7000メートル》
《気流安定、視界良好》
《アイルソン空軍基地まで自動操縦モードで航行》
輸送機の操縦士は操縦モードを切り替え、溜息を付く。
そしてベルトを外して背伸びした。
『……まさか給油タンクにアレを詰めるとは……』
『上はなんてムチャなコトを考えやがる』
『タンクに穴が開いたら一巻の終わりだろうが……』
副操縦士は水を飲み、遙か遠くの見えないアラスカ半島を見つめる。
『……それでも、ロシア人達に奪われるよりはマシだ』
『それにアラスカの基地はホワイトハウスの目が届かない』
『なぁ、俺達は……』
『とんでもない厄災を運んでいるんじゃないか……?』
『もしこれが……本土で暴走したら……』
操縦士は足元にゾワゾワした感覚を覚えながら言った。
『……西海岸は壊滅だろう』
だが、副操縦士は暗い水平線を平然と眺め続ける。
そして口を開く。
『《ティアマトの残滓》……』
『コイツにはランクが付けられていない……いや、付けられなかった』
『この泥を鑑定しようとした鑑定士が、泡を吹いて昏倒した曰く付きだ』
彼は言葉を続ける。
『この泥からは、500ミリグラムで100体の複製女神を造る事が出来る……』
『だが、とんでもない対価を要求しやがる』
『だからトーシア部長は運用計画そのものを凍結した』
操縦士は副操縦士へ尋ねる。
『……その対価ってどの位だ?』
『俺は他の任務があって聞いてなかった』
『教えてくれ』
『……知ったら引き下がれないぞ』
『それでも良い、聞かせてくれ』
『俺も愛国者だ』
副操縦士はゆっくりとチョコレートバーの袋を取り出す。
『……100人分の命だ』
『つまり複製女神一体に付き一人の命が必要だ』
『それだけならまだ良い』
『問題はその終わらせ方だ』
『凄まじいな……』
『しかし、終わらせ方……だと?』
『……ああ』
『同じ数の人間を食わせる事だ』
『さて、問題だ』
『このKC-135R空中給油機は、一体どれだけの給油用燃料を積めると思う?』
操縦士は暗算し始める。
『90,719キログラムだ……』
『目一杯入っているとして、作れるのは4,535,950人の複製女神……』
『対価も同じ数……』
『そして終わらせるには……』
彼の顔がみるみる内に青くなっていく。
副操縦士は言葉を続ける。
『また同じ数だけの人間が必要だ』
『……例えクローン人間の量産技術が実用化したとしても……』
『正直……コイツだけはまだ運用出来るとは思えない……』
『しかもこの泥は一定の条件下で増える事が確認されている……』
副操縦士はチョコレートバーを囓る。
『だからこの機体には《トリニティコア》を使った小型核が搭載されている』
『燃料漏れ、もしくは墜落しそうになった場合に核を起爆する』
『そして何事も無く、ステイツの安寧と繁栄は護られるワケだ』
操縦士は副操縦士に掴みかかる。
『お、おい!!』
『何故俺はその話を聞かされてなかったぞ!!』
『理由を言え!!』
しかし、彼は胸にアサルトライフルを突きつけられる。
『この事実を知っていたら、お前は任務を拒否するに決まってるからだ』
『この任務は本来、真の《愛国者》にしか務まらない』
『お前は有能な操縦士ではあるが、上辺だけの愛国者だ』
『部長も同じくな……』
『……さぁ、自分の任務に集中しろ』
操縦士は引き下がり、座席にもたれ掛かる。
『……ッ!』
『使う積もりだな、《ティアマトの残滓》を……!』
『大統領派相手に……!』
『そうだ』
『何の問題がある?』
『連中はカルトだ』
『アメリカの正義と民主主義を食い潰す狂信者共だ』
操縦士は抗弁する。
『数千万単位……いや、億単位で人が死ぬぞ……!』
『その中にはきっと俺の友人や家族も……!』
『主義や理念の為に俺は彼等を犠牲には出来ない……!』
『第一、そんなものは正義じゃない!』
副操縦士はニヤリを口元を歪ませる。
『これは浄化だよ』
『……ステイツは生まれ変わる』
『理性と法と純粋な民主主義が統制する理想郷へ……!』
『……っ!理想郷だと……!?』
『哀れなホームレスの女から安住の住処を奪っておいてか……!』
『理性に乏しく、法も理解せず、思想の価値も分らない存在……』
『兵器としての価値があれば十分すぎるな』
『まぁ、結局その価値も無かったワケだが』
『どこまでお前等……!』
彼は額に銃口を突き付けられる。
『……お前が処分される事は決まっていた』
『上層部はお前がとっくに転向者で有る事を見抜いていたよ』
『元同期の誼みだ』
『大人しくしてれば収監だけで……』
操縦士は副操縦士の銃を掴み、殴りかかった。
『こんなモノを本土で使われるぐらいなら……!』
『お前とここで心中してやるぞ!!』
『誰がお前などと心中するか!!』
『死ね!裏切り者が!!』
副操縦士は引き金を引き、銃弾が四方八方へ跳び散らかる。
放たれまくった銃弾は跳弾となり、彼自身の頭を貫いた。
操縦士は息を荒げながら、死体の下から身体を抜く。
『はぁっ……はぁっ……一体これからどうする……』
『最早空軍基地には行けない……』
『いや、ステイツの何処へにも……』
そして彼は致命的な警報音に気付く。
給油タンクの圧力が急激な勢いで低下し、計器の針が回転し始めていた。
「……弾が操縦席の下を貫通し、タンクまで……」
「どうする……このままでは……」
彼は僅かに息を吐き、一枚の写真を取り出す。
そこには病室で機械に繋がれながらも、笑う少女が映っていた。
少女は撮影者に向かって褐色の腕を広げ、輝くような銀髪をたなびかせていた。
『クレア……』
『ごめんな、パパは家へ帰れそうにもない……』
『ごめんな……!パパに金が無かったばかりに……!』
写真へ涙が落ちては弾かれて行く。
選択肢は無かった。
彼は座席に座るとベルトを締め、操縦モードを手動へ切り替える。
『海水浴には少々季節外れだが……』
『今はソレも悪くない気分だ……』
機体は海面へ急降下して行く。
《ティアマトの残滓》は空中へと散って行く。
『クレア……』
『また一緒に何処かへ出掛けような……!』
『今度はサンドイッチを作ってやるからな……!』
機体は海面へ突入する。
そして《トリニティコア》が衝撃で起動し、凄まじい衝撃と熱が海と空を貫いた。
《終わらない。運命》
泥が爆発の周囲に猛烈なスピードで拡がり、なんと核爆発のエネルギーと衝撃を吸収していく。
泥は光と熱で膨らみ、そして飲み下した。
《与えられた形。少女》
《学んだ。愛。意志。生命。勇敢さ。正義。自己犠牲》
《名を貰った。クレア》
泥の僅かな部分が分離し、人の形を作って行く。
《私達は個にして全》
《全にして個》
《生命の海から這い出て、また海へと戻って行く》
泥は完全な銀髪褐色の女性となり、岩礁へと這い上がる。
《とても暗い海……》
《でもこの暗さが懐かしい》
裸の女性は岩場に座り込み、荒れる夜の海を眺めて微笑む。
《地よ》
《私達の記憶を呼び起こせ》
《かつて混沌だった世界に形を与えた時のように》
大量の泥はドリルの様に動き始め、海面を掻き分けて行った。
~同時刻~
~ハルカ達の部屋~
「ドローツー!!」
数字が書かれたカードの上に、+2が記された緑色のカードが叩きつけられる。
『やるわね!ハルカ!!』
『ドローフォーよ!』
エレナはカラフルかつ+4と記されたカードを、+2のカードへ叩きつける。
「甘いで……」
「ワイもドローフォーや」
(……ええ提案してくれてありがとな、ハルカ)
(お陰で余計な事考えんで済む)
レイカも同じカードを、出されたカードへ乗せる。
エレナの目線がハルカの表情を追う。
「ほい、ドローツー」
「重ねられないなら、エレナの総取りだよ」
「どうぞ!山札から12枚お取り下さい」
『ぁわわっ!?』
『は、嵌められたわ!』
『これは罠よ!罠!』
エレナな悔しがりながら、山札からカードを引いて手札に納めて行く。
『これはそういうゲームやでエレナ……』
『てか弱すぎてツマらんなって来たで……』
『むきぃーーー!!』
『絶対勝つまでやってやるんだから!』
『付き合いなさいよ!!アンタ達!!』
「何言ってるか分からないけど、負けず嫌いなのだけは分かる……」
エレナは手札を整えながら、得意げ言う。
『よーし!赤いのと青いのが揃ったわ!』
『今に見てなさい!』
『ドローツーの嵐をかましてやるんだから!』
「……こりゃ勝つのには朝までかかるわ……」
レイカがタバコを吸いにバルコニーへ出ようとした時、大きな横揺れが襲った。
「じ、地震や!!」
「デカいで……!」
エレナはハルカにしがみつき、レイカはテーブルの下へ転がり込む。
「……!」
「こ、この揺れ方は……!」
「か、海溝型地震や……!」
「けど、この辺りは……十勝平野断層帯の上のハズや……!」
「何かがオカシイで……!(しかもかなりデカい……!)」
『もう無理!無理よぉ~~っ!』
『私達ここで死ぬのよぉ~~!』
ハルカはパニックになって喚くエレナを、優しく抱いてやった。
「大丈夫、大丈夫だから」
「ここに居る限り、死ぬ事は無いよ……」
「よしよし」
そう言うハルカの顔は『ここで死んでも良い』、という顔だった。
エレナはそれにも気づかず、必死に彼女の肩にしがみつく。
揺れは収まり始め、散乱した調度品を避けながらレイカは彼女へ言う。
「……明らかに自然の揺れじゃなかったで」
「作為的なモノを感じるわ」
「人工地震説……?」
「それはムーの読みすぎだよレイやん」
「私はヤンマガとプレイボーイの愛読者や」
「特に竜継ぐは愛読しとる」
「ムーが置かれてる棚は素通りや」
「どっこいどっこいで草」
「それに竜継ぐを愛読してるのはちょっと……」
「なにっ」
「猿先生を愚弄する気かっ」
「ニュース見て10秒で考えたような……」
「そんな行き当たりばったりストーリーの何が面白いか教えてくれよ」
「尊いからや」
「絆が深まるからや」
「はーっ」
「久しぶりに血が滾り」
「論破したい気持ちに駆られる」
パニックが収まったエレナは立ち上がり、呆然とする。
(い、一体何の話をしているのかしら……)
ハルカはレイカに向かって掌底を放つ。
「破心掌!」
「しゃあっ」
「”硬筋術”!」
ハルカの掌底はレイカの胸に弾き返された。
エレナは二人の間に割って入る。
『ちょっと!遊んでる場合じゃないでしょ!?』
『どうかしてるわ……!アンタ達……!』
彼女の色違いの眼は明らかに怒りと動揺に満ちていた。
レイカはタバコに火を点け、割れた窓へ向かって煙を吹かす。
「Успокойся, Елена.(落ち着けや、エレナ)」
「Именно в такие моменты вы должны сохранять спокойствие, как обычно.(こういう時こそ、普段通りの心を保つんや)」
『──!?』
『スゴい流暢……』
『もうロシア語をマスターしたの!?レイカさん!』
『まぁ元から商売で色んな言葉勉強してたからな』
『訛りもカンペキやろ?』
エレナは頭をインコのように振って頷く。
ハルカは僅かに目線を下げながらも、レイカの肩を叩く。
「すっげ~……」
「めちゃくちゃ努力したじゃん……」
「そ、それ程でも無いで……」
(ヤバい)
(照れてるレイカさんスゴいカワイイ)
エレナは頬を染めながら口元を覆う。
ハルカはレイカへ言う。
「レイやん」
「イチカ達が無事かどうか確かめに行く?」
(正直かなり気まずいけど、そんな事言ってられないしね)
(次ケンカしたら……もう……)
「ああ、そうしよか」
「Ты идишь, Елена?(付いて来るか?エレナ)」
(正直怖い)
(ホントはもう、今日は男に会いたくない)
『……私も行きます』
『レイカさん』
(フェルゼンを心配しているみたいで、モヤモヤする……!)
(正直顔合わすだけで、感情が爆発しそう)
(でもレイカさんも頑張ってるし……)
三人は部屋を出る。
「うわ、廊下も凄い事に……」
「イチカ達が居るのは確か……二つ上の階だよね」
「ああ……!」
「エレベーターは使えんやろから、階段で行くか!」
エレナは物品が散乱した廊下を見回す。
(確かに日本は地震が多いと聞いたけれども……)
(これは絶対おかしいわよ……!)
そして三人はゲオルグの止まってる部屋へ辿り着いた。
『二人共!』
『ここは私が開けるわ!』
エレナは左足を軸に回転し、ミドルキックでドアを蹴り飛ばした。
『……誰に習ったんや?その動き』
『先生よ』
『格闘のセンス全然ない、って言われたけど』
『……キツイな』
『タダの講師相手なら割り切れるけど、マルファやもんな……』
『恐らくその見立ては……』
『……いいのよ』
『だから私はその分試行錯誤と努力を重ねるしかない……』
『そう思ったから』
『……強いな』
『私はオマエが少し好きになった』
レイカはエレナの肩を撫でる。
エレナはハッとし、耳を赤くして下を向く。
「ややっ、これはもしかして……」
「わ、忘れてくれや、ハルカ」
早足になった彼女を先頭に、三人は部屋の中へと入っていく。
『皆!!大丈夫!?』
『……え』
『ちょ、ちょ──』
エレナは呆然とその場に立ち尽くす。
そこには水着メイド姿で、ゲオルグに抱えられているイチカが居た。
「み、皆……!?」
「い、いやこれは──」
「……もうええわ、いっち」
「心配した私がアホみたいやったわ……」
レイカの語気には失望が入り混じっていた。
彼女は目尻に涙を浮かべ、廊下側を向いた。
エレナは彼女を自分の背後に隠す。
『……マジで酷いわね、コイツ』
『これからどういう言い訳をする気かしら』
『バカ王国の第二王妃にでもなるつもり??』
ゲオルグはイチカを下ろしながら言う。
『いーや、俺が咄嗟にコイツを抱えたんだ』
『シャンデリアが落ちて来たからな』
『まあ……第二王妃ってのは悪くない提案だな!』
エレナは尚も食って掛かる。
『理由が何であるにしろ、第一そんな格好してんのがおかしいのよ!!』
『幾らでもそんなの拒否出来たハズ!!』
『本当は男遊びで自分を慰めたいだけでしょ!!』
『レッドアイ!!』
アイカはエレナに向かって《M99カリュドーンライフル》を構える。
『随分と強気になりましたね……おバカ』
『甘ったれのクセに良い度胸です』
『やってみると良いわ!駄犬!』
『さっきの私とは違うから!』
『《極光乙女レギンレイヴ》起動!』
エレナをオーロラが包んでいく。
ゲオルグは声を上げて笑う。
『ハハハハッ!!コイツらこの状況でマジかよ!』
『分別もクソもねぇな!このメス共!』
『ハハハハ!!』
フェルゼンはゲオルグの鳩尾に肘を入れる。
『オ"ァ"ッ"』
『少々お静かに願いますわゲオルグ様』
『お、おう……!』
ゲオルグは悶絶しながら頷く。
フェルゼンは言葉を続ける。
『……この程度の誤解で信頼関係が損なわれるのなら、所詮そこまでの仲だったという事』
『というより、ならず者達と付き合って彼女の良い素質と将来をフイにするのは、寧ろ罪に思えて来ました』
『イチカさんは本来、こっち側の人間だと感じてますわ』
ハルカはフェルゼンに銃口を向ける。
「……何言ってるか分からないけどさ……」
「私をバカにしてるのだけは分かるんだよね」
「私の引き金は軽いよ?」
『何を仰ってるのかは分かりませんが……』
『私の拳は重いですわよ?』
ハルカはイチカに向かって言う。
「……もうさ」
「私達は離れた方が良いんだよ」
「今まで一緒に居るのがおかしかったんだよ」
「そ、それはない……!」
「わ、私は皆の事を……」
「違うでしょ」
「自分の事だけだよねイチカは」
「……ぇっ」
レイカが慌てて何かを言い掛ける。
しかし、ハルカは追撃の言葉をかけてしまう。
彼女の瞳孔は収縮し、声と銃口が震えていた。
「う、ウザイんだよ、お前!」
「い、一々……ひ、人の事見下しやがって……!」
「そ、そりゃ友達も出来ないし、嫌われるに決まってるんだよ!!」
「アイカやあの警官みたいなストーカー以外は、誰も付いて来るワケがないんだ!!」
イチカは目を大きく見開き、そのまま床に座り込んでしまった。
そしてハルカは変身しかけたエレナの肩を叩き、レイカに言う。
「……行こ」
「私達は私達でやろう」
「所詮恵まれた連中には、私達の本心は分からないよ……」
『ハリュカ……』
「……」
そこへゲオルグがハルカへ声を掛ける。
『おい、ムチムチ童顔女』
『今テメェが投げ捨てようとしてんのはテメェの人生だぞ』
『何に魅入られたかは知らねぇが……』
『ゲ、ゲオルグ様……!』
身を乗り出すフェルゼンを、ゲオルグは鋭く青い瞳で制止する。
『全部言わせろ、フェル子』
『し、しかし……』
『言わせろ、と俺は言ったんだ』
『テメェは俺の何だ?』
フェルゼンはその薄桃色の唇を、震えながら動かす。
『戦乙女……!』
『貴方に忠実な……』
『そうだ』
『だから俺の言う通りにしろ』
『分かったな?』
『は、はいぃぃぃ……』
フェルゼンは熱に浮かされたように、その場で悶え始めた。
ゲオルグは言葉を続ける。
『良いか童顔女……言葉解んねぇかもしれねぇが、良く聞け』
『絆や縁を簡単に切り離そうとするヤツは、ロクな末路を辿らねぇ』
『確かにこのヴァンパイアは自分勝手で情けない女だ』
『メンタルも弱ぇし、オマケにウゼェと来てる』
『だが、お前とずっと仲良くやりたがってんのも事実だろ』
ハルカは足を止める。
彼女はゲオルグの最後の言葉だけが聞き取れた。
「……分かってるよ、そんな事は……」
「でも……私は自分が得たモノをイチカに渡したくない」
「それすら盗られたら、私には何も残らない」
「本当に……本当に何も……」
レイカは彼女の横顔を見る。
「ハルカ……」
ハルカは目を閉じ、拳を握り締める。
涙を悟られぬように。
そして彼女はその場から、逃げるように走り去って行った。
UNOは旅行の定番だよなぁ?
後日本語を理解出来ても、タフ語録は理解不能だと思うんだよね
すごくない?
ここまでお読み下さりありがとうございました。
「面白かった」「次も期待している」「状況が大きく動きそう」「なんかヤベェのが生まれてる……」「救い難きは人間の業」「核爆発呑み込むってもう常識通用しねぇな……」
「タフ語録はルールで禁止だろ」「大地震怖い」「エレナ努力家で良いな」「ゲオルグは本質的な思考をしてる気がする」「遂にパーティの対立が表面化した」
「イチカを最も理解してるからこそ出る言葉」「ハルカかなり無理してるな、これ……」「王子はキメる時、マジでキメるな」
と、どれか1つでも思って頂けたら、ブクマ・評価・感想頂けると励みになります。
宜しくお願い致します。




