笑い飛ばせ!
誰でも知ってる、当たり前のことを叫びまーーす!
ちょっとしたこと、気にするな!
そんな些細なこと、笑い飛ばせ!
こういう風に、自己(自我?)をさらけ出す系の投稿をしていていて、あまり反響がなかったりすると、自分の全てを否定されたような気がして落ち込むってことないですか?
エッセイ界隈の方には多いんじゃないかと思うんですが、物語を書かれる方だって、作品には自分自身を投影されていることでしょうし、心血を注いで執筆していらっしゃるでしょうし、同じかもしれませんね。
作品に、自分の持てる全ての力を注いだのに、PVや評価が低い、ブクマがつかないとなると、「ああ、はいはい、あなたの実力や人気ってそれっぽっちだから。点数入れ合う仲間もいないんでしょ? かわいそ。いい加減身の程を知れよ!」って言われてるようで辛い。
そんな気持ち、私もよーーく! 分かります!
でもね、それって違うから!
投稿してる作品だけが、あなたの全てじゃないから!
なろうや、その他投稿サイトだけが、あなたの全世界じゃないから!
急に声高にそんなことを訴えたくなったのは、小五の息子と交わした、他愛ない会話がきっかけでした。
「今日、歌のテストがあって、先生のピアノに合わせてみんなの前でひとりで歌ったんだぁ」
「へーー、あんた緊張しぃで、歌苦手なのに、よく頑張ったねえ」
「それがさ、歌いながら、自分の音痴さが可笑しくなってきて、笑いそうになった」
「アハハ! ジャイアンリサイタル!」
「そうそう!」
「だけど我慢して、最後まで何とか歌ったんだけど、最後の最後で声が裏返って、もう笑い崩れた」
「ぶっ、アハハハ えらいえらい! ちゃんと最後まで歌って、落ち込まず、自分の下手さを笑い飛ばせたなら上出来だよ! えらいよ!」
自分で言って、自分でハッとしました。
自分で自分を笑い飛ばす。
これ、大事。
誰かを傷つけたなら、反省も必要だけど、ただ、歌が下手だとか、作文がウケなかった……それくらいのこと、笑い飛ばせ!
そう、自分に言いたくなりました。
だって、何者でもなく、いかほどでもない自分。
変なプライドなんかいらないじゃない。
私は私。
歌が下手でも、作文下手でも、料理苦手でも、お喋り過ぎて嫌味を言われても(笑)、コミュ障でも、太ってても、可愛くなくても、捻くれてても、結婚してても、してなくても、子どもがいても、いなくても、若くても、年をとってても……
そんな私が、そんなあなたが、小さな小さな力を合わせて、この地球をまわしているのです。
それはきっと、ささやかながらも、尊いことなのです。