ルネサンス。教会のフィルター外して宗教改革。金曜はカルビ定食の予定です
文芸復興と呼ばれるルネサンスではヒューマニズムの思想が現れた。マキャベリの『君主論』、
エラスムスの『愚神礼賛』、モンテーニュの『エセー』、トマス=モアの『ユートピア』など
ルターの万人司祭説、カルヴァンの予定説
倫「西ヨーロッパで起きたルネサンスと宗教改革で人間らしく生きるヒューマニズムが台頭したわ」
学「ヒューマニズムは人文主義、ルネサンスは、文芸復興と訳されます」
倫「封建的な制度や教会の重圧から人間の尊厳を取り戻そうという動きね」
学「神中心の考えから人間中心の考えに改める動きがですね」
倫「このルネサンスの先駆者として覚えておきたいのが『神曲』で有名なダンテね」
学「先駆者という位置づけですが、ダンテの精神は中世的であったようです」
倫「詩集『カンツォニエーレ』のペトラルカや『デカメロン』のボッカチオも抑えておきたいわね」
学「『カンツォニエーレ』は愛の歌、『デカメロン』は恋愛の物語です」
倫「ダンディな曲、ペットのラスカルが障子を貫通ね、ぼかしたデカいメロンと覚えるのよ」
哲「高校生にラスカルは通じるのかが問題だな」
倫「ピコ=デラ=ミランドラは自由意志を肯定し、そこに人間の尊厳を見出したわ」
学「自由意志は自分で自分の在り方を選ぶことで、主体的な存在となるべきと主張しています」
倫「鳥のピーコは自由に空を飛ぶと覚えるのよ」
哲「まあ、鳥は明確な意思をもって飛んでるわけじゃないと思うけどな」
倫「イタリアのルネサンスの理想の人物像は「万能人」だったわ」
学「文芸や科学、武芸にも優れた人のことです」
倫「レオナルド=ダ=ヴィンチ、ミケランジェロ、アルベルティが万能人の代表ね」
哲「ダ=ヴィンチは絵描き、ミケランジェロは彫刻家ってイメージだけどな」
倫「芸術だけじゃなくダ=ヴィンチは自然科学、音楽、建築や土木にも通じていたのよ」
学「アルベルティも建築家で文芸家で芸術家でもあります」
倫「覚え方は、晩のうち大ピンチ。見てランジェリ―、あるベルト」
哲「晩のうちが万能人で、大ピンチがダ=ヴィンチか」
学「見てランジェリーがミケランジェロで、あるベルトがアルベルティですね」
哲「無理やりやるよりそのまま覚えた方がいいこともあると思うぞ」
倫「政治と宗教を切り離して考えたマキャベリは『君主論』の著者でも知られるわ」
学「マキャベリは、君主にはライオンの暴力性とキツネの狡猾さが必要だと考えました」
倫「政治に権謀数術を駆使すべしということを「マキャベリズム」と呼ぶようになったわ」
哲「自分の名前がそんなことに使われるにはあんまりいい意味じゃないな」
倫「覚え方は、君主は黒幕キャラかぶりのマキャベリね」
哲「誰とキャラ被りしてるんだよ。唯一無二だからマキャベリズムなんて言葉ができたんだろ」
倫「アルプス以北の「北方ルネサンス」は、宗教的ヒューマニズムの色がついたわ」
学「宗教的ヒューマニズムは、宗教的な立場から人間の尊厳を見るという立場ですね」
倫「まずはオランダのエラスムスね。『愚神礼賛』の著者よ」
学「『愚神礼賛』は君主や貴族、僧侶にも愚か者がいると批判しています」
倫「覚え方は、愚かな神を偉そうに薦めるって覚えることね」
哲「嫌な勧誘だな」
倫「次はフランスのモンテーニュの『随想録』[エセー]よ」
学「エセーは随筆と訳されるエッセイの元となったものです」
倫「覚え方は、女の子にもてない。もてぬという随想」
哲「ろくでもない随想だな」
倫「イギリスのトマス=モアの『ユートピア』も抑えておきたいわね」
学「理想的社会をユートピアというのはこの小説が元となっているそうです」
倫「覚え方は、世の中をますます=モア良くしてユートピアよ」
哲「空想上の理想世界だから世の中をよくしてもユートピアにはならないけどな」
倫「宗教改革はルターによってはじめられたとされるわ」
学「背景としてローマ教会による一般大衆への搾取があったようです」
倫「16世紀初頭にローマ教会は、買えば許される贖宥状あるいは免罪符を販売したわ」
学「ルターはそこに疑問を持ち「95か条の論題」を提出しました」
倫「信仰は神の言葉に従うべきという聖書中心主義をルターは主張したわ」
学「ルターは『キリスト者の自由』の中で救済は神の信仰によるという福音主義を取りました」
倫「キリスト者はだれもが平等であると「万人司祭説」を主張したの」
学「ルターの福音主義の立場が、それまでのカトリックに対抗しプロテスタントを作りました」
倫「覚え方は、教会のフィルター外して宗教改革。シェルターで万人を震災からプロテクト」
哲「フィルターとシェルターがルターが、万人を震災が万人司祭説、プロテクトがプロテスタントか」
倫「ルターの思想を引き継いだのがカルヴァンよ」
学「このカルヴァンはカルヴィンとも表記されます」
倫「カルヴァンは人間が救済されるかは予定されているという予定説の立場をとったわ」
学「だから、人間は仕事に励み勤勉に質素な禁欲的に生きるように考えました」
倫「人の職業を神のために役立つものであるという考えを職業召命観と呼ぶわ」
学「この考え方はルターもしていました」
倫「金曜はカルビ定食の予定ですと覚えるのよ」
哲「禁欲、カルヴィン、職業召命観、予定説な」