三姉妹化で覚えるアリストテレス 三女はかわいい女子小学生。かわいいは正義。最高だ善
アリストテレスは観想的生活により最高善が実現できると考えた。
「人間はポリス的動物である」とし、
また、倫理的徳において中庸を最上とし、正義と友愛を重んじた。
倫「三姉妹化のラスト、アリストテレスは女子小学生の三女ね」
哲「相変わらずここだけ聞くと何の意味か分からないな」
倫「アリスちゃんは不思議の国のアリスを思わせる少女を想像しましょ」
学「トテレスの部分はどこに行ったのでしょう?」
倫「アリストテレスは物の素材を質料、本質を形相と呼んだの」
学「本質ということは、エイドスはプラトンのイデアと似たような考えですよね」
倫「イデアは現実にないけれど、エイドスは現実にあるという違いがあるのよ」
哲「物体に付属している」
倫「師匠と同じことを言っていては歴史に名を残せないのよね」
哲「先生も教え方が独特すぎて師匠と同じとは思えないぜ」
倫「アリストテレスとエイドスの関連付けは、アリスちゃんはええどすなあと覚えるといいわ」
哲「京都人にまで巻き込むんじゃねーよ」
倫「アリストテレスは人間活動の究極の目標を最高善であると考えたの」
学「最高善は快楽とは異なる理性的なものなんですよね」
倫「理性がぶっ壊れるとアリスちゃんは最高だぜとか言い出すようになるのよ」
哲「壊れているのはおまえだろ」
倫「最高善を実現するための真理をとらえる理性の活動を観想的生活と呼んだわ」
学「その観想的生活を実践することで最高善が実現できることが幸福であると考えたわけですね」
倫「最高善はポリスでの共同生活の中にあると考え、人間はポリス的な動物であるとしたわ」
学「ここで言うポリスは社会という意味ですね」
倫「アリスちゃんに手を出したら警察という意味のポリス沙汰になるわよ」
倫「アリストテレスは徳を知性的徳と倫理的徳に分けて考えたのよ」
学「知性的徳は頭のよさ、倫理的徳は人柄のよさのことですね」
倫「倫理的徳では中庸という状態が最上であると考えたの」
学「中庸は、過剰も不足も良くないもので真ん中がいいという考えでした」
倫「倫理的徳を持ち合わせた者同士の友愛が不変的なものと考えたのよ」
倫「アリスちゃん、友愛の証はチューよ」
哲「倫理的徳のなさそうな発想である」
倫「ポリスにおける共同生活では正義が大切であるとしたのよ」
学「正義の味方ですね」
倫「アリスちゃんはかわいい。かわいいは正義ってことね」
哲「正義ってなんだろう」
倫「アリストテレスの正義も、市民生活に奴隷は欠かせないって思想なんだけどね」