三姉妹化で覚えるプラトン 次女は理想国家へのプランを夢見る中二病女子
プラトンは不変の真理をイデア、イデアを求める衝動をエロースと呼んだ。
彼は、知恵・勇気・節制・正義の四元徳の調和と哲人政治による理想国家を説いた。
主な著書『ソクラテスの弁明』『国家』『饗宴』
倫「さて、今回覚えていくのはプラトンよ」
哲「ソクラテスの弟子がプラトンで、プラトンの弟子がアリストテレスだったな」
学「三人の関係性も重要なんですね」
倫「ソクラテスは著書がないから、彼の考えを知るには弟子のプラトンの残したものしかないのよ」
学「プラトンの著書に『ソクラテスの弁明』というのがありますよね」
倫「この三人は三姉妹にして覚える場合、プラトンは女子中学生の次女ね」
哲「やっぱりその方式で覚えるんだな」
倫「姉であるソクラテスの弁明をする羽目になっている妹って感じね」
学「プラトンの『ソクラテスの弁明』はソクラテスを擁護するためのものですけどね」
倫「さて、プラトンは大学の原型ともいえるアカデメイアを開くなど教育者でもあったのよ」
学「哲学者というだけではなく先生でもあったわけですね」
倫「真面目なイメージでしょう。女子中学生化するならむっつりスケベね」
哲「どうしてそうなるんだ」
倫「プラトンのキーワードはエロースがあるのよ。どうしたってそういう発想になるじゃないの」
哲「その発想の方が中学生じゃないかよ」
倫「もちろん、プラトンの言うエロースはあんたたちが思うようなもんじゃないわよ」
哲「こっちに責任を押し付けてくるんじゃねーよ」
倫「プラトンはものの本質をイデアと呼び、イデアを求める欲求をエロースと呼んだのよ」
学「エロースは愛という意味合いでしたよね。イデアはアイデアの語源らしいです」
倫「つまりエロすぎなアイデアがあふれ出てくるのよ」
哲「プロトンへの風評被害がひどい」
倫「エロースについては『饗宴』に書かれているわ。どんな宴なんだか」
哲「こいつこそ、いったいどんな脳をしているんだか」
倫「プラトンは魂を理性、気概、欲望の三つに分けることができると考えたわ」
学「魂の三分説ですね」
倫「理性で知恵の徳、気概で勇気の徳、欲望で節制の徳、それらの調和で正義の徳が現れるの」
学「その四つの徳が四元徳ですね」
倫「知恵、勇気、節制で正義。『ち』、『ゆ』、『せ』で正義よ」
哲「ちゆせってなんだよ」
倫「女子が『ちゅーせい』と言ってくるシチュを想像してごらんなさい。まさに正義よ」
倫「さらには、それぞれ知恵、勇気、節制の徳をもつ3つの階層が正義の国家を作ると考えたのよ」
学「統治者が哲学をやる哲人政治のが理想国家であると考えたんでしたね」
倫「理想国家を考えているあたり、中二病の要素を感じるわよね」
哲「感じねーよ」
倫「『国家』なんて著書もあるのよプラトンだけに理想国家へのプランを練っているのね」