三姉妹化で覚えるソクラテス 長女は即ラテするムチムチ女子高生
プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」とし、ゴルギアスは懐疑論を唱えた。
ソクラテスはソフィストの雄弁術とは異なる助産術により無知の知を自覚させた。
彼は善悪を知り、徳を実現することで幸福になる[福徳一致]と考えた。
倫「今回は主にソクラテスについて覚えていくわよ」
哲「哲学者の中でも有名どころだな」
倫「ソクラテス、プラトン、アリストテレスは三姉妹化して覚えていくわよ」
学「三姉妹ですか」
哲「姉妹って、全員おっさんじゃねーかよ」
倫「おっさんなんて想像しても面白くないでしょ」
学「それはそうですね」
倫「三姉妹の家族設定として、父はプロタゴラス、母はゴルギアスを想定したわ」
哲「これ以上、複雑怪奇なことをするんじゃねーよ」
倫「覚えるためにはインパクトが重要なのよ」
倫「プロタゴラスやゴルギアスはソフィストと呼ばれる弁論術を行う職業よ」
哲「ソフィストってのは弁論を駆使する詭弁家のことだったっけ」
倫「まずは初期ソフィストの代表者であるプロタゴラスについてよ」
学「プロタゴラスは『人間は万物の尺度である』という言葉で有名ですね」
倫「人間が尺度だと言っても、人間を物差しにして測定をするわけじゃないわよ」
学「個々人によって価値観が違うという相対主義の考え方を示した言葉ですね」
倫「覚え方は、タコが測定するところを想像するのよ。タコメーターね」
哲「まあ、タコメーターってエンジンの回転数を示す奴だけどな」
倫「家族設定ではプロタゴラスはお父さんよ。タコ親父ね」
倫「次は後期ソフィストのゴルギアスよ」
学「ゴルギアスは主観的判断を否定する懐疑論の立場の人ですね」
倫「疑い深いのよ。ゴル疑アスね」
哲「ゴルってなんだよ」
倫「お父さんがゴルフに行くって言っているのを浮気と疑うお母さんってところね」
倫「ソクラテスはソフィストの雄弁術に対し助産術的な問答を行ったのよ」
学「雄弁術が相手を言いくるめるのに対して、助産術は相手から真理を引き出すんですよね」
倫「相手に無知の知を自覚させて普遍的真理を導こうとしていたのよ」
哲「ソクラテスはソフィストのやり方が気に入らなかったわけだな」
倫「親に反抗的な娘をイメージするといいわ。高校生くらいの女子ね」
学「そのためのキャスティングでしたか」
倫「覚え方のイメージは、授業をさぼって喫茶店で即ラテするムチムチギャルよ」
哲「いちいち言葉のセンスが古臭いな」
学「ソクラテスは善く生きることを徳と呼んだんですよね」
倫「トークの中に『あれって』っていう言葉が多い感じね」
哲「善いことと悪いことを知ることで徳が実現できるというのが知徳合一だったな」
学「知っていることで善い行いができるってのが知行合一でしたよね」
倫「善いことを知って行う徳の実現が幸福だってのが福徳一致。役得エッチじゃないわよ」
哲「ラッキースケベみたいにいうんじゃねーよ」
倫「覚え方は、ファッションに敏感な女子高生は服がお得であることが一番よね」
哲「服がお得が一番で福徳一致か。急に女子高生設定をぶち込んでくるな」