現代文明批判・デリダの脱構築。「デリバリー抱っこ」略してデリだ。抱っこ築・他
フロイトの深層心理の究明。フランクフルト学派の批判理論。トインビーは異文明共存の立場。
トマス=クーンのパラダイムの転換。レヴィ=ストロースの「野生の思想」
ヴィトゲンシュタインの分析哲学。デリダはポスト構造主義の「脱構築」
倫「フロイトは夢判断や自由連想法により無意識の心である深層心理を探ろうとしたわ」
学「精神科医であるフロイトは多くの人が欲求を抑圧していると考えました」
倫「ただ、フロイトは性的欲求に重きを置き過ぎていると、弟子であるユングらから指摘されたわ」
学「そのユングは個人的無意識のほかに人類共通の普遍的無意識が存在すると考えました」
倫「覚え方行くわよ。風呂でエロいこと、略してフロイトで夢や連想する深層心理」
哲「表層心理でもろくなこと考えてなさそうだな」
倫「フランクフルト学派はマルクス主義やフロイトの精神分析の影響を受け批判理論を形成したわ」
学「西ドイツのフランクフルト大学付属研究機関の「社会研究所」で成立した学派ですね」
倫「彼らは現代の理性が自然を支配するための手段と化していると指摘したわ」
学「理性があるはずなのにファシズムが台頭したことから、自己批判が大切であると考えました」
倫「覚え方行くわよ。フランクフルトが古いとまずくすると理論的に批判する」
哲「フランクフルトはそのままで、古いとがフロイト、まずくするがマルクス主義のことだな」
倫「トインビーは文明の発生から消滅に至る独自の歴史観を展開させ、異文明共存の立場をとるわ」
学「二つの文明が接触するとき一方がもう一方を滅ぼすのではなく共存しようということですね」
倫「覚え方は、二種類の蜂が共存したところを想像するのよ。ツインビーね」
哲「確か、そんな名前のレトロゲーがあったな」
倫「トマス=クーンは科学理論の変遷は進歩ではなくパラダイムの転換であると考えたわ」
学「パラダイムはある時代において支配的なものの考え方です」
倫「考え方や価値観がガラッと変わることがパラダイムの転換よ。パラダイムシフトとも言うわ」
哲「パラダイムって言葉は政治家が言っていた気がするけど、意味は分からなかったな」
倫「覚え方は、クンクン・パラダイスとでもしておけばいいわ」
哲「犬や猫に匂いをかがれることとしておこう。好きな人にはパラダイスかもしれないからな」
倫「レヴィ=ストロースは未開な社会には秩序をもたらす「野生の思想」が働いているとしたわ」
学「『野生の思想』は著作の名前でもあり、未開社会が西洋文明に劣るものではないと考えました」
倫「ストロースは、フーコーと並んで構造主義と呼ばれる思想家よ」
学「フーコーは狂気・異常は理性・正常との間に明確な境界はないと考えました」
倫「構造主義とは隠された普遍的な構造を明らかにしようとする思想よ」
学「「未開」と「文明」や「狂気」と「理性」についての構造を解明しようとしていますね」
倫「覚え方行くわよ。蚊が血をストローで吸うのは野生の思想だ」
哲「ストロー吸うがストロースか。熱帯夜にありがちな光景だな」
学「ちなみにストロースの著書には『悲しき熱帯』というものもあります」
倫「ヴィトゲンシュタインの思想は言語の分析により哲学の問題を解決しよとする分析哲学よ」
学「哲学の問題は日常言語の曖昧さにあるとし、言語を分析することで解決するとしました」
倫「覚え方行くわよ。分析と言語を手段にでヴィトゲンシュタインよ」
哲「分析と言語手段に、分と言手段に、ヴィトゲンシュタインか」
倫「デリダはポスト構造主義と呼ばれる思想家で、「脱構築」という立場をとるわ」
学「脱構築は西洋の伝統的な形而上学を解体することを目指します」
倫「覚え方は、派遣ベビーシッター「デリバリー・抱っこ」略してデリダのチラシがポストにある」
哲「抱っこの部分が脱構築だな。ポストがポスト構造主義なのか」