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LINE
まさか友達になるのを了承されるとは思ってもみなかった。まぁ諦める気はなかった。何度もアタックして友達になろうと思っていた。それが案外すんなり受け入れられたのでビックリだ。
その後LINEを交換を言われたのでスマホを差し出し登録した。
さっそく計画が1歩進んだ。これで話しかけても不自然ないし、より仲を深めることも出来る。
さてまずは挨拶からの自己紹介でもしてみよう。
『こんにちは』
『こんにちはー』
『改めて自己紹介しますね、俺の名前は岩倉颯真高校3年だ』
『なるほどー、私は瀬尾花織1年生でーす!』
チャット越しでも伝わる元気のよさ。話しやすくなるような軽い言葉使い。友達が多いのも納得だ。
『先輩はーなんで私と友達になりたかったんですかー?』
流石に好きだからなんて答えられるわけはなく、どう答えるか考える。
『せっかく人気者の後輩がいるんだから接点を持ちたかったんだよ』
『そうですか♪そうですか♪』
見透かされたような返信だがスルーする。これを掘り返すのはダメだ。
そして自己紹介を続けていく。