記憶の先のあの人へ~鍵を握るは異形の少女~
~さとり Side~
「俺はアンス。よっろしく~」
「ミディットだ」
「フィルよ。良かったらフィリーちゃんって呼んでちょうだいね」
「初めまして。ルドアと申します。以後お見知りおきを」
「ローディだ。まぁ、よろしく頼む」
「俺はビドリーズ!なげぇからビリーって呼んでくれ」
「僕はプールって言います。よろしくお願いします。レインさん」
「この子達皆、貴方と同じく別の世界から来た子達よ。まぁ、ほとんどバラバラの世界からなんだけどね」
「あぁ、そういう……えっと、改めてレインだ。よろしく」
「そうそう!そういえばさっきさ、名前言う時になんか一瞬止まってたじゃん?あれってなんだったんだ?」
「ん~……別に隠すほどでもないけど、言うほどでも無いし……」
「なるほどね。元の名前が雨滝 涼で、間違えてそれを良いかけたと」
「っ!?ど、どうして!?」
「アンスさんの能力ですよ。この人の能力は、答えを知る程度の能力。簡単に言えば、誰かに質問したら、その人が答えなくてもその答えを知ることが出来るって感じです」
「説明ありがとプールちゃん。そんなわけだから、俺が君に、根掘り葉掘りいろいろ聞いちゃったら、君はあっという間に丸裸というわけだ」
「会って早々くだらねぇことやってんじゃねぇ。顔合わせも終わったし俺は飲むぞ」
「おいおい、つれないこと言うなよな~ミディット。あ、俺とミディットは同じ世界から来てて、こっちに来る前から仲良しなんだよ」
「仲良しにまでなったつもりはない。さっさとその手を離せクソ野郎」
「いだだだ!ゆ、指をつねるな!!」
「えっと……あれは放っておいていいの?」
「気にするな。いつものことだ。俺は今はこの世界の医者の所に住まわせてもらっている。何かあれば訪ねて来るといい。まぁ、出来ることなら平穏でありたいのだがな」
「私はレミリアお嬢様……あちらの蝙蝠の羽を生やした女性のお屋敷、紅魔館で執事として住まわせていただいています。いつでもお越しください。歓迎しますよ」
「紫さんに聞いてたけど、この世界は元の世界では有り得ないと思ったものが当たり前にある……あいつらが見たらなんて言うだろ……」
「元の世界が恋しいか?」
「……少し。でも、俺はもうあの世界では死んだ人間。だったら、ここでこれからの事を考えるよ」
「大切な人が、いたんですね」
「うん。本当になんとなく……だけど、プール君に似てる」
「ぼ、僕に、ですか?」
「見た目とかじゃなくてね、なんというか……放っておけない、世話をしてあげたいっていう雰囲気、かな?」
「分かるわぁ~ん。プールちゃんって本当に守ってあげたくなっちゃうくらい可愛いのよね~」
「あ、あはは……」
どうやら、皆さん仲良く話せてらっしゃるみたいですね。ここ1年間でたくさん増えた外からの人たちですが、皆さん思い思いの物を胸に秘めておられます。レインさんにも、早く気の置ける人が見つかると良いんですがね。おや?アンスさんが私に用事?
「どうされましたか?アンスさん」
「?アンス、この人を呼んだのか?でも、何も言ってなかったし、目線とかも全然……」
「ふふっ、私の能力は、心を読む程度の能力なんです。アンスさんが、心の中で私を呼んでらっしゃったんですよ。レインさん」
「……なんというか、本当にとんでもない人ばかりだ」
「私は人じゃなくて、妖怪なんですけどね。さとり妖怪という心を読む一族です。私の名前は古明地さとりです。よろしくお願いしますね」
「妖怪……まぁでもあの辺の神話生物よりは全然普通か」
「ところで、アンスさんは何の用事でしたか?」
「そうそう。こないだ言ってた記憶の事、ローディもいるからちょうどいいし、どうかなって思ってさ」
「そのこと、でしたか……」
天子さんと仲良くなった時の記憶……。私の中で曖昧になっている記憶。そして、何か大切なものが、ポッカリと抜けてしまったような記憶……。知れることなら知りたい。だけど……
「ローディさんにも、ご迷惑でしょう?」
「俺の事は気にするな。元より今日は能力を使っても良いようにこの三日間は能力を使ってない。やると言うのなら、酔いが回って判断の鈍る今の間に頼む」
「ローディさんが酔ってるとこ、見たことないような……」
「ある程度自制しているだけだ、酔う時は酔う。それで、どうするんだ?」
「わ、私は……」
ローディさんはこうおっしゃってくれてる。後は、私の気持ち次第……。でも、やっぱり知るのが怖いっていう気持ちもある。忘れてしまったというなら、忘れるほどの何か……それか、忘れてしまいたいような何かがあったのかもしれない。私は……。
「さとり」
「て、天子さん!」
「別に無理しなくて良いのよ。前にも言ったけど、あたしとあんたが友達だっていう事に嘘は無いんですもの。私は、それで十分だと思ってる」
「……」
「勿論、分かるのならそれに越したことも無いはずよ。でも、あんたがそこまで悩むほどなら、今じゃなくったって良いじゃない」
「はい……」
「……はぁ……。ローディ、あたしからもお願いするわ」
「天子さん?」
「この1年間、どれだけ長くあんたといたと思ってるのよ。顔を見たら分かるわよ」
「……っふふ。そうですね」
「決まったみたいだな。先に言っておくが、必ず全てが分かるわけじゃない。記憶に何者かの介入があった場合、その介入があったという事実しか分からない。それでもいいな?」
「はい。お願いします」
「分かった。そこに座ってくれ。頭を触るが、大丈夫だな?」
「はい」
椅子に座った私の後ろから、ローディさんがそっと頭に手を乗せる。周りでは、アンスさんと天子さんが心配そうに見てくれてます。心を読むのも必要ないくらいに……それだけ私のことを大事に思ってくれる二人だからこそ。私のためにと動いてくれたアンスさんの気持ちを裏切りたくない。私のためにと話してくれた天子さんのこと、もっと大切に思いたい。だから、私は……。
「……っふぅ……」
「ど、どうだったんだ!?」
「残念ながら、予想的中だな」
「っていうことは」
「あぁ、さとりの……いや、きっとこの場にいるこの世界の住人達全員の記憶は、何者かに書き換えられている」
「そう、でしたか」
「となるとこれってかなりの大事よね。紫や霊夢に言っといた方がいいかしら?」
「そうだな。既に終わったことではあるだろうが、知っておいてもらって損はないだろう」
「なら、早速」
「それには及ばないわ。ちゃんと聞いてましたもの」
「わーお。ゆかりんってばお空から聞き耳なんておっしゃれ~」
「ありがと。それで、その記憶に関してだけど、私もされてるっていうのなら間違いなく私以上の力を持っているはずだけど、そんな痕跡も残ってないんですもの。無害な物、と思えないかしら?」
「それはまぁ……そうよね」
「これ以上詮索したって答えは分からないんだし、もうそっとしておいたらどうかしら?」
「そうですね。仕方ない、ですね」
紫さんの言う通り、こんな大規模な事をやってのけるくらいの何者かがいたとしたら、それこそもっと大きな変化が起きているはずなのに、それらしい事は何もないですし。だったら、この何者かは、私達に対して悪意の無い存在だったと思うのが良さそうですね。
「さぁ、この話は終わりにして皆も飲みなさい。せっかくの宴会なんですもの」
「あぁ、そうさせてもらう」
「ローディさん、ありがとうございました」
「あんがとな~ローディ、やっぱ持つべきものは友達だよ。美しきかな……」
「あんたはほんとに一言多いのよバカ」
「一言で済むなら良くない?」
「余計なことは言わなくていいって言ってんのよ」
「痴話ケンカなら他所でやってくれ……」
「そんなんじゃ無いわよ!」
「いやぁ~照れちゃうな~」
「あ~~ん~~た~~は~~……」
「あ、これやっば~い。さとりさん、また後で~」
「待ちなさいこのバカ!!」
「ちょっ!剣振り回すのは無しだって!周りが危ないから!」
「あんたが潔く斬られれば問題ないのよ!」
「ふふっ。ケンカするほど、ですかね?」
「だと良いんだがな。さて、俺も別の所を回るとしよう」
「はい。それではまた」
「あぁ」
ローディさんと分かれて数分。今はまた地底の皆のところに戻りましたが、こいしはフランさん、ぬえさんと一緒に遊んでて、お燐とお空は橙さんと話してますね。一緒に飲んでいた天狗のお二人がダウンしたのか、勇儀は萃香さんとゆっくり飲んでますので、私はパルスィと最近のことを話しています。キスメやヤマメも来たら良かったのになぁ……。
「ほんっとに。勇儀には付き合いきれないっての」
「でも、そんな風に言いながらも仲良しじゃないですか?」
「べ、別に仲良しなんかじゃないわよ!」
「ふふっ。そういうことにしておきますね」
「なんか最近あんたあいつに似てきたわね」
「自分でも少しそんな気がしてます。良いことかどうかは別として、ですが」
「周りからしたら全く良くないわよ」
「えぇ~ひっどい言い方しないでよ~パルスィちゃ~ん。アンスさん泣いちゃうよ~?」
「黙って隅で泣いてなさい」
「まぁ酷い!あなたをそんな子に育てた覚えはありませんよ!?」
「あんたに育てられた覚えがないわよ!」
「天子さんはどうしたんですか?」
「暴れすぎたから白蓮さんにお説教されてる」
「あらあら」
「とんだとばっちりね」
「こいしちゃん達も怒られてたっけ」
「ちょっと行ってきますね」
「過保護か!止めなさいってみっともない!」
「冗談ですよ。悪いことをしたら叱られる。当然です」
「一瞬目がマジだったわよ」
冗談だからこそ全力でやるのが良いんですから。周りを見回してみると、プールさんは相変わらず魔理沙さんに飲まされそうになるのを必死で断ってますね。プールさんの世界だとまだ未成年としてお酒が飲めない年齢なんだとか。ミディットさんはビリーさんや守矢神社の皆さんと飲んでらっしゃいます。時折神奈子さんの喧騒が聞こえますが、多分大丈夫です……よね?ローディさんはさっきの疲れを癒すべく椅子に座って休んでらっしゃいます。一応永琳さんにも診ていただいてたみたいですけど、能力の反動はやはり大変なんでしょうね……。主役のレインさんはいろんな箇所に挨拶周りをしていて、今は紅魔館の皆さんの所にいらっしゃいますね。ルドアさんのような冷静な方と波長が合うのか、先ほどまでよりは少し楽しそうに談笑してるのが見受けられます。多分、アンスさんとは相性が悪いでしょうね。
「さってと~ようやくゆっくり酒が飲めるってもんだ」
「あんたはあんまり飲みすぎるんじゃないわよ」
「良いじゃん良いじゃんたまの宴会くらいでさ~」
「そんなこと言いながら前々回の宴会で面倒なことしてくれたのはどこのどいつよ!」
「アンスさん、私からもあまり飲みすぎ無いようにとだけ」
「さとりさんまで~。俺だってその時ので少しは反省してますから。大丈夫ですってば」
「ビックリするほど信用できないわね」
「でも本心から言ってるんですよね、これ」
まぁ、当人が気をつけると言ってる以上はこちらはもう止めることな出来ないですし、信じるしかありませんね。出来ることなら、穏便に終わってくれればいいのですが……。
そんな風に思っていた頃から今は1時間が経過し、先ほどの私の願いは儚く打ち砕かれていました。
「あっははははは!いや~気分さいっこう!!」
「おうおう!いいぞいいぞ!もっと飲め飲め~!」
「お~い!こっちに酒足りてないよ~!」
「だから言ったのに」
「あんのバカ……」
「ねぇレイン。あんたの能力であいつのあれなんとか出来ない?」
「試してはみた……けど、ダメみたい。意識が半分飛んでるような状況だから、うまく能力が働かないみたいだ。役に立てなくてごめん」
「別に良いわよ。出来ればくらいにしか思ってないし、今の所鬼2匹と飲みまくってるだけだから実害は無いんだもの」
「パルスィ。そういうのは口にすると……」
「おっしゃ~!今ここにいるやつ全員ちゅ~も~~く!!」
「ほら」
「わ、私のせいじゃないわよ!」
パルスィが何か言っていますが今はそれよりもアンスさんですね。見ての通り、彼は酔っ払うと性格がさらにひょうきんになります。というより、テンションがおかしくなる。とでも言いましょうか。とにかく今みたく何か突拍子もないことをやろうとしかねないので、飲みすぎないようには見ていたつもりなんですがね……。さて、今度は何をしようと……。あぁ~、これならまぁ、いいですかね。
「お?なんだなんだ?」
「うるせぇぞ。少しは静かに飲ませろ」
「あ~。アンスまた酔っ払ってる~」
「ったく、これで片付け要員はさらに減ったわね」
「へっへっへ~。こんだけ人数がいりゃ、質問のしがいがあるってもんだ」
「今回はなんなんですか?」
「今あなたは~!恋愛感情を抱いている異性がいますか~~!?」
「「「っ!!」」」
「ちょっ!あんた!!」
「んんん~~~~??ほうほうほう。これはこれは。面白い結果が出たな~~」
「あんた、それ以上は言わない方が身のためかもしれないわよ?」
「平気平気!いや~~まさかこの中に、そういう感情を持ってるやつが何人もいるなんてな~~~!!」
「なんだいなんだい恋バナかい?良いじゃないか!酒の肴に聞かせておくれよ」
「まぁまぁそう慌てなさんなって。さ~て、誰から聞いていこうかな~っと」
「こ~ら。ダメよ~?アンスちゃん。そういうのデリカシーがない男の子は嫌われちゃうわよ~?」
「ま、あんまり分かりやすい所を聞いたって仕方ないものな。それよか、すっごく意外な人がYESって答えてビックリしちゃったぜ。なぁ、萃香さん?」
「っ!」
「お?そうなのか?萃香!なんだよ水くせぇな~!ほら、アタシに話してみろって」
驚きましたね……。この質問をすることは分かってましたけど、まさかあの萃香さんに想い人がいらっしゃったなんて。でも、何故でしょうか……いつもならそれで想い人のこと考えるから私にも心が読めるはずなのに、何故か読めない……。それに、萃香さんの今の感情。羞恥や驚愕ならまだしも、一番大きいのが、焦り……この気持ちを知られたくないというのならその中に羞恥も大きく入るはずですが、これはそういうのじゃなくて、もっと別な……。この事を、どうしても知られるわけにはいかないというくらいの……。
「べ、別にあたしにそういう相手がいたって構わないだろう。ほら、みせもんじゃないよ!それ以上勘繰るのはやめな!それともケンカの相手でもしてくれんのかい!?」
「おっとと。それは簡便。鬼と戦って無事なわけないんだから。でもさ~、やっぱり気になっちゃうじゃん?その相手の名前って、ぐがっ!?」
「聞こえなかったかい?勘繰るのをやめなって言ってんだ」
「おいおい萃香よ~。何もぶっ叩いてやるこたぁねぇだろうに。あご外れちまったんじゃねぇか?」
「それくらいがいいお灸だよ。ったく、お陰で酔いがさめちまった。飲みなおしだ」
「お?アタシも付き合うよ。実は地底でこないだ出たいい酒が入ってな」
「良いじゃないか!そういうのを待ってたんだよ!」
「あんたもバカねぇ。鬼相手に何やってんのよ」
「あががが……んぎっ!っと。ふぃ~いてて……ほんとに半分外れちゃってたじゃんかよ。萃香ちゃんめ~」
「どう考えてもアンタが悪いでしょうが」
「アンスさん。なんでそんな無茶なことをされたんですか?」
「ん~?まぁ興味本位ってのが一番かな」
「そんなに萃香のことが気になるわけ?」
「ま、気になると言えば気になるけど、萃香ちゃんが、というよりも、そのお相手がね」
「何か心当たりでもあるんですか?」
「いや、俺が見聞きした限りではそういう相手は見てないし知らない。さっきの萃香ちゃんの名前挙げた時のよく知ってるであろうメンバーの顔を見ても、驚いてるやつらばっかりだった」
「じゃあなんで……」
「だからこそ、だよ」
「「え?」」
だからこそ……そう言われて少しハッとする。確かに、あの萃香さんにそういう相手がいるというのは聞いたことも無かった。それも、よく知ってる人ですら知らないであろう相手。そして萃香さんのあの様子から考えられる答えは……。
「さとりさんはもう分かると思うけど、萃香は、何かを隠してる」
「そう、判断するしかありませんね」
「ちょ、どういうことなのよ!説明しなさいって!」
「わーってるよ。さっきも言ったとおり、萃香の周りでそういう相手の話は聞かない。なのに、俺の質問にはいると答えたわけだ」
「そ、それが何なのよ」
「それともう一つの情報。ずっと前にさとりさんから聞いたんだが、萃香の心を読もうとすると、何故か定期的にもやというか、読めない部分が出てくるそうだ」
「それは私も聞いた。でもそれとこれと、なんの関係があんのよ」
「こう考えられないか?『皆の知っていた誰かの事を、今でも覚えていて、その人物のことが好きである』って」
「知っていた……って、もしかして!」
「あぁ、俺はそうじゃないかと思ってる」
「私も同じ考えですね。思えば初めて萃香さんの思考にもやが入ったのも、ちょうど1年前の頃……私達の記憶が何者かに改竄された頃でした」
「多分、さとりさんや地底の皆と、天子が仲良くなれたきっかけも、今こうしていろんな力を持った人間が集まってるのも、彼女は全部の答えを知ってると思う。だけど、それを話そうとはしない」
「隠してるのにも、事情があるってことね。ったく、なんでここの連中はめんどくさいこととかを全部背負い込もうとするのよ」
「皆、優しいからですよ。天子さんみたいに」
「な、なんでそこで急にあたしの名前が出てくんのよ!」
「さぁ?なんででしょうね~」
「ちょっと!アンタのせいでさとりまでこんなんになっちゃったじゃないの!どうしてくれんのよ!」
「酷い責任転嫁を見た。これは酷い」
「どう考えたってアンタのせいでしょうが!」
「怒るな怒るな小さきものよ。カルシウムが足りておらんぞ。ほれ牛乳」
「いらないわよ!」
ふふっ。気付けばまたいつも通り、ですね。真剣な話で場が重くなっても、すぐにそれを和ませてくれる。アンスさんにはそういう才能があるんですよね。本当に助かります。
それにしても、もしアンスさんの考えが本当なんだとしたら、その人はまだ生きている可能性が高い……。そして、その人のお陰で、今の私達地底の者と、天子さんの仲があるんだとしたら、私は、やっぱりどうしても、その人のことが知りたい……。なんとかして思い出したい……きっと、誰よりも優しいであろうその人の事を。
~Side Out~