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魔女と謎の少女再び1

「何よこれ……」


この日、起床して、郵便受けを見たウォルタは、中に一通の手紙を発見した。そして、その手紙の内容を読んで絶句した。


「どうしたんだ、ウォルタ?」


起床したフレイがあくびをしながらウォルタに尋ねた。


「大変よ、フレイ! この手紙を読んで!」


ウォルタはまだ寝ぼけまなこのフレイに手紙を押し付けた。


「……ん、何々?」


手紙の内容はこうだった。





ウォルタさん、フレイさんへ

お二人ともお元気ですか。突然ですが、あなた方と親しい中である、アンという名の少女を連れ去り、こちらで監禁させてもらいました。彼女を解放してほしければ、サラ川にある、一番大きい滝まで、お二人だけで来て下さい。間違っても助けを呼んではなりませんよ。彼女の命が惜しいのならばね。

ニールより





「……おい、ウォルタ! なんだよこれ、アンが誘拐されたってことか!」


フレイはウォルタの肩を掴んで言った。ちなみに、アンという少女は、以前、二人の仕事に同行した、二人の大ファンの少女のことである。


「……その手紙の内容が本当ならそうなるわね」


ウォルタは冷や汗を浮かべながら答えた。


「くっそ! しかも、このニールって、前にトト遺跡でウチらを罠にはめた奴だよな?」


「ええ、そうよ。ウチらにならともかく、無関係なアンにまで手を掛けるなんて……」


ウォルタは唇を噛み締めた。


「許さねえ、人質なんて汚いマネして……ウォルタ! とっととその滝とやらに行こう!」


フレイがウォルタの目を真っ直ぐ見て言った。


「……はっきり言って、これは私たちを誘いだすための罠。けどもし、本当にアンが囚われているというのなら、助けないわけにはいかないわ。フレイ! 急いで準備して、出発よ!」


「ああ!」


二人は早急に支度をすますと、自宅を飛び出し、アンが囚われられているという、サラ川に向かった。





「サラ川で一番大きい滝、ここね」


ウォルタとフレイはサラ川にある、とある滝の下に到着した。


「とはいえ、アンもニールも姿も見当たらねーぞ……おーい! 隠れてないで出てこい!」


フレイは周囲に向かって大声で呼びかけたが、返事は帰ってこなかった。


「……まさか、イタズラじゃないだろうな」


フレイがウォルタの方を振り向いて尋ねた。


「いいえ、手紙の差し出し人が彼女である以上、そんな意味のないことはするはずがないわ。きっとこの場所にアンと一緒にいるはず……」


ウォルタはそう言って周囲を観察した。そして、滝の裏の岩盤に、ある違和感を覚えた。


「この岩盤、ある部分から色が変わっている……まさか!」


「どうしたんだ ウォルタ?」


「フレイ、ちょっと滝から離れてて!」


そう言うとウォルタは腰のホルスターから魔法銃を取り出し、滝に向けて構えると、引き金を数回引いた。すると、弾丸の命中した滝の裏の岩盤の一部が、いとも簡単に崩れ落ち、その跡から、小さな洞窟のようなものが現れた。


「……洞窟? 滝の裏に」


フレイはその洞窟を覗き込んだ。


「間違いないわ、おそらく二人はこの先にいる」


ウォルタは洞窟の中に足を踏み入れた。


「だろうね。待ってろよアン!」


フレイもその後に続いた。

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