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魔女と魔物釣り2

ウォルタ、フレイ、フウの三人は魔物が出現すると言われるポイントに移動し、少し距離を置いて、各々、釣りを開始した。


「勝負と言っても、二対一でこっちの方が有利だけどいいのか?」


フレイがフウに尋ねた。


「構いませんよ。わたくしは初心者のあなたちより、キャリアが上です。ちょうどいいハンデってやつですよ」


「へぇ、言ってくれるじゃん。負けないよ!」


「ふふ、わたくしこそ手加減しませんよ!」


フレイとフウはお互いの目で火花を散らした。


「楽しそうでいいわね、あなたたち」


ウォルタは退屈そうに本を読みながらそう言った。


魔物専用の餌を使っているとはいえ、この広大な湖から一匹の魚を釣り上げることは、容易ではないことを悟り、暇つぶしを持ってきたのだった。


「おい、ウォルタ。本なんか読んでたらせっかくのアタリを逃すかもしれないじゃんか」


フレイがウォルタに言った。


「別に大丈夫でしょ。魔物相手とは言え、釣りは釣りなんだから」


ウォルタは本から目を離し、フレイに言った。


「釣りだから、時間がかかるとは思わない方がいいですよ。来るときは意外と早く、そのときが来ますから」


「さすがフウ、分かってるな。お、ほら、ちょうどこんな風に……って、え!」


フレイの握る釣り竿が大きくしなった。


「嘘、もう⁉」


ウォルタはフレイのそばに駆け寄った。


「よっしゃあ!!」


そう叫ぶとフレイは、釣り竿を振り上げ、湖の中から何かが釣り上げられた。


「え、これって……」


フレイの目の前に現れたのは大きな椅子だった。フレイはその場でずっこけた。


「……魔物専用の餌で、家具を釣り上げるなんて、ある意味才能ね」


ウォルタが笑いを堪えながらそう言った。


「……湖のゴミを一つ取り除いたのですから、お手柄ですよ」


フウも苦笑いをしながら、フレイを慰めた。


「くそぅ、今度こそ!」


フレイは再び釣り竿を湖に振り下ろした。

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