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魔女と熱烈ファン5

「アン、こっちだ!」


フレイとアンは密林の中を駆け抜けていた。先ほどの鳥型の魔物が、二人を追ってきたのだった。


「しつこい奴だな、こうなったら!」


フレイは剣を抜くと、それに魔力を込めた。そして、地面に向かって斬撃を放った。その衝撃により、辺り一面に土煙が舞い、一時的に魔物の視界から、二人の姿が消えた。


「今の内! 来い、アン!」


「はい!」


アンの手を引いてフレイが走り出そうとしたとき、フレイの右足に激痛が走り、フレイはその場に倒れ込んだ。


「フレイさん!」


アンは倒れたフレイの脚を見てぎょっとした。フレイの脚には、大きなアザができていた。


「お怪我を!」


「なぁに、これくらい……」


フレイは痛みをこらえ、立ち上がろうとするが立てなかった。すると、アンは肩にかけた救急バッグから、道具を取り出し、フレイの手当てをし始めた。


「……それ、ウォルタのためのモノじゃなかったのか?」


フレイは痛みをこらえて言った。


「勘違いしないでくださいまし!わたくしがウォルタ様なら、こうすると思っただけですわ!」


「へへ、そうだな」


フレイは笑みを浮かべた。そして手当てを受け終わると、アンに言った。


「鬼ごっこはもうやめだ。アン、なるべく遠くへ逃げろ、ウチは今からあいつを倒す!」


フレイは脚を引きずりながら、歩き出した。


「無茶ですわ! まだ、傷が!」


フレイはアンの方を振り向いて言った。


「あんなに上手い料理を作れる、器用なアンの手当てを受けたんだ。もう、全快だよ!」


アンにそう言い残すと、フレイは土煙を振り払い、魔物の前に姿を現した。


「やい! デカ鳥! そんなにウチが食いたきゃここまで来なよ!」


フレイが魔物にそう言い放つと、その挑発に乗るかのように、魔物はくちばしを大きく開けて、フレイに向けて突進してきた。


「……そう、いい子だ!」


フレイの振り下ろした炎の剣が、魔物を切り裂いた。

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