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神々と行く異世界物語  作者: 雪待涼介
第一章-ダレイ国-
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ダレイ国

亀更新ですはい

「ここがダレイ国」

異世界初の街が王国とは驚いた。こういった異世界物は小さな町からと相場が決まっている、と思い込んでいたからだ。周りは白を基調とし所々、金で装飾をしている建物が多い。中央部には一際大きな建物が存在し、他の建物より金を使っている箇所が多い。

「この国の王様はトロヴァ・スレイ・ダレイと言う人物らしいぞ」

彼らどころか国民すら見たことがないらしく噂では不死身だとか巨人だとかよくわからない噂ばかりが横行している。

「私たちには縁がないと思いますがね」

移動している間にこの国の事とか文字などはどうするのか必要なことを尋ねてみた。彼らは文字は読めず、会話はできるとの事。それは、彼らの両親が地方の小さな村の出身で文字なんて必要なかったらしい。

「文明的には中世以前と考えるのがいいぞ。あちらの世界の様に銃なんてものは無いがな」

なんでも昔には存在したが、魔法が発達している今だと誰でも使えるが精巧な作りの銃は評判が悪かったとのこと。それなら簡単な魔法を放つほうが効率が良いとの考えが芽吹いているからこその評判の悪さに拍車をかけているのだろう。現代文明を知っている身としてはなんと勿体無い事だと思い、それと同時に素晴らしい事だとも思った。

そうこう話しているうちにたどり着いたのは、所謂ギルドだ。ファンタジー好きな者にとっては憧れの場所であり、冒険者にとっては富と名声を得るチャンスの場でもある。同時に情報収集の場でもある。

「ほら、依頼の魔獣とその素材だ」

そう言って向こうでタケミカヅチは、さっきの狼の死体の山から取り出した袋いっぱいの牙を受付嬢に渡した。

「こ、こんなにですか!?」

何やら驚いているが何があったのだろうか。まぁ気にせずこちらは情報収集をしていた。

「スサノオ?誰だそれ」

自分がこの世界の言葉を分かってしまうのは神様の加護のおかげらしい。便利すぎると思いながらも自分も他の人に聞いて回ることにした。




「そっちはどうだった?」

「今日も空振りだ」

「そちらは何かありましたか?何か驚かれていたようでしたが」

なんでも狩りすぎて驚かれていたようだ。と、言っても向こうから掛かってきたので迎え撃っただけだと言うが本当なのだろうか。

「暇つぶしに追いかけてたがな」

その事は話していないらしくそれで驚かれていたようだ。聞くところによると今は繁殖期で更に凶暴さを増しているので沢山狩っても問題ないそうだ。

「噂程度でいいなら一つありますけど」

「話してみな」

「この国の王、トロヴァはスサノオと会ったことがあるらしく戦ったこともあるらしいです」

あくまで噂程度だから信憑性は皆無だ。だが、この三人の反応は自分とは違い何やら考え込んでいる様子だ。

「この噂、どう思う?」

「信憑性は皆無。ですが、今の我々には有益なのではないかと」

「まぁ今まで何も出なかったからな。それに比べたら前進したんじゃねえの?でかしたな神堂」

どうやら役にたったようだ。目的は彼らに任せて自分はギルドに登録しにいった。









「んじゃあ、行くか」

「ああ」

「本当によろしいんですね」

「どうしてこうなった!」

何やら作戦を立てるとかで考え込んだ三人を放っておいて異世界生活でやってみたいことNo1、ギルドに登録しよう!と言うことで登録をしに行っている間に決定したらしい。どんな作戦かを聞いてみたが実行するまで秘密だという。そして今に至るわけだ。

「あの、すみません」

「ここからは関係者以外立ち入り禁止だ。お引き取り願おう」

「私達、国王陛下に呼ばれて参りましたの」

そう言って招待された証のバッジを四人分見せた。

「・・・少し待て」

そう言って一人の門番が中へ入っていくと同時に別の門番に鞘付きの剣で峰打ちした。その剣は風のように速く音を切り門番の着ている鎧をものともせず衝撃波を与えた。

「ッ!?」

何事かと振り向いた瞬間、タケミカヅチの重い一撃が門番を気絶させた。もうこの二人だけでいいんじゃないかな、そんなことを思いながらツラナギと話しながら奥へと進んでいった。






数分散策したがどこにいるわけでもなく玉座へと戻っていった。

「全く、どこにいやがるんだ」

あのあと寝室や諸々調べて回ったがどこにもいなかった。こうもいないとなると秘密の地下室があったり噂が本当にあったりしそうだ。

「ワシに何か用か?」

「「「っ!?」」」

声のする方へと目をやるとそこには居なかったはずの人物がこちらを見下すように見ていた。

「こいつがトロヴァ・スレイ・ダレイか?」

「いかにも、ワシこそがこの地を治めるトロヴァ・スレイ・ダレイだ」

そこにいたのは全身を白銀の鎧で纏った初老の人物だ。その鎧の所々には外と同じように金が装飾されており、胸の辺りには家紋と思しき紋章が刻まれていた。

「あんた、スサノオを知ってるな?」

「スサノオ・・・あのスサノオの事か!?」

「これは面倒なことになりましたね」

スサノオの名前を聞くと静かだったトロヴァ王がワナワナと震え始めた。

「おぬしら、スサノオの仲間か?」

「そんなところだ」

「ハッハッハ、これは丁度良い所に来てくれたもんだ」

そう言いトロヴァ王は指を鳴らした。すると、今まで居たはずの玉座にはトロヴァ王の姿が無く代わりに騎士の人形が置かれていた。

「どういうことだ?」

二人がわからずに首を捻っていると、何処からともなく声が聞こえた。

「この程度の事すら分からんとはお主たち本当にスサノオの仲間か?」

瞬間、一陣の風が空を裂きその場所を見るとシナツヒコとトロヴァ王が切り結んでいた。様に見えた。

「なっ!?」

トロヴァ王の斬撃は全て躱しているはずなのに全て吸い込まれるが如くシナツヒコに当ってしまっている。

「なるほど。そういうことですか」

悪戦苦闘している中唯一あの状況を理解した人物がいた。

「シナツヒコ。ここは私に任せてもらえませんか?」

そう言い出したのはツラナギだ。タケミカヅチは静観している。

「いけるのか?」

「ええ、任せてください」

なんとも頼りないが他に現状打破できる人物がいないため彼に任せるしかなかった。自分はさっぱりわからない状態だ。

「ほう。そのヒョロいのがワシに勝てるとは思えんがな」

トロヴァ王の言うことはもっともだ。理解出来たとしても彼が鎧に身を纏っているトロヴァ王を倒すことなど想像がつかない。

「さて、それはどうでしょうねぇ」

ツラナギはこれでも神様が転生した身だ。そこらの人より身体能力が高くなっているらしいが果たしてトロヴァ王を倒すことができるのだろうか。

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