表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

根抵当権と私

根抵当権と私:元本確定の前後で笑いと涙が交錯した日々


根抵当権という言葉を初めて聞いた時、私は正直、笑ってしまった。「根抵当権? なんかカタカナの響きが強すぎて、SF映画の武器みたいじゃない?」と友人にLINYを送った記憶がある。でも、その後、提供された文書を手に取って読み始めた瞬間、私の笑顔は凍りつき、涙腺が緩む予感に襲われた。これはただの法律用語じゃない。設定者や利害関係人とともに織りなす、人生の縮図のようなドラマだったのだ。


元本確定前:笑顔が溢れる自由な日々


元本確定前は、まさに青春時代のようなものだ。被担保債権が変動し続け、まるで恋愛中の心のように予測不能。「「浮動状態」と呼ばれるこの時期は、債権が次々と入れ替わり、新しい可能性が無限に広がっている。極度額までなら何でも担保できるって、まるで学生時代のお小遣いを好きなだけ使えたあの感覚だ。利息も遅延損害金も極度額までOKなんて、なんて寛大なルールなんだろうと笑いがこみ上げた。


設定者としての私も、この時期は大忙しだった。「確定期日の設定」や「債務者基準の変更」で根抵当権者と合意を重ね、まるで親友と将来の計画を立てるような楽しさがあった。登記が必要とはいえ、利害関係人の承諾はほとんど不要で、自由気ままに変更できたあの頃。分割譲渡だってできるし、全部譲渡だって夢じゃない。笑顔が絶えない、希望に満ちた日々だった。


だがしかし!


笑いものには落とし穴がある。債務引受が起きた時、根抵当権が引受人に及ばないと知った瞬間、ちょっとしたショックを受けた。「え、私の担保ってそんな気まぐれなの?」と文書に突っ込みを入れたくなった。優先弁済権も行使できないなんて、まるで片思いの相手に告白できないまま悶々とする気分だ。それでも、被担保債権が消滅しても根抵当権は消えないと知って、「おお、意外とタフじゃん!」とまた笑えた。


元本確定後:涙と決意の新たなスタート


そして、運命の「元本確定」。まるで大人になった瞬間だ。被担保債権が固定され、「確定根抵当権」に生まれ変わる。変動の自由が失われ、債務者基準の変更もできなくなった。「もう青春は終わりか…」と涙がこぼれそうになった瞬間、優先弁済権が行使できると知って、「やっと報われる時が来た!」と拳を握った。

利息も極度額まで担保されるし、普通抵当権と違って2年制限もない。涙を拭いて笑顔が戻った瞬間だ。

設定者としての私には、新たな使命が与えられた。極度額減額請求権や根抵当権消滅請求権だ。物上保証人なら極度額を払って根抵当権を消せるなんて、まるで借金を完済して肩の荷を下ろすような解放感!「3年経過後の元本確定請求」も、債務者でない私には使える切り札だ。でも、確定後は処分が普通抵当権と同じになり、分割譲渡の夢は遠のいた。ちょっと寂しいけど、これが大人になるってことか!


利害関係人:笑いと涙の脇役たち


そして忘れちゃいけないのが、利害関係人という名脇役たち。極度額の変更では、後順位担保権者や転抵当権者が登場し、「私の財布に手を出すなら承諾してよね!」と騒ぎ出す。増額時の後順位担保権者の困惑顔を想像すると笑えるし、減額時の転抵当権者の「待ってくれ!」という叫びには同情の涙が溢れる。分割譲渡でも転抵当権者が承諾を求められ、まるで家族会議で揉める親戚のようだ。


第三者の競売申立てで元本が確定した時は、「お前、誰だよ!」と笑いつつ、「でもありがとう」と涙した。共有根抵当権の持分譲渡では、他の共有者が「俺の同意なしじゃダメだぞ」と頑固に立ちはだかり、まるでコントのようなやりとりに笑いが止まらない。でも、彼らの存在が根抵当権を彩り、私の人生に深みを与えてくれた。


結論:根抵当権とは!?


元本確定前は笑顔と自由、後では涙と責任。そして利害関係人が織りなす人間模様。


根抵当権って、実は人生そのものじゃないか!!


文書を読み終えた時、私は笑いと涙でぐしゃぐしゃだった。「設定者として、利害関係人と一緒に、これからも頑張ろう」と心に誓った。あの分厚い文書が、私にこんな感動を与えるなんて。


根抵当権、ありがとう。


そして、これからもよろしくね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ