リアとエッチ
⋇性的描写あり
「――というわけで、地下にはお前の望みの施設も作っておいたよ。まあここは僕も利用するだろうから、お前専用ってわけじゃないけど」
時は深夜。処女ロリサキュバスとエッチするという男なら垂涎ものの時間を待ち遠しく思いながら、僕は自室のベッドに寝転がってレーンへと電話をかけてた。忘れると不機嫌になっちゃうからね。
ちなみに現状この屋敷の地下は、地下一階が元々あった牢屋と拷問部屋。地下二階がダミー用の牢屋と拷問部屋。地下三階がコロシアム。地下四階が研究室兼実験室になってる。レーンのお望みの施設っていうのが、地下四階ね。これは生物実験を行うだけの場所じゃなくて、魔法を使った研究室も兼ねてるから。
というかどうにも屋敷っていうか、悪の秘密組織の拠点みたいな感じになってきた気がする。まあそれもあながち間違いじゃないか……?
『ああ、それで構わないよ。ただ何か魔法実験をする時は私をそちらに連れて行ってくれ。君が行う実験は非常に興味深いからね、是非とも隣で見物したい』
「はいはい、了解。一応色んな生物実験を行うつもりだから、その時はちゃんと呼ぶよ」
やっぱり魔法大好きだねぇ? その期待に応えられると良いんだけど、予定してる実験はかなり地味なやつだからなぁ。喜んでくれると嬉しいが、どうだろ……?
「……ていうか、もういっそレーンもこっちで暮らさない? そろそろ会いたくなってきたんだけど」
『私としては一向に構わないが、ハニエルがいる以上それは少々難しいのではないかい? 腐ってもハニエルは大天使だ。定期的に城に彼女の様子を報告しているからこそ、私の家で面倒を見る事が許されているんだよ。それとも彼女の面倒は城で見てもらうかい?』
「あー、それがあったか……本当に足を引っ張ることしかできない奴だなぁ……」
ちょっと異常者が多いから比較的まともなレーンが恋しくなって同棲を提案すると、そんな困った答えが返ってきて頭を抱える。
そうなんだよなぁ、ハニエルがいるんだよなぁ。でも切り捨てるにはちょっと惜しい身体――じゃない、とてもまともな精神を持った奴だしなぁ。何より異常者だらけだからとっても貴重だ。腐っても大天使だから城に任せても処分はされないだろうけど、心が壊れて反応が無いのを良い事に勝手にエッチな事されそうだしなぁ。僕なら絶対やるし……。
『とりあえず私は今しばらくこちらで暮らすべきだろう。鍛冶師に作成を頼んだ<ウロボロス>もまだ出来上がっていないからね』
「まーだそれ欲しがってたんか、君ぃ……」
結局レーンとの同棲はまだ実現できないみたいでがっかりだよ。でも魔法で実験する時は会えるって事だから、そこで濃厚に触れ合って我慢しよう。具体的にはねちょねちょしたキスをたっぷりとして慰めを得るぞ。ウヘヘ……。
「んお? ついに来たか?」
などとカルナちゃんの唇の味を思い出してると、部屋の扉がコンコンとノックされた。こんな時間に来る奴なんてリア以外――いや、他にも二人いますね。まあその二人には今日は絶対来るなって念を押しておいて、なおかつ魔法で強制的に眠らせておいたから大丈夫だ。
「それじゃあもう切るよ。僕は今からロリサキュバスとお楽しみだからね」
『逆にまだやっていなかった事が不思議だよ……では、また明日。おやすみ、クルス』
「うん。おやすみ、レーン――入って良いよー」
携帯を切って空間収納に放り込みつつ、部屋の外に声をかける。一拍間を置いて扉が開いて、パタパタとリアが入ってきた。
その格好は露出度こそ低いけど、フリフリでとっても可愛らしいネグリジェだ。正に子供らしさの象徴みたいな格好だね。今からそんな子を欲望のままに貪るって事を考えるだけで、もう僕の愚息は部屋から飛び出そうになってるよ。
「こんばんはー、ご主人様ー」
「よく来たね、リア。準備はバッチリって所かな?」
「うん、バッチリ! いっぱい復習もしたし、できる範囲で練習もしたよ! 攻めでも受けでもどっちでもイケるよ!」
僕が尋ねると、それはもう張り切った様子で頷いてくる。挙句の果てに攻めでも受けでもイけるとかいう実に健気な答えを返してきたよ。ヤバい、あまりにも健気でちょっと泣きそう……。
「う、ううっ……!」
「あれー!? ご主人様、何で泣いてるのー!?」
「いや、うん、ちょっとね?」
目尻に溢れた感動を袖で拭い、リアの頭を撫でてやる。
だってクソ犬とバカ猫は健気どころか僕の事を逆レイプしてきたし、しかも野外でなんだよ? それに比べてリアを見てみなよ。わざわざたっぷり復習と練習をして、どんな状況でも対応できるように仕上げて来て……いかん、また目から感動が零れそうだ……。
「さて、それじゃあ気を取り直して――始めようか? おいで、リア?」
「……うん!」
僕が促すと、リアは喜びに溢れた笑顔でピョンと飛び掛かってきた。ベッドに腰掛けてた僕の膝に乗って、お互いに向かい合うようにね。要するに対面座位みたいな状態です。
「――んっ」
その状態で、僕はリアの唇を奪った。
さすがは処女ロリサキュバスの唇って言うべきか……実に瑞々しくて柔らかい。まるで水分たっぷりの美味しい果物を食べてるみたいだね。まあ果物はここまで肉感的じゃないし、温もりも全くないが。
「はぅ……ん……むぅ……」
そのまま舌を滑り込ませて、たっぷりとリアを味わっていく。
お互いの舌が触れ合った時にはリアも身体をビクリと震わせたけど、それは一瞬の反応だった。むしろ僕の背中に手を回してぎゅっと抱き着きながら、自分から舌を絡めてきたよ。意外と積極的なのに、動き自体はぎこちないのがまた堪らない……。
「ふぁ……ご主人様ぁ……」
「うん、どうしたの?」
しばらく口付けを楽しんでると、唐突にリアがキスをやめて切なそうな声を零した。もしかして怖がってるのかと思ったけど、どうにもそれは違ったっぽい。だってめっちゃ息を荒くしてるし、顔は絶妙に蕩けてて口元から嫌らしく唾液が零れてるし、お腹の下の方を手で押さえてちょっと悶えてる感じだからね。
「まだちょっとキスしただけなのに、リアの胸、凄いドキドキしてるの……それに、お腹の奥がうずうずするよぉ……」
「さすがはサキュバスの血。エッチの適性は最高級だね」
そんな状態でしかも上目遣いに、こんなクッソスケベな事を言うんだからもう最高だね。これで処女でロリで知識だけは最高峰ってマジ? 異世界に来れて一番の役得じゃない?
「ご主人様ぁ……リア、上手くできるかなぁ……?」
「上手く出来なくても問題ないよ。最初の一回くらいは、僕がリードしてあげるからね。どうせ最初は男がリードするもんだって教わったんでしょ?」
「うん……」
やっぱりかぁ。あのサキュバス魔将、ほぼ完ぺきに男心を把握してるなぁ。男は女の子をリードしてあげたいというより、主導権を握りたがるもんだからね。これはますます直々に性知識を賜ったリアの今後が楽しみだ。
しかし今は目の前の楽しみが最優先。そんなわけで僕はリアの胸元に手を伸ばすと、可愛いリボン結びを解いてネグリジェを脱がしにかかった。リボンを解いただけであっさりと前が開いたそれをはだけるようにずらしていけば、瞬く間にリアの下着姿がご開帳だ。
「ほう……思ったよりも可愛らしい下着で攻めてきたね」
背格好に比べてやや大きめの薄い膨らみを包むのは、ピンクでフリフリなブラだった。髪や瞳の色と同じで実に良いね。やっぱピンクって女の子だよね。
「似合ってる……?」
「うんうん、とっても良く似合ってるよ。さて、それじゃあ……」
とはいえ僕が見たいピンク色はブラの下に隠されたピンクだ。だからリアの背中に背を回してホックを外し、肩紐をそっとずらしてピンクのブラを脱がそうとしたんだけど――
「――なにっ!? 下から更にランジェリーだと……!?」
ピンクのフリフリブラの下から現れたのは、何と黒で生地が薄めの過激なブラ。まさかの二段構えとは恐れ入ったぜ!
「リリスちゃんが、二度脱がせられてお得だって言ってたから……」
「やるな、アイツ。さすがだ……」
僕は素直にリリスを賞賛した。男が女の子の服を脱がしたがる癖もしっかり把握してるとは、正にアイツこそサキュバスの女王だな。
そしてこの二つの下着を選んだリアのチョイスもかなりのものだ。上は可愛いフリフリブラ、下は過激なランジェリー。正に見た目は純真無垢な幼女でありながら、中身は殺意と憎悪で真っ黒なリア自身を体現してるような感じだ。素晴らしいね。
「ご主人様ぁ……本当にリアで興奮してくれるの? リア、他のサキュバスたちと違って全然おっきくないよ?」
その癖本人は何か不安がってるし。生まれながらのエロ種族な癖に、サキュバスの女王から直々に性知識を賜ったリアがだよ? 何なのコイツ? いちいち僕の興奮ポイントを的確に踏み抜いてくるぞ?
「前にも言ったはずだけど、僕は大きいのも小さいのもイケるよ。だから何も心配しないで、僕に身を任せて良いよ。ちゃんと一人前のサキュバスにしてあげるからさ」
「ご主人様ぁ……」
うっとりとした表情で僕を見上げてくるリア。どう見ても幼女が浮かべる表情じゃない、エロさ天元突破の表情だ。そんな物欲しそうな顔されたらもう堪らん。
「んっ――!」
そんなわけで、僕はリアともう一度唇を重ねた。その後は小さな身体を抱きあげてベッドに押し倒し――まあ、色々とやったわけだよ? あんまり詳しく言うと偉い人に怒られそうだから、これだけ言わせてもらおう。
最 高 だ っ た !
以前も書きましたが、万が一警告とかを食らった場合はカクヨムの方で連載を続けます。まあこの様子なら大丈夫だとは思いますが