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1段階、了(はやい)



さて、本題。バイク教習辛い!!って書く時間だ。

あらかじめ断っておくが、僕が僕自身で思うことだが、世間の大多数と比べると、だいぶズレたところが教習における難題になった。簡単に言えば、原付のクセを抜いて、所謂「教習所走り」に矯正するのが難題だったのだ。因みに難題と言っておいて何だが、これは2日(実質1日)で慣れた。逆に言えば、2日で解決するようなコマい事しか、難題になり得なかったのである。だから、順を追うというより、ショートエピソードのような形で書き連ねて行こうと思う。



EP:1 しょっぱなの悪癖


教習2時限目。僕はうきうきしていた。教習車は青色のCB400SF-K、型式は知らん。REVOって書いてあるからなんかそのへん。キーオンで燃料ポンプの稼働音がするし、インジェクションと思われる。

今日の課題は内周ぐるぐると発進停止とシフトチェンジ。教官とタンデムして流れをつかんだあと、さぁ実践。前回はコースに出なかったが、今日、ようやく自分でバイクを転がせるのだ。4発のスロットルレスポンスを感じるべくがばりとバイクに跨がり......


「はい、乗る前にスタンド上げようかー」


......はい、そうでした。原チャだと乗ってからスタンド解除するから、悪癖が出た。これは真っ更から始めた人にはあり得ない事象だろう。バイクを知らない人なら尚更、事前の教官の言葉通りにスタンドを払ってから乗車したはずだ。なまじ原チャに乗っていたからこそ、さっさと跨がって足で払えばいいやといつものクセが出てしまった次第だ。因みに試験だと減点項目である。この悪癖は、考え事や不意が重なった時など、今でもたまに出てしまう。

やはり、生半可にかじるというのは何事も良くない。どうせかじるなら、たとえ小さな事でも、正しい方法、よい経験のためにかじるべきだ。適当にかじった原付は、結局巡りめぐって、僕に悪さをした。


それから課題になったのが、足付き。といっても、身長が足りなかった訳ではない。僕の身長は180cm、身内には熊さんと呼ばれる大男である。自分でいうのもなんだけど。もちろん、短足な訳でもない。いや、そりゃ足が短い日本人体型だよ?だけど、足の割合的には平均ドンピシャだから、極めて足が短い特異体質というわけでもない。普通にCB400に跨がれば両足ベッタリだ。

バイクの足付き、なんて単語はバイク雑誌初めとして大量に使われている言葉だが、そんなバイク雑誌の写真では、ライダーが両足を地面にストンとやっている。そんなノリで、跨がった僕はまずミラーをグニグニといじった。ネンオシャチエブクトウバシメ、のバだなぁ、なんて、どうでもいいことを考えていた。この時点ではクラッチ操作は意識していれば動かせる位の感覚だったから、特に心配というほどの事もなかった。

そんな僕に隣で見ていた教官が一言。


「右足ステップの上ねー」


あっ、はい。停車中でもダメなのね。

当然だけど、素直に従った。若干、ほんとに若干、別にそんくらいよくない?と思わないではなかったけれど。


そこから発進、ギアチェンジ、減速、停止の練習。

僕のカブにクラッチレバーは無い。あと、中型二輪が以外と重い。

停止場所に停止......するとき、ローに入れ忘れて最後の数秒を前輪ブレーキだけで右足をストン。左足でローにカチャリ。


「はい、左足を着こうねー」


......あっ、やっぱりぃ?だよねぇ。ワイトもそう思います。いっつもカブでは右足ついて止まってから左足ペダルでN、ローと切り替えるもんで、後輪ブレーキは離して左足乗っけてチャカチャカやっていたのだが、ものの見事にこれも悪癖だった。たかが5ヶ月、されど5ヶ月。蓄積された悪癖がそう抜けるはずもなく、結局、この時間で満足に停止出来たのは2回が良いところだった。でもハンコはもらえた。因みに停止以外は全くもって問題なかったと言っていい。そりゃエンストだってこいたけどさ、実質初めての1時間だぜ?ノーカンよノーカン。


だけどこの右足着地癖はマズい。教習終わり、僕はカブで颯爽と町に繰り出した。理由はもちろん、足グセの矯正だ。ところがこれが本当にいともあっさり、片道15分程度のコンビニへとあえて遠回りで30分ほどかけて行き、ちょっとゴハンを買ってストレートで帰宅しただけで、ほとんど矯正できてしまったのである。見られている訳でもなければクラッチ操作もなく、5ヶ月間慣れ親しんだカブにド地元の慣れ親しんだ道。教習所の緊張から解放されれば、自主練は気楽なものだった。家の前で左足をついてヘルメットを脱ぎ、後方確認をして降りて、最後にスタンドを掛ける。はい、おしまい。楽勝じゃんね?


以後、この悪癖は成りを潜めた。成敗完了である。



EP:2 一本橋おねしょた


教習3時限目。......は、ぶっちゃけつまらんかった。バイク乗るのは楽しかったけど、輪をかけてイージーモードな外周ぐるぐる。クラッチ操作はマジで一瞬で慣れた。なんかパイロンの間をくぐれって項目が課題だったんだろうけど、あれぶっちゃけ場内のスピードならノーブレーキ余裕だし、だけど(大人の事情で)そうもいかないだろうから律儀に減速するわけで、そうなれば尚更イージーモード。えっ、簡単すぎない?

のでさくっと5時限目。坂道発進一本橋。坂道発進はですねぇ、えぇと、普通車のが難しかったよ。てかなんなら場内程度の坂だったらちょっと回しぎみに発進すれば大丈夫じゃね?(大人の事情でしっかり手順通りやった)

そっから一本橋。大方の人がいちばん躓くポイント、僕も躓いた。けど、何回もやるとまぐれで渡れるときもある。そんなときふと気が付いたのよね。


一本橋くんさぁ、君、実は半クラいらないでしょ?


そうなんですよ。律儀に半クラ使ってたら11秒とかで通過してやんの。因みにこれはこのときの技量で落ちる8割渡れる2割くらいのタイムで、時間的には大型自動二輪がギリギリセーフなタイム。でも僕中型。7秒で通過すれば免許もらえんのに、11秒で渡ろうとして結果落ちて失格ですじゃあお話にならない。じゃあもう少し早く渡ろうか......となったがタイムイズアップ。坂道発進できてたのでハンコはもらえた。

翌日、6時限目。S字クランク一本橋。その間は頑張ってバイク教習のブログ読んでた。ニーグリップとかもろもろ調べた。結局そいつらはそこまで役に立たなかった。偉そうに書いてるくせに!!(お前もだぞ)

S字クランク、別にぶつけるようなとこなくない?と思いながらやってたら、クランクでちょっとよろけてパイロンかすった。かすっただけよ。まぁ一応元の位置に戻しましたけどね。20mmくらい。検定だと失格だけどね。はい。

で、一本橋。ニーグリップ!!とかやってたけど、渡れへん。助けて教官!

「上半身カッチカチだねぇ。力ぬいてー遠く見つめてーハンドルこじってあとニーグリップ!(魔法の単語)」

ハンドルこじってニーグリップ!かしこまりぃ!


......


でぎだ!!!


ハンドルこじりが足りなかった!!ニーグリップは足りてた!!結局他人は他人だから、変なブログよりも間近で見てくれる教官の方が役立つわ!!やったぁ!!......あれ、その理論だと......この文章も存在価値なくない?ウォウウォウ


なお、その時のコツを掴んだツイートがこちらです。



きょうのばいくきょうしゅう


・一本橋はおねえさんに衣服を剥ぎ取られそうになり、抗いつつもどうにもならずついに最後のパンツ一枚になった時のショタと同じ気持ちで全力に内股に膝を絞って、おねえさんにイヤイヤするつもりでハンドルをこじると楽勝。7秒後にはおねえさんに負けてよし。いや負けろ



原文ママ。実に酷いですね。以後、僕は一本橋におねしょたと名付けました。アプローチ前に「しょたのちんちん!」と声を掛けます。いちばん神経を使うところなので、バカみたいな下ネタで力をぬいて、かつ動作を思い出す。どうだこの完璧な作戦。教官に呟きが聞こえなければすべてセーフ!問題なし!!


あっ、あと7、8時限目に8の字とスラロームやったんですけど、感想は特にありません。ニーグリップ!!(魔法の単語)

いやあれマジで普通にやるとできるってベイベ


なんか1時限抜けてますね。よっぽどつまんねぇ時間があったみたいです。カリキュラムは順を追っている筈なので、まぁ、なんか......バイク乗ってたんでしょう(当然)


とまぁ書いたけれど、現段階だと思い出しながら書くのはここまで。次は難関 (かもしれない)1段階見極めなんだけれど、実はスラローム教習の時点でほぼ課題ゼロと判定されたらしく、後半は見極めコースをぐるぐると回るように指示され、もちろんこなしていた。実際、一本橋以外操縦はほぼノーミスだし、その一本橋だって完璧ではないだけで9割方は成功している。後は細々とした合図の動作(ごくごくたまに消し忘れる)とかをしっかりこなせばいいだけで、それは2段階の範囲でもある。つまり現状、落ちるというイメージは一切無い。落ちたらビックリだわ。僕がね。


ので、次から書くのはリアルタイム。まぁ、調子乗って慢心でミッドウェー状態やるのはとても不本意なので、願わくば次の書き出しが「受かった!」であることを祈ろう。

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