memoria ficta
最初は私の勝手な行動だった。
私の姉はそれで現実は非情であると気づかされたからだ。
だから私は廃止することを心から決めた。私の通う学校も姉がトラウマとなってる部活があった。これはダメだ。今すぐにでも廃部させないと。
まずは様子見からだ。
私は元から人の適応力を見つけることが得意なので他の部活の適切な方向に導いてあげる。
徐々に私の信用度が高まると、今度は理事長に説得し、彼女達が集う部活に向かう。理由としては、彼女達の中に生徒会長が潜んでいたから。前からその人の生徒会のやり方について口に出したかったのだが、なかなか発見できず、強引な手段で彼女の向かう部室に向かうことができた。
そして、私はその人に生徒会長の座を奪う感じに勝負を持ちかけた。
後は時間が過ぎるだけ。
なるべく私の信用度を無駄をしないように他の部活の適切な方向に導くことを続ける。
そして、時は来た。
まず、その人の討論から始まった。
彼女の討論の内容としては、皆さんの大好きを広めるために彼女が皆さんを支えあうとのこと。ですが、私にとってはそれは無駄なことだと思う。何故ならそれを直で目の前で拝見したからだ。それが続かなければ叶うことなんてできない。私はそれを否定するため、こう討論した。
『生徒会長、あなたはその大好きをこれからも続けていくことが可能なのですか?私にとってはそれは無駄な努力だと思います。私が皆さんの適切な方向に導くことで将来性を確かなものに生まれ変わるはずです。私の考えでは大好きだからこそ出来るという方向性は間違っています。将来性が見えてきません。私が皆さんを完璧とした将来性を見いだすことができます。大好きだからでは将来性は見えてきません!皆さんの将来は私が導きます!』
その結果、私は生徒会長に君臨することができた。
彼女には悪いですが、ここの部活は廃部させてもらう。
しかし、その部活のメンバーは諦めが悪かった。なら、これで諦めがつくだろうとこう提案を持ち出しました。
[次のテストで全教科を60点以上取ること]
その内容に、その部活の部長さんは受け入れた。
私からしてこの提案はおそらく不可能だろうと内心思っていた。
だが、現実は非情であった。なんと、不可能だったと思ってた提案を見事返り討ちにあったかのようにこなしたのだ。
これでは廃部にすることができない。しかし、私が生徒会長であるかぎり、ここの部活は廃部にさせる。今回のところは私から諦めるしかない。
そう言って、その部室から退出した。
何故クリアできたのか。それは彼女達の諦めの悪さからだった。早急に案を練ってあの部活を廃部にされなければ...またあの時と同じようになってしまうと...
しかし、予想外が起こったのはこれだけではなかった。
数週間して、私は案を練るために各地の部活の練習場所に向かってた。そこには、私が指摘して適応していると思ってた部員のほとんどが前と同じように私の提案を無視して部活に参加してたのだ。例えば体力の限界のあるその人に選手ではなくマネージャーとしての器があるなど、前のポジションよりここのポジションが適切と言ってた選手のほとんどが元のポジションに戻ってたりなど、私の提案した完璧な適応した考案を払い除けて参加してた。その事の理由を問い質すと、『マネージャーもいいけど、やっぱり選手として頑張りたい』や『こっちの方がしっくりしてていい』など、自分達の意見を尊重するかのように語ってた。
こんなはずではない!
私は今すぐにでも私の指摘した考案を各地の部活の部員に告げた。
しかし、大半以上の部員は断った。生徒会室に戻り、誰もいないのを見計らって机バン!と叩いた。
こんなはずではなかった。私の指摘したことが正しい。
そう何度も記憶の中で往復してた。
そして、ここでこの学校の行事がやってきた。
部活動紹介だ。
もちろんあの廃部にさせようとした部活動も参加している。
しかし、そんなことに構ってられず真っ先に私は私の考えた考案を提示した。すると大半が私の考案を否定してきた。
皆は部活の内面を重視していたが、私はそれに構わず将来性を見いだすためにその事を否定した。そこから提案の嵐だった。
何度も何度も否定し続けることに全く開催する準備ができない。
私の何が間違ってるのか?
私の考案のどこが間違ってるのか?
ずっと、それに悩み続けてた。
皆さんが全く納得できず、家に帰ったらベッドに潜り込んで泣く羽目になった。
それの繰り返しだった。
このまま開催できずに終わってしまうのか?と、そんなことを考えていると、誰かが入ってきた。
またあの部活の人達だった。
『何の用ですか?』と聞いてみたら、なんと私がスランプ状態で助け船として来てくれたのだ。何故わざわざこんなことを?何故助けてくれるのか?と、思ってたが、どうやら私の日頃の行いを聞いたらしく、心配となって来てくれたらしい。
余計なお世話...と思ってたが、実際にそうだった。
どうすればよいか悩んでいるとその部活の部長さんはこう提案してきた。
『一度、体験入部として来てくれない?そこで何かが変わるかも!』
と...
疑心暗鬼でしたが、これを断るわけにはいかず、仕方なく私は嫌いだったその部活の体験入部として来た。
最初はぼろ糞に言われると思ってたが、皆さん私のことを心配してくれたのだ。
心配してくれたことには感謝したが、未だに私はその人達を敵として見ていた。
そして、部活は始まった。初めてのことだらけなので、一つ一つ言われたことをこなしていた。親近感を持つために私のことをさまざまなあだ名で呼んでくれたりもした。
もちろん生徒会の仕事もこなしていく。ちなみに私の隣にはその部活の部長さんが一緒に生徒会の仕事に励んでくれた。私は体験入部する前に提案として生徒会の仕事の手伝いをすることを条件に入ったのだ。もちろん部長さんは承諾してこうして一緒にやっている。
皆さんと過ごしているうちに不思議と味わったことのない感情が芽生えようとしてた。
その人達の考えや部長さんの意見が少しだけ分かってきた。皆さんにとっての大好きという感情が私にはなかったのだが、ここの部活に参加することで大好きな感情が私の中にまで芽生えようとしてた。
そのお陰もあってか、私の意見も尊重するが、各地の部活の部長さん達の意見も尊重した。
そして、説明会は無事に終わった。
これは余談だが嫌いだったその部活の部長さんに生徒会の役員にならないかと勧誘してみた。彼女には適任だと思ったのだが案の定断れました。
そして、部活動紹介の開催。
皆さんの緊張がこちらにも受けてきた。心配と思ってたが、皆さん思ってたよりスラスラと各地の部活の紹介をしていた。
そして、出てきた。私の嫌いな部活が。今回はそのメンバーの中の1人が参加するという感じだった。私は彼女のアピール紹介ですっかり魅了してた。
そうして、部活動紹介も終わり、事なきことを得た。
最後に私に部活の勧誘してきたことは良い思い出でした。
それから、色んなことに巻き込まれた。
イベントのために学校の使用許可がほしいなど、幼なじみ同士が喧嘩したりなど、私にとってはあまりの出来事だった。
しかし、その記憶も私にとってはとても良い思い出でした。
そのイベントに参加した私は途中、姉と会った。
今まで打ち解けなかったことをお互い語り合い、最終的に私もその部活の体験入部としてではなく、本格的なイベントに参加しようと...
私はもちろん断ることはせず、イベントに参加した。
そして、本格的に私はその部活に入部しました。
皆さんのそれぞれの個性が強すぎて虚無感がありましたが、私は人一倍負けず嫌いなので努力することを目標としました。
合計で数ヶ月前の私とは180゜変わったと自分自身も思ってます。
大嫌いだった部活が今では大好きです。
こんな私をここに導いてあげて皆さんには感謝してます。
そして、数ヶ月前の私。
聞いてますか?
今までの虚構の記憶が打ち砕くように部活が楽しくて仕方がありません。
これからも私は精一杯部活に努力していくので、皆さんよろしくお願いします。