クソヒロインに花束(イバラ)を♪
やわらなか日差しを受けて、皆思い思いの場所で楽しくランチをしています。
もちろん私も侍女とお友達と一緒に、互いのランチボックスの中身を交換しながら、キャッキャウフフとまったりとしていました。
あっ、私このレイクサイド王国の宰相シューベルト・バーガンディ公爵の長女オディール・バーガンディと申します。
取り敢えず前世何か、わずかですが覚えてます♪
自分で言うのもなんですが、淑女の鑑(猫被り)なんて言わはれております。
婚約者もお前の猫被りが可愛い♪そのままでいてくれ。
などといわれていましたが!
『オディール・バーガンディ!
レイクサイド王国第二王子アクアライン・レイクサイドの名において、
お前との婚約ここで破棄をする!
ここにいる、リュミ・ブショネ男爵令嬢に度重なるイジメをして来た事は分かっているんだ!
お前の様な者はこの俺様の婚約者として相応しく無い!!』
あー、キラキラした王子様♪と側近?(誰だこれ?)が、何かピンクブロンドの髪(派手だな)をした女子生徒を連れてこちらに近づいて、何かバカなこと言っております。
アクアライン殿下と私は婚約者ですが、それはあくまでも暫定的なもので、私達の思いで何時で解消ができると言う、陛下からのお言葉を頂いております。
その事をアクアライン様も分かっているはずなのに、わざわざ婚約破棄?
いやいや、先週も二人で楽しくお忍びデート♪をしたばかりなんですが?
陛下からは『そこまで仲睦まじいのならば、暫定的などと言わず卒業後すぐ挙式だ!』と、内々に準備を進めているはずですが?
って言うか、その取りまき誰?
何時もアクアライン様の側にいるはずの、アース・ベネディクト様や、グレイッシュ、ソール・ライトニング様がおりません。
・・・アクアライン様の目も、焦点あってませんよね?
って俺様?
いやいや、アクアライン様俺様キャラじゃ有りませんから
で
リュミ・ブショネ男爵令嬢?
確か、最近男爵家に引き取られた、ブショネ男爵の庶子でしたかしら?
見栄えの良い男子生徒(金持ちに限る)に言い寄っては、その婚約者とトラブルを起こしていると、風紀から要注意人物として挙がっている人でした。
アクアライン様・・・なにやってんの本当に
守護はどうしましたの?
魔力感知で少し探って視ましたら
アクアライン様・・・
がっつり魅了にかかってオリマスね・・・
どう致しましょう?
これを解除するには、浄化か解呪どちらが宜しいでしょうか?
などと思っていましたら
アクアライン様の後から
『オディール様、やめて下さい。
アクア様のそばに近づくなって・・・
ウッ・・・教科書を破いたり、すれ違いに足を掛けて転ばしたり・・・昨日は階段から突き落としたじゃ無いですか!!』
いやいや、貴方とは初対面なのですが、その様なことする暇など、私には、ございませんですわ
前倒しに成りそうな婚儀に加え、一緒に進めております新しい事業(やっと発見しましたお米の栽培と、その有用性を我が国へ広める為のアンテナショップを!)の目処がつきましたのですから!
選択授業が終わり次第、王宮か公爵家の執務室で担当事務次官や御用商人と、事業の打ち合わせに明け暮れる毎日なのですから!!
嫌ですわ!
そのニヤニヤ笑いはなんですの?
その前に、汚ならしい手でアクアライン様に触らないて下さいませ!
そう思いブショネ男爵令嬢に、視線を向けましたら
アクアライン様の周りにおりました取りまき?が
『なにリュミを睨んでるんだ!この性悪が!』
『リュミが可愛いからって、虐めるなんて本当最低!』
『・・・虐め・・・ダメ・・・お前、最悪・・・』
『わたしに平民の血が流れているからって、・・・そんなひどい!この学園は身分で差別しないんじゃないんですか・・・』
いやいや私仮にも公爵令嬢ですのよ?
貴方達って ・・・
皆様確か子爵家に男爵家それと騎士爵家の・・・次男や三男でしたかしら?
・・・不敬罪と言う言葉は御存じですか?
「学園に学ぶには身分の差はない」と言うのは、学園内の身分差が無いと言うのではなく、この学園で学ぶ事はどの様な身分の者でも出来ると言う事ですのよ?
身分における序列は決められており、その事は入学時に説明されているはずですが?
聞いていないんでしょうか?
このバカどもをどうしましょう?
ここは軽く、電撃魔法でも食らわしてやりま・・・
嫌ですわ食らわしてだなんて
電撃魔法をお見舞いして差し上げましょうか?