1章 【少し未来でお友達。】
どうしてもやりたいゲームしちゃったよね☆
時間を置きながら書いたから違和感があるかもしれないし誤字脱字あるかも。
五月商業高等学校1年10組の自己紹介の始まりである。
富山は出席簿を開き。
「えー、それではいきましょう、出席番号1番、青山君」
窓際1番前の席の男子が立ち上がる、デカい。180cmはありそうだ。
黒板に、青山 春木。綺麗でも汚くも無いが心無しか控えめな字だ。
「青山春木です、緊張しています、・・・何話そう、あーーー、話すより聞く方が好きです。3年間よろしくお願いします。」
緊張している割には表情もトーンも・・・。ペコりとお辞儀をしたが可愛くない、デカい。
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「はい、出席番号5番、久遠さん」
席を立ち黒板へ向かうその姿は、何処か無機質だ。
黒板には、綺麗だがどこか可愛らしい文字で、久遠 優愛。
「久遠優愛です、3年間よろしくお願いします。」
初めての自己紹介はたったこれだけだった。
「それだけかい!」
富山はツッコまずにはいられなかった、それと同時にこれだけは言え、という項目を伝え忘れていた事に気付いたがもう遅い、例年は伝えていたのたが、今朝の電車遅延のドタバタで頭から抜けていた。
スタスタと席に戻る優愛。
富山のツッコミに反応すらしない。
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「次、出席番号10番、新藤さん」
席を立ち黒板へ向かうその少女はまるで、ファッション誌の読者モデルにでもなっていそうな程愛らしくスタイルが良いが、少々華奢である。
新藤 花蓮、黒板にはいかにもな丸字で書いてある。
「新藤花蓮です!小学校の頃からお友達と居るのが好きだったんで、このクラスの皆ともお友達になりたいです!よろしくお願いします!あと、読モとかほんのちょっとだけやってます!興味がある人は是非話に来てね!」
読モだった。この少女、字はキャピキャピと効果音がなりそうな丸字だった割には自己紹介は聞いていて痛いと思わない絶妙なラインを通している。
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「はい、出席番号20番、福井君」
黒板に、福井 航、見る人によっては達筆、はたまた字が雑なだけとも言えるだろう字だ。
「福井航です、趣味は人間観察、映画鑑賞とか色々あります、後嘘はあんまりつきません、以上です。よろしくお願いします。」
目元まで髪で隠れかけている位少年は何だかクラスに気持ち悪い印象を与えた。
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「はい、ではこれで最後ですね、出席番号25番、従野君」
ガラガラ。
優愛はまだ閉じきれていない心のせいで、右隣の男の子が席から立ち上がるのに気付いた。
黒板へ進む少年は顔立ちは良いが冴えない、漫画の主人公の様な出で立ちだ。
従野 望、可もなく不可もなくな字だ。
「従野望です!3年間最高の青春にしたいんで、皆も俺に協力して欲しいです!ちょっとうるさすぎるかもしれないけどそこはゴメン!!!以上!3年間よろしくお願いします!!!」
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「はい、非常に元気な自己紹介で幕を閉じましたが、きっと各教科の一回目は自己紹介が続くと思うので今からまた考えておくといいかもしれませんね。」
富山が腕時計を見る。
「それでは、只今を持ちまして本日は解散ということで。皆さんお疲れ様でした、明日から頑張って下さいね。では。」
各々に教室を出ていく生徒達。外で親御さん方が待っている子もいれば、そうでないからとそそくさ帰る生徒も。
優愛は後者だが、教室で最後の1人になるまでぼーっとしていた。
外から声が聞こえる。
「では、そこが貴方の教室になるから、私はちょっと急ぎの用があるから雑でごめんやけど、また明日自己紹介、朝イチでやってもらうから。」
吊り下げ式の教室のドアがスライドして開く。
静かな音を鳴らし。
「優愛ちゃん・・・・・・??」
━━━━ 優愛の心の扉が静かに開き出す。━━━━━━
お疲れ様でした。読んでくれてありがとう。
コメントブックマークでモチベが上がります☆
自己紹介から書く方式珍しいかも?キャラデザとかガバガバやから流石にもう少し決めねば。(なんで決まってないんだよ)