1章 【再び出会う。】
さて、今回はクラスの事考えるので時間を使ったので何だかんだで1日置きであげてたのに間が出来ましたね。
因みに文字数って1話分もっと多い方がいいのか丁度いいのかどうなんでしょ?これ以上減らすつもりは余りないんですけどねー。
久遠優愛は扉を開け、教室の中を見渡すと、ポツポツと空席がある、ひとつ、ふたつ・・・・・・、合計6席。
「空いている好きな所に座って下さい」
このクラスの担任だろうか、50歳前後に見える教師は、こんがり日焼けしており、顔立ちも相まってハードボイルドに見えなくもない。
優愛は何となく、最後列窓際からひとつ中の、横に空席が連なっている席を選んだ。教壇を正面に置き、左側に大きな窓がいくつもある。
人付き合いが上手な人達は近くの席の人と恐る恐る会話を始め、時間を潰しているのに対し、そうでない人は、ぼーっとしていたり、顔を伏せていたり、だが、携帯やスマートフォンを触っている生徒はいない、五月商業は携帯スマホの所持を禁止しているからだ。
優愛が席に着くと直ぐに隣の席に男子生徒が腰を下ろす。
一人また一人と席に着いてゆく。
教師が教壇の椅子に座って時計を気にしている、あと1人だけ生徒が来ていない、そこに他の教師が入ってきて担任に耳打ちして用が済んだのだろう、教室を出てゆく。
キーンコーンカーンコーン。
テンプレートなチャイムが鳴る、時計の針は11時50分を指している。教師が短い説明をする。
「12時になるともう一度チャイムが鳴りますんで、そこから1時限分のホームルームの後、本日は解散となります、トイレなどは今のうちに済ませておいてください」
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り時計の針は12時を指している。
これからホームルームが始まる、しかし、一席だけまだ埋まっていない。
「それでは、ホームルームを始めたいと思います」
教師は喉を鳴らし、咳払いをひとつ。
「えー、ようこそ私立五月商業高等学校、商業科、1年10組へ。私は富山 忠です、えー、これから3年間何事もなければ君達の担任を務めます。よろしくお願いします」
見た目に違わず少し硬派な先生らしい。だが、どこか優しさがある。
「それでは、皆さんの自己紹介の方に移りたいと思います。本日1名事情があり遅れているそうです、いつ着くかも分からないとのことですので明日に回ってしまうかもしれませんが、その時は朝一番で自己紹介して頂こうと思ってます」
名簿を開ける富山。
「名前順に席を切り替えたいと思おいますので、他の人の顔と名前を大体で良いので覚えておいて下さい、自己紹介が終わり次第、席替えをしてもらいます」
コンコンコン。
また教師がクラスの扉を開け、富山にお待たせしましたと一言、今度は、何が入っているのか木箱を置いていった。
「ヤキモキさせて申し訳ないけど、先に判子を配ります、名前を呼びますんで前に取りに来て下さい」
確かに名前順で早い生徒にはたまったもんじゃない。
各々に判子が行き渡り、優愛は鞄に判子を仕舞おうとする。
「あっ」
カラン、と音を鳴らし、落としてしまった判子がコロコロと転がって右隣の席の足元へ。
手を伸ばし判子を拾えなかった。
何か別の物に触れる・・・手?
優愛は男の子の手に触れていた。
少しビクッとなり触れている手を離し。
お互いに机の下へかがみ込んでいる上体を起こす。
途中 ━━━━ 瞳が合う ━━━━
「「きみ・・・」」
「えー、それではお待たせしました自己紹介に移りたいと思います」
少し悪戯味を含んだ富山の声に2人はハッとし、姿勢を戻す。
「っと、これ」
「ありがとうございます」
判子を受け取り鞄に仕舞う。
「では、一人ずつ教壇に出て貰いましょうかね、その時に黒板にフルネームで名前も書いて下さい、自己紹介の内容は問いません、自己紹介が終わりましたら名前を消して着席、次の人を私が呼びますのでそれの繰り返しで行きたいと思います」
少しの間を置いて。
「それでは━━━━」
久遠 優愛とその仲間たちになるものの、お披露目です。
お疲れ様でした、読んでくれてありがとう。
何だか今回の話あとから読むとパンチ足りないですね(笑)
物語なんてそんなもよんよね(笑)
次回もまた何日か開くと思います。