1章 【初登校、出会い。】
誤字脱字、表現、日本語がおかしい所が出てきていると思います。でも疲れたからとりあえず投稿です(笑)
あえて曖昧な書き方沢山使ってます、どっちかな?と迷いながら読んでください☆
優愛は家を出て右に曲がる、今まで登校してきたのと変わらない。
だけど、今日からは自転車に乗ってさらに坂道を登り土手に上がる、殆ど水の流れていない川沿いを進む。
土手沿いには町の桜名所としては有名では無いが、短い距離、近隣住民の憩いの場となっている桜並木があるが、満開を過ぎてしまっている。
完全に散ってしまったものや、花弁が欠けてしまっているものが殆どだ。
それでも今日は青空が桜を助ける、細い道だがご老人達が花見を楽しんでいる。ここの桜は丁度顔の高さにあり、手で触れる事も出来る少し珍しい場所だ。
だが、優愛は桜に目もくれずに自転車を進ませる。
いくら家の近くで毎年いつでも見れるといっても、傍から見ると少し淋しいものがある。
そのまま土手を進んで行くと左手に大学がある、この辺りで大学といえばここしか無い。
そして、車が通り過ぎるのを待ちタイミングよく橋を横切ると左手に六甲山や周辺の山々、麓の西の町が望める。付近では土手が1番高く遮るものが無い。
この先駅までは、洋風建築の店構えをしている
100円均一で美味しいと人気なパン屋、小さなため池公園とスーパーくらいである。
カッコよく車体がローダウンされた車が通ると、ガリガリっと嫌な音が聞こえる異様に斜度のある踏切を超え右へ曲がり、地下駐車場へ停める、事前に定期券を購入済みだが、残念ながら上下段ある下は取れなかった。
この私鉄沿線に住むのが憧れだと言うサラリーマンも少なくはない、そんなサラリーマン達がチラホラと駅の上りホームで電車を待っている。
優愛もその列に並び込んですぐに電車到着のアナウンスがなる。
幸い今日は入学式のため社会人や学生達よりも一回り遅い電車、空いていた角の席に何となく座り、長くはない乗車時間を待つ。
ふと、優愛の視界に制服のズボンが入り込む。少しだけ顔を上げるとそこには、深いねずみ色のズボンに黒のブレザー、赤いリボンが見えた。
新入生か・・・
自転車で15分程の道のりから、乗車までなにも気にも止めなかった優愛。
やっと、少しだけ ━━━━ 揺れた。
ガタンゴトンガタンゴトン、人によっては心地良いだろう音を鳴らしながら、電車は走っている。
キィィィーーー!!!
ダン!!!
乗客達の悲鳴が上がる、電車が全開ではないだろうが、かなりのキューブレーキをかけた。
身体に強い衝撃を受ける、右側に大きく体を持っていかれそうになるが角の席だったのが幸いした、咄嗟にすぐ左にあった手すりに掴まり、思わず目を閉じる。
そして間髪入れずに、ダン!!!と音がなり目の前が少し暗くなった。
優愛の心臓はドキドキ、バクバクと音を立て、速く力強く体中に脳に血を巡らせる。
そしてゆっくりと・・・瞳を開ける。
男の子の顔がある ━━━━ だけど、よく見えない。近すぎる。
ピントを合わせる ━━━━ 瞳だ。
「・・・・・・・・・綺麗」
カチャン ━━ 心の扉が少し開く。
刹那、心臓の音がうるさくなる、ドキドキ、ドクドク、顔が熱い。
優愛は自分の口が言葉を発した事に気づいていない。
優愛は思う。
茶色の瞳。
どうして、こんなに綺麗なんだろう?
どうして、こんなに澄んでいるんだろう?
どうして、周りの人もきっと同じ色なのに。
私の瞳もあんなに、綺麗なのかな・・・・・・?
「大変失礼致しました、只今、非常停止信号を受信致しましたので、急ブレーキをかけさせて頂きました。お怪我等ございましたら、乗務員までお知らせ下さい。お客様には大変なご迷惑をおかけ致しましたことをお詫び申し上げます。発車までもう暫くお待ち下ささい。」
優愛の思考を遮るようにアナウンスが流れる。
何故だがアナウンスをじっくりと聞いてしまった、瞳を逸らさずに、息を呑む様に瞳を合わせたまま。
2人はハッとしてようやく目を逸らし、男の子は壁ドン状態から立ち直る、右手は手すりにあり左手は優愛の顔の横に、吊り革を持っておらず咄嗟に体を支えようとしたのだろう。
「す、すみません」
「いえっ、こちらこそ・・・」
声が裏返る、優愛の心はまだ驚きを隠せない。
それもそのはず、3年、優愛の心は閉じていたのだから。
確かに ━━━━ 大きく揺れた。
数分待っているとまた、アナウンスが流れ始めた。
どうやら、前を走る電車が車と接触したそうだ。復旧にはまだ時間がかかるらしい。
優愛は目を閉じ、何も考えず時間が経つのを待つことにした。
それから一体どれだけの時間が経ったのだろうか、アナウンスが流れ電車が動き始める、さっきの男の子はまだ前に立って居るようだ、だがこれ以上は関わらないでおこう。
学校へ行くためには一度普通電車に乗り換えなければならないので、少し手前の駅で急行列車を降り、普通電車に乗る。
男の子は別の扉に向かった様だった。
学校の最寄り駅へ着くと数名の教師が待っていた、どうやら電車が大幅に遅れているのは、学校も認知していて対応したようだが、流石に式を遅らせる訳にはいかなかったようだ。
学校に着くと式は終わっており直接教室へ。
優愛のクラスは1年10組、かなり大きな学校である。
久遠優愛は教室の扉を開ける──。
お疲れ様でした!
読んでくれてありがとう!
コメントくれると嬉しいです!
次は三日後までを目処にあげたいと思っちょります。