07.お茶会初参加!何も起こらないはずがなかった...
遅くなってすみません<(_ _٥)>
大厄災対策で王城に呼ばれて早数週間...今、私は王城にいます
でも、来た理由は前回とは全く違い王城で開かれるお茶会に参加しているから!
初!初!令嬢っぽいイベントですよ!!
今まで、王城に来たのはお父様に強引に連れてこられたのと作成会議の2回、町に行ったりしたけど...町娘っぽい?いや、スキルの実践とかしてたから冒険者っぽい?少なくとも令嬢のするようなことではないことは確実
そんな私がなんでお茶会に参加することになったのか...
それは遡ること五日前
部屋でゴロゴロしているとお母様に突然、お茶会に参加しないかと誘われたのだ
誘われた時はとっても嬉しかった
飛び跳ねて喜ぶくらいに
だって、貴族に転生したからには一度くらい貴族っぽいイベントに参加したかったから
それに、運が良ければ新しい友達がつくれるかもしれない
今の私の友人はリュカやシエル...つまり、男友達しかいない
これを機に女友達が欲しい
出来れば、ゲームに関係ない!心置き無く話せる女友達が!!
その日からお茶会の日がとっても楽しみだった
リュカもお茶会に参加すると言っていたから一人ぼっちになる心配はないから不安もない
そんなこんなで今、私は王城にいる
お茶会のために開放された空間はとても広く所々に美味しそうな料理が並んでいる
私が来た時にはもう既に多くの貴族達がいた
私は友達作りのためすぐにお母様とは別れて子ども達が集まっているところに向かって歩いていく
(女は度胸!怖じ気立っていても友達なんて出来ない!!)
自分を鼓舞して歩く...が、突然、左から強い衝撃を感じて倒れる
突然のこと過ぎて状況が理解出来ず、私は倒れたまま固まってしまう
すると、手を引っ張られ強引に起き上がらさせられる
「あぁ!!ごめんなさい!ごめんなさい!!慌てていて前を見てなかったから...どこか痛むところはありませんか?本当にごめんなさい!!!」
衝撃の原因である少女は私の手を握りながら何度も謝る
その姿を見てようやくわれにかえった私だが、何故か少女に既視感を覚えた
「大丈夫ですよ。どこも怪我してないですしそんなに謝らないでください」
「うぅ...ごめんなさい。迷子になった弟を探すのに必死になってしまって...」
弟?..迷子になった弟を探すなんて家族なら当たり前の行動のはず、なのに、何故かその言葉が私の頭に残った
なにか...なにか頭に引っかかる
こう、思い出しそうで思い出せない感じ
その気持ち悪さをどうにかするため記憶を辿ろうとしたその時
「姉様!!」
そう声がして一人の少年がこちらへ走ってきた
それを見た瞬間、少女は目を見開き口を開く
「フラン!どこに行ってたの?心配したでしょうう!」
「僕はずっと父様と母様と一緒にいたよ?姉様が気付かなかっただけだよ。それに、他の人にも迷惑かけて...ごめんなさい、良ければ...あの...お手をどうぞ」
「...ありがとうございます」
弟君...フラン君は私の手を取って立ち上がらせてくれたが、私はそれどころではない
このフラン君こそ攻略者の一人『フラン・ルビニアス』
そして、さっき私とぶつかった少女は彼の選択時に現れるライバルキャラ『ソアラ・ルビニアス』
彼女は極度のブラコンで、あまりにもフランを溺愛していたので彼女が認めた人間しかフランに近寄らせなかった
そのためフランが人見知りになったという裏エピソードまで持つ人間だ
いやまぁ、確かに?フラン君髪は肩くらいまで長さあるし華奢で声も高いし女の子と見間違えるくらいの可愛さがあるからフラン君を傷つけないような人間を選別したい気持ちも分からなくもないけど正直、やりすぎだと思う
今も、私をじっと見つめて...ってこっっっわ!?
一見、なんの変化もなさそうに見えるが、私にははっきりと目に『殺』って文字が浮かび上がってるような幻覚が見えた
「えっと...もう大丈夫ですので!どうぞお気になさらず、お互いお茶会を楽しみましょうね。では」
急いで手を離しこの場を離れそうと試みる
...が!それは横から現れた人物によって防がれる
「あの、こんなこと私が言うの変な話かとは思いますが、これも何かの縁。私と一緒にお話しませんか?」
もちろん、その人物はソアラである
しませんか?と疑問系ではあるが、有無を言わせない威圧感がそこにはあった
「も...もちろん、喜んで!...えっと、まだ名乗ってなかったですよね!私はルナ・レイモンドです。気軽にルナとお呼びください」
「わかりました。私はソアラ・ルビニアスです。私のこともソアラとお呼びくださいね...フラン、私を探しに来てくれてありがとう。ルナさんとお話してくるからお父様とお母様のところに先に言っててね」
「うん、分かった。姉様くれぐれもルナ様にご迷惑をかけないようにしてくださいね?ルナ様も姉様のことをよろしくお願いします」
フラン君は立ち去り、残された私達であるのだけれど...き、気まずい...
ソアラはフラン君が来るまでおどおどしてて天然オーラを全開だったはず、なのに私がフラン君と話してから一気に態度は獲物を狙う肉食獣へと変化していた
「あちらのテーブルなんてどうです?ちょうど人も少ないですし...行きますわよね?」
「は、はい!もちろん!!」
言われるがまま部屋の端にあるテーブルへと歩いていく
あんなに楽しみにしていたのに、なぜこんなことに...
「ルナさんに聞きたいことがありますの。弟のフランの事なのですが...あなたはどう思いますか?」
テーブルに着くなり案の定、ソアラはフラン君の話を切り出した
どう思うってどういうこと!?
そもそも!私、フラン君に変なこと一つもしてないよね!?
というか、攻略対象の時点であまり関わりたくないし!
自分からは絶対に関わらないから!そんな殺気立たなくても良くない!!?
そう本人に言えたらどんなに良いだろうか
「えっと...姉思いの素敵な少年だと思います」
「他には?」
「あと、気遣いの出来る優しい少年だとも思います」
「他には?」
私の返答に対し、ソアラは食い気味に催促をしてくる
でも、正直言ってもう彼の印象は言い尽くした
ゲームの知識も使えば、他にも色々言えるのだけど、さっき会ったばかりなのに詳しく知っているなんて明らかにおかしい
言ったが、最後ストーカーと勘違いされてソアラの排除対象に入ってしまう
「ええっと...今日会ったばかりだし少ししか話していないから、他はちょっと思いつかないな」
「...!」
私は、思ったことを口にしただけ、これがベストアンサーのはず!
なのに、ソアラは目を見開き......そして、花が咲いたような笑顔で微笑んだ
この笑顔を見たらきっと多くの男性は惚れるんだろう......滲み出る不穏なオーラに気づかなければの話だけど
さっきまでの殺気や敵対心は確かに消えたはずなのに、なんていうか......獲物を見つけた捕食者の気配を感じる
いや、まぁ、うん、うまくは言えないんだけど...
「ソアラちゃん?どうかした?」
「ごめんなさい、少し感動していたの。私が今まで関わってきた方々はね、弟の事を軽んじるような発言をされることが多いの......だから、ルナさんが言ってくれたことが嬉しくて!ありがとう。これからも弟共々よろしくお願いしますわ」
「あっ、うん、よろしくね!」
咄嗟に、よろしくとは言ったもののゲームに関わる人とは正直あまり関わりたくない
しかし、そんなことは言えるはずがなく
結局、帰るまでソアラとお話することになりソアラ以外に友達を作ることは出来ず、私の初お茶会は終わった
諸事情で投稿ペースがとても遅くなります
申し訳ない...
完結は必ず!必ず!!させるのでこれからもよろしくお願いします!
ブクマや評価ありがとうございます!!




