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06.作戦会議を致しましょう

沢山の評価ブクマありがとうございます!!

これからも頑張ります(*`・ω・)ゞ

スキル実践から帰ってきた後、私は酷い目にあった

まぁ、自業自得とも言えるのだけど...



私は、レオ君とお兄さんと別れた後気配遮断で家に帰った

こっそり家に入り夕食の時間まで部屋で過ごす予定だったのに、家に入ると使用人たちが走り回ってるし自分部屋に入ろうにも部屋の前には何故かお母様がいるし事情を聞こうにも気配遮断を目の前で解いたら質問攻めに合うだろうし...

しょうがないので引き返し、庭に行って誰も見ていないことを確認し気配遮断を解除

そして、再び家に入る

これで皆が慌てている理由が聞けるなと思っていたのに使用人たちに見つかった瞬間


「見つけたあああああ」


って叫ばれ捕獲された

その後は、抱えられてお母様の元に連れていかれ、お母様にお説教された挙句、一週間の外出&お菓子禁止令が出された

外出出来ないのもお菓子が食べれないのもショックだが、それより衝撃的だったのは()()()()()()

いつもはにこにこ笑っていて優しい母様がキレるた姿は本当に怖かった...思い出したくもないくらい怖かった

あの瞬間、私は二度とお母様に歯向かはないと心に決めたくらいだ


あれから、一週間が過ぎた

お菓子が食べれないのは少し辛かったけど、外出禁止は思いのほか辛くなかった

理由は簡単

他にすることが沢山あったからだ

この国や他国の状況把握に地形把握

令嬢としての習い事

ゲーム内で起きたことの復習

それに加えて、休日はリュカが遊びに来てくれたので有意義な一週間を過ごせたと思う


禁止令が解けた朝、メイドさんに手紙を渡された

シエルからだった

内容は、大厄災(仮)対策のために見た夢をもっと詳しく知りたいと申し出る人がいるから城に来て欲しいとのことだった

禁止令も解けたし城の人にも迷惑をかけてしまったので出来れば、行きたいのだけど...流石に禁止令が解けてすぐにまた外出しだすのはどうかと思ってしまう

どうするべきか悩んでいるとお母様が部屋へ入ってきた


「ルナちゃん、おはよう〜...あら?ルナちゃん確かシエル君にお呼ばれされてたわよね?そろそろ準備をしないと帰ってくるの夜ご飯に間に合わなくなってしまうわよ〜?禁止令ももう解除したのだから楽しんでいらっしゃい」


「おはようございますお母様。...あの、なんでお母様が城に行くこと知ってるんですか?」


どうやら、お母様は許してくれるみたいだけど...封の開けられていなかった手紙の内容を何故知っているのかという疑問が残った


「あら?それは簡単なことよ〜。だって、その手紙二日前に来たものだし私達にも『娘さんを城へご招待させてください』ってシエル君からお手紙が来たもの〜。あら、もうこんな時間だわ?私も今日はパパとデートなの〜ルナちゃんも楽しんできなさいね〜」


「うん。お母様も楽しんで〜」


謎は解けたしお母様からの許可も得た

お母様みたいなデートってわけじゃないんだけど...世界と私の命を救うため城にお出かけしますかね!!




**************





急いで着替えて、朝ごはん食べて、再び身だしなみを整えて馬車に乗り込む

城に着くまで一眠りして...昼食頃にようやくついた

もちろん、シエルがお出迎え


「こんにちは、ルナ。挨拶も手短にすみませんが急いで、来てもらえますか?」



「こんにちは、シエル。うん、大丈夫だけど...どうしたの?」



シエルは私の合意を聞くと手を取って早足で歩き出した

そして、会議室に着くまでに手短に現状を教えてくれた


「君の夢の話が結構具体的だったので、父さん達は一応信じてくれたんですが、事が事だから本人の口から夢の話を聞きたいらしいんです。だから、君に手紙を送ったのですが...外出禁止って何をやらかしたんですか?」



「あ...あはは〜。置き手紙だけして結構、長い時間散歩してたんだけど、どこに行くとか何時に帰るとか書いてなかったから両親にすごく心配かけちゃって...反省してます...ごめんなさい」


シエル達に迷惑をかけてしまったこともあり理由を話して謝った

すると、シエルは笑いをこらえながら話し出す


「ふふふ...別に誰も気にしてないから大丈夫ですよ。でも、本当に...ふふふ...君は他の令嬢と違って活発的ですよね。そういう所が僕は好きなんですけど...ふふふ...散歩で外出禁止ってどれだけ長い散歩をしてたんですか...ふふふ」


明らかに褒めてはいない賞賛と突然の『好き』発言に私の表情はコロコロ変わった

鏡を見てないけど分かる

だってシエル、私の顔を見て再び笑いだしたんだもん


「シエル、いつまで笑ってるの...絶対あれ、褒めてないしフォローの仕方が心臓に悪い...」


「ごめんなさい...ふふ...ほら、そんなにしょげないでください。ほら、つきましたよ」


ようやく、会議室についた

シエルもようやく笑いが収まったようだ

シエルがずっと話しかけてくれたからあまり緊張はしていなかった

だけど、令嬢らしくないという言葉は解せない...

絶対、稽古を頑張って令嬢らしいところを見せつけて発言撤回させてやる...

そう心に誓いながら王子と一緒に会議室に入った



部屋には国王様と見知らぬ男性が二人いた


「久しぶりだな、ルナよ!わざわざ、呼び出してすまないな」


「お久しぶりです、国王様。いえ、とんでもないです。それで...あの、こちらの御二方はどなたですか?」



「あっ!紹介がまだだったな!えーと...こっちの眉間にずっとしわ寄せてる気難しそうなのが、宰相のジョシュアだ。こいつのお説教はすっごく長いからこいつを怒らせるようなことはしちゃだめだぞ!あと、こっちの威圧的なやつが騎士団長のランスロットだ。こんなんだが、甘いもの好きで可愛いところもあるんだ。まぁ、二人とも怖い顔つきだが、悪いやつじゃないから仲良くしてやってくれ」


「えっ...は...はい。あの、知っているかも知れませんが、私はルナ・レイモンドです...あの、よろしくお願いします」


焦りながら一応、名乗っておいたが、私の頭に浮かぶのは他のことばかり

国王様が説明してくれたので名前は判明したけど、片方攻略対象の父親ですか〜!

まぁ、大厄災の対策を練るんだから来るのは何となく察していましたけどね!!

というか、ランスロットさんめっちゃこっち見てくるんですけど!?なんで!??

後、宰相のジョシュアさん鬼の形相で国王様睨んでますけど!

そりゃ、本人前にして説教長いとか悪口でしかないこと言ったらそんな顔されるのは当たり前かもしれないけれども!

国王様笑ってる場合じゃないと思いますよ!?

絶対長時間お説教コースですよ!?



「気にしないで、三人ともいつもこんな感じだから」


言葉に詰まる私を見てシエルが耳元でこっそりと教えてくれた

まぁ、いつも通りならいいんだけど...

ジョシュアさんいつもこんな感じなんだ

そりゃ、眉間にシワがよるわ...


「コホン...あの、そろそろ本題に入りませんか?」


全く話が進まない状況に痺れを切らしたシエルが咳払いをする


...何かデジャブを感じる風景だ



「すみません、王子。そろそろ本題に入るべきですね。...それでは、ルナさんが見た夢の話ですが、紙に書いてあったお話を今ここですることは出来ますか?」


用意された席につきようやく会議が始まった

私はジョシュアさんに言われた通りに大厄災について全て話た

まぁ、全てって言っても襲ってきた魔物の数まで言うと怪しまれるのでところどころぼやかしながらだけど...

私の話を聞くと三人とも深く考え込んだ

最初に口を開いたのは国王様だ


「すまないね。正直、君の夢の話は半信半疑だったんだ。確かにこのノートには夢話とは思えないほど詳しく書いてはあるが、やはり信じきる要素として少し足りなくてね。失礼承知でいうが、妄想癖があるのかもしれないという可能性も視野に入れていたんだ。私としては妄想癖という可能性はないと思うが...他の二人はどうかな?」


「えぇ、私も同意見です。」


「あぁ、俺もだ」


国王様の問いに二人も同調して頷いた

どうやら、変な誤解は解かれたみたいだ

それは、嬉しいんだけど...正直、その嬉しさよりランスロットさんが喋ったことに対しての驚きの方が強かった


「それで、夢の話なんだがね。ルナ...君が見ていた夢は予知夢である可能性が高い...それに、もし起きなくても国の強化にもなるしデメリットは少ない。それを踏まえてその悲劇の対策を取ることにする...異論がある者はいるかな?」


私がランスロットさんが喋ったことに固まっている間に国王様が全てまとめてくれていた

異論がある者はおらず、そのまま対策会議に話が続いていくことになった

この時点で、私はもう用無しのように思えたが


「思い出したく無いかもしれないがどこの被害が一番大きかったとかそういうことは夢で見なかったかい?」


と国王様に問われたことがきっかけでゲームの内容や公式情報を思い出しながら私も会議に参加することになった

会議は私が帰るぎりぎりの時間まで続いた


「うん...大体の戦法や対策は決まったな。ルナの協力に感謝するよ。後のことは私達に任せなさい...シエル、ルナを頼んだよ」


「えぇ、もちろんです」


「国王様、ジョシュアさん、ランスロットさん、今日はありがとうございました。それでは、失礼します」


私はお辞儀をしてシエルと一緒に部屋を出る

国王様はもちろん、他の二人も手を振って見送ってくれた

それはなんだか仲良くなれたような気持ちになって嬉しかった

大厄災のことも何とかなりそうだし今日はとってもいい日だったな〜なんて思いながらシエルと一緒に馬車へと向かう




...だが、私のその思いはすぐにかき消されることになる



馬車につくと私の馬車の近くに少年が一人立っていた

私の馬車の前にいるが、私には全く身に覚えのない人だ

馬車間違えでもしてるのだろうか?と疑問に思っていると隣でため息が聞こえた

もちろん、ため息をしたのはシエル

シエルの顔を見るかぎり知人なのだろう

私がシエルに誰なのか聞こうとした瞬間、その少年と目が合った

と思ったら私達の方へとやってきた

しかし、私達の前に立つと無言で私を見始めた


「...ジーク何のようなんですか?」


『ジーク』

シエルの言葉にハッとする

()()()()()()()()()...ゲーム内の攻略対象の一人

そりゃ、お父さんのランスロットさんがいるんだからいる可能性もあるよね

すっかり失念していた

というか最近の私、攻略対象ホイホイになっている気がする...勘違いであってほしいけど...


突然のことに上手く対応できず、フリーズする


()()お前が婚約したって聞いてどんな相手か見に来た」


そう言って私を再びじーっと見るジーク

なんだこれ...またもやデジャブを感じるんだけど...

呆然とする私をシエルが庇うように前に出てきた


「あまり、彼女を怯えさせないでくれないかな?」


「...?怯えさせるつもりは無かった...すまん」


シエルの言葉を聞いてジークは私に謝った

謝られた私はというと本当にランスロットさんそっくりだな〜なんて全然違うことを考えていたのだけど...


「いえ、大丈夫です!見つめられて驚いただけなので...はじめまして、ルナ・レイモンドと申します」


「俺は、ジーク・ガリバーン...よろしく」


自己紹介を済ませ、家に帰るのが遅くなってしまうことを理由に別れの言葉も程々に馬車に乗り込んだ

本当の理由は出来るだけジークの記憶に残らないためなのだけど


「それじゃあ、二人ともまたね!」


「えぇ、今度またお邪魔させてもらいますね」


「...またね」


二人に見送られながら馬車は走り出す

最後の最後で一気に疲れた私は行きと同じように馬車に揺られながら眠りについた









************


馬車が見てなくなるまで、門の前にシエルとジークは立っていた

見送りが終わるとシエルの方から口を開く


「あの子は、僕のですよ」


「うん...そうだね...」


短い会話ですぐに沈黙が流れる

それを打ち消したのはまたしてもシエル

シエルは長いため息をついた


ルナの知らないところで話は変な方向へと進み始めていた

今回は新キャラを三人も追加しました!

男らしい人が甘いもの好きってギャップがあっていいですよね〜

私はそういうのめっちゃ好きなので書いてしまいました(*´▽`*)

ちなみに書いてはいませんがジーク君もお父さんと同じで甘いものが大好きです!

かわいいですよね!



題名の割に全然作戦会議してませんが、そこは優しくスルーしてもらえると嬉しいです( ̄▽ ̄;)

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