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間違えて使われることが非常に多い「敷居が高い」

 世の中には、間違えて使われてばかりいる言葉もあれば、間違えて使われることが結構多いという言葉もあります。

 敷居が高いは、私が一度として正しく使っている人を見たことがない、間違えて使われてばかりいる言葉です。一方「的を得る」は、間違えて使われることが結構多いという言葉です。正しくは「的を射る」ですが、的を得ると言う人は結構います。一文字違いですから、聞き間違いをした人が的を得るを使い始めて、それが地味に浸透していってしまったのではないかと思っています。

 ちなみに「当を得る」という言葉がありますので、混乱材料の1つになっている気もします。

 それにしても、何だか妙な間違いです。的を射るは、要点をつかんでいるという意味ですが、目標物に命中させることから転じてこういった意味になっています。的を得るだと的を入手するということになり、射るとはニュアンスが異なります。ただし、上手いこと入手するといったことから、要点をつかんだとも言えるのかなと思い、こういった紛らわしさが間違いにつながるのだと思います。つまり、的を得るという言葉にあまり違和感がないということです。言葉に違和感があれば、使い方があっているのか気になると思うのです。敷居が高いも間違った意味との相性が特に悪くない気がします。だから、バンバン間違って使われてしまうのでしょう。

 しかし「ヤマサキ」さんに対して何度も何度も「ヤマザキ」と呼ぶのは失礼です。濁点1つでも違和感ありありです。敷居が高いは、まったく違う意味で使われています。これを違和感と言わずして何と言うのでしょう。

 

 的を射ると的を得ると違って、読みは同じだけど漢字が間違えているという言葉もあります。「バラエティに富んだ」という言葉で、これを「バラエティに飛んだ」と思っている人がいます。

 違和感の話をしましたが、字の意味を考えれば違和感を覚える気がしますが、結構間違って使われている印象を受けます。バラエティに富む、つまり豊富だということですが、バラエティに飛んでいってしまうというのは何だかおかしいと違和感を感じないものなのでしょうか。どうも、何となく聞いて何となく使っている印象を受けます。

 このように、言葉を正しく使うという癖付けが行われていないため、敷居が高いのようなことが起こるのではないでしょうか。


 この前、友人と飲食店の話をしていて、料金のことに触れた時に「俺には敷居が高いから簡単に行けないよ」と言われました。正しい意味を知っている人からしたら、無銭飲食でもしたのかと思われそうです。いや、思わないですね。「この人、間違った使い方しているな」と思う気がします。実際、私はそう思いました。そこで「敷居が高いの使い方間違ってない?」と訊くこともできたのですが、関係が悪くなると困るので黙っていました。しかし、そうやって黙っているから正しく使う人が増えていかないんだと思います。どうにかして、相手を傷つけたり不快にさせずに敷居が高いの正しい意味を伝えたいです。

 何とかならないのでしょうか。ニュース番組で毎日のように敷居が高いの正しい意味を言ってもらえないでしょうか。バカでかい字で敷居が高いの正しい意味を書いた紙を黒板の横に貼っておくとか。

 10回10回クイズで流行らせて何とかならないでしょうか。「敷居が高いって10回言って」「敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い敷居が高い」「敷居が高いの意味は?」「レベルが高い」「残念」みたいな。とにかく何でもいいので、1人残らず正しく使うようにしたいです。

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