敷居が高いが正しく使われる世の中になるにはどうしたら良いのだろうか
世の中には、間違って使われたもののそれが浸透して正しい意味として使われるようになった言葉があります。
例えば、独壇場という言葉がそれにあたります。本来は独擅場と言い、パソコンでも普通に変換されます。誤読したことで、どくだんじょうという言い方をされるようになったようですが、今では完全に浸透しています。敷居が高いの使い方と同じで、これも独擅場と言っている人は見たことが一度もないです。
わずかな違いですから、誤読をすることもあるでしょうが、それが正しいものとして存在を確立して、世の中に流通しているというのは凄いことだと思います。
もし一戸建てを「いっとだて」と読んだり小説を「こせつ」と言ったりしたら、馬鹿にされそうな気がしますし、真顔で巣窟や既出を「すくつ」「がいしゅつ」と読んだりしたら、すぐに指摘されそうな気がします。しかし、敷居が高いではそういったことはありません。
人の名前も読み間違いが数多く存在しています。お笑いタレントの横澤夏子さんは「よこさわ」という読みが正しいですが、テレビを見ていると「よこざわ」と言っている人が結構います。
浜崎あゆみは「はまさき」ですが「はまざきあゆみ」と言ったら、指摘されそうな気がします。結局のところ、正しい読み方を知っている人がどれだけいるか、という問題な気がします。敷居が高いの正しい意味を知っている人があまりいないため、間違って使っても聞いた人はみんな気付かず、普通に誤った使い方が浸透していくわけです。
私が発病してしまった、敷居が高いの使い方が間違えすぎていることに耐えられない病を治すためには、世の中の人たちが正しい使い方をするしかありません。問題はどうやってその状態にするかです。
真っ先に思ったのは、テレビやネットで紹介・解説するというもの。テレビのクイズ番組で漢字の読み書きやことわざが取り上げられることがありますが、そういった出題の一環として敷居が高いを取り上げてもらうのです。もしくは、ネットニュースでこれを流してもらいます。
そんなことを思っていた私ですが、実は先日ついにネットニュースに敷居が高いの意味についての記事を目にしたのです。有名ニュースサイトで敷居が高いの正しい使い方が紹介されていました。これは私にとって一筋の希望でした。これはたくさんの人が読むのではないだろうか。
しかし、面白そうなタイトルでないとなかなかクリックはしないもので、そもそもクリックされていないのではないかという気がしました。
また、もう1つ嫌な予感がしました。誤読というのは結構厄介なもので、訂正したにも関わらず使われ続けることがあるのです。以前、茨城の読み方について正しいのは「いばらき」だと説明しました。しかし、言い慣れているからか、信じてもらえていないからか、その人は一向に直る気配がなく、いつまでも「いばらぎ」と言い続けています。ですから、いくら敷居が高いの正しい意味を説明したとしても、これだけ浸透していますし、使い勝手の良さも手伝って一向に改善されないのではないかという気がしています。
影響力のある芸能人は、ツイッターやインスタグラムを更新すると大勢の方に注目されますから、何とか敷居が高いについて話してもらえないだろうか。そんなことも考えました。自分は芸能人ではないですし、芸能人の知り合いもおらず、なかなかそういった提案はできずにいます。
YouTubeを活用するという手もあります。再生回数がいつも100万回を超えるようなユーチューバーにお願いして、敷居が高いの話をしてもらうわけです。もし、敷居が高いを正しく使わないことは、無知を晒していて恥ずかしいことという認識が広まったとしたら、誤った使い方をする人は減っていく気がします。
SNSでもゲームでも食べ物でも楽しく利用できるものはどんどん広まっていきます。逆にそうでないものは、どんどん廃れていきます。そういった流れを利用するわけです。今の時代に「チョベリバ」「ホワイトキック」を使ったら、凄い目で見られそうですが、そういった状態に持って行くわけです。
テクノロジー犯罪や集団ストーカーの被害者というのは、いくら「電磁波攻撃を受けている!」「肌の撫で回しの被害がある!」「色々な人が自分をつけている!」と声高に叫んでも、理解されず真剣に話を聞いてもらえないことが多いです。
私がどれだけ「敷居が高いの使い方が間違えすぎていることに耐えられなくて頭がおかしくなって死にそう!」と言って、一体どれだけの人が真剣に話を聞いてくれるでしょう。釣りか何かだと思われて無視されて終わりでしょう。
音に過敏な人で、騒音トラブルに悩んでいる人は、ちょっとした物音に過剰に反応して怒りの感情が芽生えてきます。音に神経質でない人にとっては理解できないものです。音が原因となって殺人事件に発展したこともあります。そのぐらい深刻なことであっても、人によっては平気なものです。敷居が高いの使い方が間違えすぎていることに耐えられなくて、誤った使い方をしている人に危害を加えるなんてことはしませんが、騒音トラブルで苦しんだ友人のように、体が痛くなることがあります。誤用を目にする度に気分が悪くなってきて、何時間もお腹や背中が激痛状態になることがあります。テレビや本を読むのが好きですが、いつ敷居が高いが出てくるのかと思うと落ち着いて楽しむことができません。