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○○ではなく、○○に転生しました。

攻略対象者の第二王子ではなく、第一王子に転生した。

はじめまして。

突然だが、俺は、転生者だ。

今生は、ある乙女ゲームの攻略対象者の第二王子の兄の第一王子だ。

俺は、5歳の頃に高熱をだし生死をさまようことがあった。そのときに、前世の記憶を思い出した。

俺は、前世の時に愛する人と一緒に事故にあった。俺らはどちらも致命傷で絶対に助からなかった。だから、俺らは約束した。

「来世でまた会おう。そして、また一緒に生きよう。」と…。

そして、俺は転生した。転生してしばらくすると、愛する人を見つけた。それは公爵令嬢に転生した彼女だった。

彼女はまだ記憶を思い出していなかった。



それからしばらくして、彼女が俺と弟のどちらかの婚約者になることが決まった。最終的に決めるのは彼女だった。

彼女は乙女ゲームの通りに弟の第二王子を選んだ。

俺は、ただ彼女の記憶が戻るのを待つだけだ。

幼馴染みに、「好きなのに待っているだけなのは辛くないのか」と、言われた。

そりゃ、辛いさ、辛くてたまらない。

しかし、記憶を思い出していない彼女は、愛する彼女であり、愛する彼女ではない。



学園に通うようになった。

俺は、彼女より、3年年上だ。学園は4年間。

彼女の婚約破棄が行われるのは、彼女の卒業パーティーの時だ。俺は、学園を卒業している。さて、どうするか…



彼女の卒業パーティーの時がきた。

俺は、王の代わりということで卒業式と卒業パーティーに参加している。ちなみに王は今、病にうなされている。

俺は、ちゃんとどうすれば卒業パーティーに参加できるかを考えていたのにタイミングよく王が倒れ、俺の考えはいらなくなった。

っと、そろそろかな…


「公爵令嬢!お前との婚約を破棄する‼」

弟が知らない女を抱きしめながら、彼女に言った。

「なぜですの?」

「お前が俺の愛する男爵令嬢をいじめたからだ。彼女に謝れ‼」

俺の愛する人を傷つけている人が言えることなのかな?

「いじめる?そんなことはしていないですわ。そもそも、彼女は誰ですか?」

実際に彼女はしていない。男爵令嬢の自作自演だ。

なぜ知っているのかというと、幼馴染みの弟が彼女たちの同級生だからだ。彼から情報をいろいろもらった。

「とぼけるな!お前がいじめた証拠は出ている‼…おい、おまえ、騎士団長の息子だろう?あいつを押さえつけろ‼」

騎士団長の息子が俺の愛する彼女を押さえつけた。

「さあ、彼女に謝れ‼」

そろそろいいかな。っていうより、俺がもう耐えられない。

ついでにいうと、彼女の目の光が変わった。記憶を思い出したみたいだ。

なぜ、このタイミングに…まあ、嬉しいことだからいいか。 

そして、俺は、第二王子と彼女の間に立った。

「兄上、何かご用ですか?」

「彼女を要らないならもらってもいいか?」

「ええ、どうぞ、愛人にでもしてください。俺には愛する彼女がいるので。騎士団長の息子、離していいぞ。」

「…レン?レンなの?え?」

「アカリ、そうだよ、俺だよ。」

「レン!」

そして、アカリが俺に抱くつく。俺も、抱きしめる。

「レン、ちょっと離れてて。

…第二王子様、私は本当にいじめていませんわ。私と契約している精霊達が証言してくれるでしょう。

私は、婚約を解消していないにも関わらず、他の女を抱きしめて、その女のいうことをすべて信じる貴方なんかと婚約を続けたくありませんわ。

こちらからも婚約破棄をお願いします。」

「よし、言いたいことはもうすべて言ったか?一緒に王の元へ行って、この事を報告しよう。」

「そうですわね。それでは、第二王子様今までありがとうございました。」



それから、俺らは王に報告し、俺と彼女の婚約の許可をもらった。そして、俺らは結婚して幸せに暮らしましたとさ。おしまい。あっ!ちなみに俺が王になったぞ。






第二王子はどうしたかって?男爵令嬢と婚約させて、男爵に落としたよ。辛い思いをしただろうね。どうでもいいけど。

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