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遠足3日前

遠足まであと3日。



僕はこの歳で少しわくわくしていたりする。


これはおかしい事か?と、ちょうど疑問に思っていたところだったが。




昼休みになってそれは僕だけではないことが分かった。




「遠足まであと3日ああああ!!」



「うるせーよ」




そこには僕がいつも見ている風景が広がっていました。


北川が叫び、高野がツッコミを入れる。




高野のツッコミは色々な意味で鋭いので見ているだけで飽きない。



そして、北川の反応も多種多様なのでやはり飽きない。





今日の高野のツッコミは案外オーソドックスな脳天へのチョップだった。



北川の頭にめり込んだのではないかと思うほどの鋭さだった。




その北川も豚のような鳴き声を発してその場にうずくまる。






これだけで、昼休みは十分乗り切れる。






話が逸れたが、要するに僕が言いたいのは少なくとも僕の愉快な仲間達も同じ気持ちということだ。



彼らもこういうやり取りをすることによって退屈を紛らわしているのだ。




高野もツッコミを入れてはいるもの多分同じ気持ちだろう。





「永井ぃ・・・・・・包帯」



「持ってるわけないだろ、そんなに都合良く」




高野くん、その読みは外れだ。



「持ってるよ。2mちょいだけど」



「おい!?何で持ってんの!?」



「いや、習慣になってるから」



「お前の習慣って何なんだよ一体」




高野の言い分は後で聞くとしてとりあえず、北川に包帯を手渡す。



包帯を受け取った北川はそれを自分で頭に巻きつけ始める。





しばらく高野と2人で北川を黙って見ていたら北川は予想通りの行動をした。




「ミイラ男!!」



北川は目だけ出して顔の全体を包帯で覆った。



しかし、予想通り過ぎて逆につまらない。




「もうちょい捻ってくれよ。つまらん」



今回ばかりは高野に同意だ。




「えーと、マミー!!」


「誰も飲み物の話はしてない」



「シシオさん!!」


「誰も漫画の話はしてない」



「魔美夫さん!!」



「誰だよ。混ぜるな。てか字怖いな」




字ってどういうことだ?


高野はたまに訳の分からないことを言う。





その時、教室中にアニメの主題歌にもなった名曲そ〇かすの着メロが流れた。




教室は水を打ったように静まり返る。




誰だ?


そもそも学校に居る時は携帯電話の電源を切るのが規則のはずだが。




まあ、そんなルール守っている輩は中々いないのが現実だ。



だからといって、マナーモードにすらしていないというのは驚きだ。




しかし、いつもの流れから行くときっとこの男のはず。



さあ、早く携帯を手に取れ。







「はい、もしもし真田でーす」




お前かよ!!



「うん、元気だよ。・・・・・・猫は流石に無理でしょ。

まだインコとかならいける気がするけど。

・・・・・・うん。分かった。醤油とバターね。

じゃあ、土曜日に」



そう言って真田さんは電話を切った。




まさか、この人がオチを持ってくとは意外だ。





それにしても・・・・・・。






この人、インコと醤油とバターで何するつもりなんだ・・・・・・。

こういうほのぼのした話も少しずつ入れていこうと思います

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