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エッセイ

でもまた書くんだな

作者: マルジン

いかにシステムをハックしてやるか。


そういった方法論は、巷に腐る程溢れている。

ホント腐る程にね。


でも時代の流れが早いから、どんどん腐ってく。

流行り廃りが激しくて、昨日まで人気だったものが、たった一夜で酸っぱい臭いをさせている。


右を向けば甘いコンテンツがあって、左を向けば辛いコンテンツがあって。

前にも後ろにも魅力的なコンテンツがポンと置かれてる。

素知らぬ顔でね。


1ページの冒頭だけ読んでみて、探し求めていたものが見つかれば、また次を探してみる。

それを繰り返してると、読む時間すらも惜しくなって、タイトルとかタグとかで切り捨てながら、拾い上げる作業をする。

ふるいにかけて残った物をキープしておいて、時間ができたら読んでみて、冒頭がダメならポイっと捨てる。


コンテンツの中から、心を満たしてくれるものだけを選んでく作業が、射幸心を駆り立てて、いつしかギャンブル性を帯びていく。


分かってるのに止められない。


そんな渦の中でも、希望を持って書いている。


念入りに下調べして、できるだけ教本に忠実に書いて、時間をかけて趣向を凝らしてみるんだ。


システムハックの方法論を信じて、ようやくできた作品を投稿してみる。


満を持して、期待に胸を躍らせてさ。


そしたらこれが、驚くほどに見向きもされない。


教本(バイブル)通りにやったのに。


おかしいなと思って、見返してみると、手に入れたのは一月前。


なんか臭うなと思ったんだ。

とっくに腐ってた。


はあとため息をついて、伸び悩む棒グラフを眺めて、意味もなくランキングをスクロールなんかしてさ。


そうやって1日無為にして、結局新しい物語を書いちゃうんだな。


分かってるのに止められない。


みんな、分かってるのに止められない。

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