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第一話『ミライメッセージ』2/4

3500文字目標で書いてるけど、全然無理だぁ

入学式。

オレ達は1年生の全3クラスがホールに集められ行われている。


簡単な学校の設備の紹介が行われた。この学校に入学する生徒なら知っているような内容ではあったが改めて聞くとすごい。


・豊富な種類のメニューが取り揃えられた学食。

・日本随一を誇る蔵書数と広さを誇る図書館。

・利用数は管理多いがそれでも空きのあるトレーニングルーム

・行えない競技はないとまで言われた野外グランド

・1部屋1DKの学生寮。


どれも日本の1学生に与えらる待遇としては破格だ。


これらの解説がモニター付きでされた後こんどはこの学校に在籍する教員の紹介がされる。

オレは1年Bクラスに配属された。

担任は水野 涼子(みずの りょうこ)だ。彼女は小柄で、華奢な体型をしている。きめ細やかな白い肌があり、やや細めの唇を持っている。長い黒髪は、柔らかく自然なウェーブがあり、彼女の顔をフレームアップしています。眼は大きく、茶色で、常に穏やかで、優しい表情をしていた。また、彼女の着ているスーツから新任の教員であることがうかがえた。


紹介が終わった後オレのクラスは彼女、水野先生に連れられ教室に移動した。




水野先生に連れられ教室に入ると、生徒たちは自分の学籍番号が書かれた席に座る。水野先生は、親しみやすい笑顔で挨拶をした。


「はじめまして、水野涼子です。今後、3年C組の担任を務めます。私たち一緒に、楽しく学んでいきましょうね」


水野先生は、初めて担任となるクラスに対して、緊張している様子が見受けられた。しかし、優しい口調で、生徒たちと話しをすることで、徐々に緊張が解けていく。


「まず初めに生徒手帳を配布します」


手元にスマホ型の生徒手帳が配られた。


「ホーム画面は自分のの名前、生年月日、性別、学籍番号が表示されています。左上のアプリを押してください」


生徒たちは生徒手帳を裏返す。


「裏面は自分の異能、並びにステータスが表示されています。自分以外には見えないようにないっていますがあまり吹聴して回るのはお勧めしません」


蒼井勇也 Lv.1


異能:『未来視』(フォーサイト)

H P:66

M P:86

ATK:3

DEF:51

INT:93

RES:59

SPD:95

LUK:86



その後、生徒たちは、水野先生の担当科目である英語の授業を受けることになった。水野先生は、生徒たちとのコミュニケーションを大切にし、分かりやすい説明で授業を進めていった。生徒たちは、水野先生の授業に集中し、英語の知識を深めていった。


授業が終わった後、生徒たちは、水野先生に質問や相談をするため、話し掛けた。水野先生は、親身になって、生徒たちの話に耳を傾け、アドバイスをしてくれた。生徒たちは、水野先生の優しさと温かさに触れ、安心感を感じた。


最後に、水野先生は、


「今日は、私たちの初めての授業でしたが、とても良い時間を過ごせました。これからも、皆さんと一緒に、成長していけるように、全力でサポートしていきます。よろしくお願いします」


と笑顔で話した。


授業が終わるとオレは教室を抜け出した。

記憶が鮮明であるうちに『未来視』で見た彼女、黒髪の女生徒を見つけたかったからだ。

同じ学年とは限らないが可能性はある。

彼女が未来で起こる事件の重要な人物である以上今のうちに仲良くなって損はない。


Bクラスは授業を受けている時に確認したがそれらしい生徒は見受けられなかった。


違うクラスを見に行くというのは緊張するものだ。


目立つ。


しかも、入学初日だ。

何かいい感じの口実などないものかと模索する。


「ちょっとあんた!どうゆうつもりよ」


Aクラスの方から声が聞こえた。Bクラスの授業を終えた生徒の何人かがやじ馬に向かう。


この流れに乗っかろう。


「私はこの学校に仲良しごっこしに来たわけじゃないの。なれ合いなら勝手にやっててくれる?」


気が付けば結構な数の生徒が集まっていた。


「ちょっと自己紹介してるだけじゃん。空気読めないの?」


はぁ、とため息を吐き「...桜井美咲」とだけ答えた彼女は未来視で見た女子生徒だった。


いや、話しかけれるわけがない。

あんな容姿をしていたから物静かで優しい子を想像していた。


彼女は立ち上がり教室から去った。

気づけばやじ馬も減っている。


彼女と仲良くなるのは後でもいい。

オレは目標を後回しにした。


オレは入学前から気になっていた図書館に向かうことにした。


図書館はかなりの大きさになっているのだが入口は一つしかない。

こんな大きな図書館にしては入口がかなり狭く感じる。そんな中で人と出会ったらかなりの気まずさを感じるだろう。


特に先の少女、桜井美咲ときたらなおさらだ。


少し待っても受付の装置に生徒手帳をかざすだけで入る気配がない。


「入らないのか?」


幸か不幸か。彼女に話かける状況ができてしまった。

彼女はこちらを振り返らず答える。


「...入れないのよ」


無視されるのかと思った。

そう答えた彼女はこれ以上会話を続ける気はないらしく、そのまま入口から出て行った。


ブー、と生徒手帳から通知が届く。


【件名:学校の設備等の利用について

    

    すべての設備は学園で利用できるポイント

    を使ってご利用いただけます。

    参考例)トレーニングルーム 2h100p

        図   書   館 1冊10p

        日替 わ り 定食 500p

    ポイントの入手方法について

    

    学園内でポイントを入手するには以下の

    ような方法があります。

   

    定期テスト小テストの結果で得られるポイント

    学園公認のアルバイトで得られる給料

    校内地下にあるダンジョンの攻略成果報酬 他

     

    なお、新入生の皆さんには軍資金として3万p

    配布させていただきます。         】


こんな情報ネットには載ってなかったぞ。

有名な学校だから情報は出回っているはずだが。

学校が情報統制でもしているのだろうか。


軍資金3万pか。

学校に行く日が1月20回あったとして全て日替わり定食を頼めば10,000p飛んでいく。

他に諸々雑費とか引かれれば1か月でも生活は厳しいだろう。


アルバイト、もしくはダンジョン攻略か。


明日は休日。今後の計画を練るために一通り学園内を見回っておこう。



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