表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

第一話『ミライメッセージ』1/4

初めて書いていきます。よろしくお願いします。

誤字報告待ってます。

また、ライブ感を大事にしていきたいと思うので意見、気に入ったキャラクター、展開予想なども感想で書いてくれたらうれしいです。

Twitter始めました。@ya_shi_chフォローお願いします。

「君、今夜は遅いね」


広場のベンチに座っている仮面の男に話しかけられ、オレは驚いた。

その人物がTVや雑誌でよく見る人物だったからだ

時間を見ると、確かに夜遅くなっていた。


「そうだね、つい夢中になってしまって」


オレは笑顔で返事をする。この男性は、オレが小さい頃から憧れていたダンジョン攻略者だ。今では一流の冒険者として、世界中のダンジョンで活躍している。オレも彼のような冒険者になりたいと、幼い頃から願ってきた。


「そんなに熱中してるんだったら、ちょっと相談に乗ってあげるよ。」


仮面の男はオレの顔を覗き込んで言った。オレはその言葉に、驚きと興奮が入り混じった気持ちを抱いた。


「お願いします!」


私は思わず声を上げた。これが私が待ち望んでいたチャンスだ。私は彼に、自分が異能がすでに発現していることを話した。


「オレ、未来視能力があるんです!」


私は胸を張って話したが、彼の表情が一瞬硬くなった。


「未来視か。それは強力で珍しい能力だ。だけど、自分でコントロールできているのか?」


「ううん、まだ難しいんです」


オレは恥ずかしそうに言った。


「それはちょっと大変だね。でも、大丈夫。ちゃんと使いこなせるように、手伝ってあげる」


仮面の男は優しい笑顔でオレを励ましてくれた。オレは彼の言葉に喜びと興奮を覚えた。


「ありがとうございます!」


オレは彼に頭を下げた。こんな素晴らしい冒険者に指導をしてもらえるなんて、夢にも思わなかった。


「それじゃあ、気を付けて帰れな!」


仮面の男は立ち上がり、オレに手を振って去っていった。オレはその背中を見送りながら、今日教えてもらった特訓法をメモする。


「それと、」


男は立ち止まり振り返る。


「あまり、人に自分の異能について話さない方がいい」


そう言い残し仮面の男『不可視の一撃』(インビジブル・ブロー)は消えていった。


私は彼に教えてもらったことを実践し、未来予知能力をコントロールするために日々努力した。そしてついに、ある程度、自分の思い通りに使いこなすことができるようになった。






そして今日、オレは[トウキョウ異能学園マギ]に入学する。

この学園で卒業してオレはヒーローのライセンスを獲得して世界を旅する冒険者になる。


学園はここ日本で一番の異能学園にふさわしく広大な敷地と学習に何不自由ない設備、最高峰の教官を有している。


この学園の倍率は相当高く。この学園には入れただけでもラッキーだった。


周りにはオレと同じような新入生と思われる顔ぶれ。

中にはもう知り合いがいる人もいるだろう。


今日は入学式だけのはずなのでここにいる生徒は全員同級生のはずだ。

オレにはこの学校に通う知り合いはいなかった。

当面の目的は知り合いを作ることだろうか。


なんて考えつつ、学園の門を通る。


学園の密集したマナのせいだろうか。

能力が暴走する。

オレだけではない。周囲では飛翔系と思われる能力者の生徒が空中でコントロールを失ったり,念動能力系の生徒が周囲のものを散乱させていた。


オレの視界が暗転する。


オレの能力『未来視』(フォーサイト)は10秒先までの未来が見える。いや、訓練の結果10秒先までの未来が見えるようになった。今も訓練を続けていて能力はまだ発展途上の状態だ。


しかし、この時はいつの未来かわからない。遥か先の未来が見えた。いや、見えてしまった(・・・・・・・)というべきだろうか。


___________________________________________________________


そこに映るのは長い黒髪と瞳の色は濃い紫色の女生徒。身長は160cmくらいだろうか。スレンダーな体型で、白い肌が印象的で黒いコートを羽織っている。


そして何よりも異様に映るのは彼女の首にかかっているペンダントだ。そのペンダントに埋め込まれた。石が紫色に怪しく光る。


奥から初老の男が見える。

オレはあの男を知っている。

この学校の学園長。かつて第一級冒険者として活躍して今は引退しこの学校に赴任している。


彼のリストバンドにも同じような石が埋め込まれている。その石が彼女の石と共鳴し、学園長が何か命令を下した。


すると、彼女の異能により俺は吹き飛ばされる。

オレはカバンから赤色のチョークを取り出している。

そして地面に向かって文字を書きだした。


『異能学園マギは、異能力者たちを戦士として育成して戦争に利用してい...

___________________________________________________________



そこまで見えてオレの意識も戻った。

周りの生徒の暴走も収まっている。


なんだ今のは。

『未来視能力』が発動したのはわかる。

しかし、いつの未来かわからないほど先の未来。そんな未来が見えるなんて経験は初めてだった。


『異能学園マギは、異能力者たちを戦士として育成して戦争に利用している』


未来のオレはそう書き残した。

あの場に見るのが俺しかいない以上このメッセージは過去の、つまり今の俺に向けられたもの。

未来のオレもオレ蒼井勇也(あおいゆうや)であるのならば必ず学園のみんなを救おうとするだろう。


オレは仮面の冒険者『不可視の一撃』(インビジブル・ブロー)に憧れた。彼の見返りを求めず多くを救う姿。そんなヒーローのような憧憬を追っている。


『オレはこの学園の闇を暴き戦争に利用されている生徒を救う。』


これがオレの最初の第一目標だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ