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丑三★タクシー

作者: まえとら

丑三つ時。

「丑三タクシー、丑三タクシー、丑三タクシー」と三回唱えると闇夜の中から妖気をまとって現れる。

乗車する前にそれを逆さまに唱えることができればキャンセルできるという。

人魂色のヘッドライトをゆらゆらと。

ゆっくりあの世へ連れて行ってくれるという。



もう死にたい。

私はそう思った。そして丑三つタクシーに乗車した。

ドアも開いていないのに気がつくと私は後部座席に乗車していた。

運転手は帽子をまぶかにかぶって顔が見えない。

「お客さん。どちらまで」

「あの世まで」

「かしこまりました」


…闇


「つきましたよ」

私は泣いていた。


白い手袋をした運転手は骸。

「どうせ死ぬならあいつらも道連れよ。死んでしまえばいい…」

運転手に顔をイメージしながら名前を伝えると呪いが成立するという。


「お代は?」

「あなたの命です」



今宵もどこかで丑三★タクシー。

呪いのタクシー。のろいな。

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