表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
動画投稿者の探り合い  作者: 半煮えアンサンブル
1/2

朝の不意打ち

おはよう?こんにちわ?こんばんわ?どれでもいいや、どうもです。半煮えアンサンブルです。

まず初めに、この作品をチョッとでも見てみようかな~と思って下さいまして、ありがとうごさいます。

この「動画投稿者の探り合い」は、私が初めて投稿した作品です。なので色々とおかしかったりするかもしれませんが、よろしくお願いします。

んあぁ~...ふぁ~...眠っむ、今何時だよ...


と、パソコンの前に座って呟く。だって眠いんだよ、しょうがない。

そしていざ時計を見ると...

案の定か、12時を回っていた。


「うーん...流石に寝るか...」


そんなことを思いつつ、布団に入る。そして、目をつぶって考える。


「...あいつ、そうなんだろうか?...まさかな」

とだけ言って、俺は寝た。


 次の日、俺は6時に起きた。家から学校まで遠いもんだから、これぐらいには起きないとやっていけない。朝食、着替え、歯磨き...あとはスマホか。


そんなこんなで家を出る、自分は一人暮らしなので、家族はいない。おかげで編集が捗る。


 俺の名前は 程村ほどむら 又柴またしば 高校1年で生声実況を投稿してる実況者だ、意外なことに、見てくれてる人は結構いる。趣味はゲーム、料理。昔っから料理は好きなので、この一人暮らしで役に立ってる。あとそうだ、動画を投稿してることは高校の人には言ってない。小中学校では言ってたけどな、おかげで色々と面倒だったぜ...


 そんな俺だが、最近気になることがある。といっても、俺の二次元脳行き過ぎな妄想だと思うが...

 ある日転校生が来たんだ、夏休みが終わった後ぐらいか?んで、そいつがどうもおかしい。


妙に俺のことを見てくるんだよ


 いやなに、別に俺が変なわけじゃなくて、視線を感じるんだよ。明らかに見てくる。それが最近気がかりだな…まぁ、別に特段話してるわけじゃないしな、大丈夫か。

 とか言ってたら、学校に到着。8時15分始業だが、いつも7時45分には来ている。


「今日も一日頑張りますか」

毎回言ってるこのセリフ、なんとなく言ってんだが、俺変かな?


「んんっ…ふぅ…」

 のびーーっと背筋を伸ばす、これも毎朝やってる。もはや日課だな。


 とか改めて思ってたら、普段開かない教室の扉が開いた。


ガララララ…


反射的にそちらを見返したが、そこにいたのは…


「安藤…お、おはよう」

「お、おはよう…程村くん…」

 

 彼女の名は 安藤あんどう 萌桃火ももか 同じクラスのクラスメイト。なんだが…


 噂をすればなんとやら、こいつが妙に俺のことを見てくるやつだ。


「………」

「………」


 とりあえず教室には入ってきたものの…どうするよこの状況、席が隣っていうこともあり、気まずいなんてもんじゃないよ、もはや拷問だよ。

 そう、実は俺と安藤、席が隣という現実、くじ運がないのは辛いね。でもまぁ、隣だからこそ視線にも気づいたってもんだが…

 あぁ、とにかく誰でもいいから早く来てくれ…

 

だってもう…安藤が死にかけてる…


(あぁぁあぁぁ…どうしようこの状況…前から見てたのばれてるよね!?ぜっっったいばれてるよね!?じゃなきゃもっと会話続くよね!?あぁぁ…!はずいって!バカッ!)

 そんな感じの意思を汲み取った俺は、もはやどうしようもないと、声をかけた。


「な、なぁ…安藤」

「ふぇっ!?あっ、ちゃっ、ちょ…コホン、ど、どうしたのっ?程村くんっ!?」


 すまん、話しかけなかった方が良かったわ、これ


「いやなに…お前がこんな時間にくるなんて珍しいなって…思ってさ、今日はどうかしたのか?」

「いやー、たまたま早く起きちゃっったから、たまたま早く来ただけだよ、たまたま」

「そ、そうなんだ…へぇ~」

「程村くんは…いつもこの時間に来てるの?」

「そうだな、一応7時45分につくようにはしてるぞ?」


 なんとか、お互いに普通の会話ができる程度には落ち着いてきた様子、ひとまず安心か…

 とは思ったものの、現実は非情なり。まだ五分しか時間が過ぎていない…何か会話のネタでもあればいいんだが…


「ねぇ程村くん…」

「お、どうした?」


 おあっと、あっちから話しかけて来ましたな。


「程村くんって、実況動画とか見るの?」

「あ~、結構見るぞ?だいたいゲームのだけどな」

「そうなんだ…じゃあさ…おすすめの実況者さんとかいるの?」

「あ~、それはもちろんいるよ。だいたい…8人ぐらい?むぁ結構いるな」

「へ~…ちなみになんだけど…その中に女性の生声実況者っている…?」

(こいつすげぇ細かく聞いてくるやん)

「一応何人かいるけど…どうしてだ?」

「いやっ、なんというか…私もよく実況動画見るから…知ってる実況者に同じ人いないかな~って…」


 っと、意外と会話が長続きしてきたところで…またも扉が開いた


ガララララ…


「よー程村!…と、安藤さん?珍しいなぁ安藤さんが居るなんて」


 よっしゃ来た!俺の友人…浅倉あさくら 種葉たねは

 これでこの時間が終わる!…ん?どこ行くんだ浅倉?お前の席は廊下にないだろ?おい?


「なんだ~程村、安藤さんと付き合ってんのかよ~?そしたら俺じゃまだし、10分後来るわ~ニシシ」

「!?」

「ちょっ、浅倉!お前ふざけんなよ!まてって、お前バレてんぞ!冗談なのバレてんぞ~!帰ってきてくれよ~…」


あんにゃろふざけやがって!なんでここで茶化してくるんだよぉ!


「………」


 まって?なんで?なんで顔を赤らめてはりますの安藤さん?え?「付き合ってる」っていう言葉に反応しちゃう純粋女の子ですかい?えぇ?


「あ、安藤さん?あいつはただ茶化しただけで…」

「…ふふっ…あはは」

「安藤…さん?」

「あーっはっはっはっはっはー!」

「残念だったな程村ぁ!」

「よ、呼び捨て!?」

「ふっふっふ…私はこの機会を伺っていたのだよ…」

「ど、どういうことだってばよ…???」


 突然のキャラ変と言動、まるで理解が追い付かないが、俺がネタマシマシで返しているのは実況者魂だろう、多分。


「あっ…」


 っと突然空気が変わった…どうしたってんだよ…?


「あの…その…」

「このキャラのことは誰にも言わないでっ!」

「へ?あっうん、わかった、了解?」

「それじゃあ…ここからはいつも通りな感じで…よろしく…」

「あっ、了解っす」


 …意味がわからん。どういうことだってばよ、それ以降めっきり黙り込んだし…はぁ?理解が…追い付かん…タスケテ


「…お?もういい感じか~?程村~」

「っ!?テメェちょっと廊下こいやぁ!」

「お、おぉ…怖ぇよ…ガチで怒ってる?すまんてぇ…」

「ちっげぇよバカ!ってかもっと声下げろ…!」

「うぇ?まぁ下げるけど…んで、どうしたんだよ、さっきはマジごめんって…」

「俺は怒ってねぇけどよぉ…お前…安藤の反応見たか?」

「いや、見てねぇけど…どうかしたか?」

「…ったくよぉ…赤らめてんだよ…」

「え?赤らめてる?ん?」

「だーかーらー…顔赤らめてたんだよぉ…」

「まじかよ…写真とらなきゃ(使命感)」

「なにバカなこといってんだ、ほらさっさと教室行くぞ」

「いやいやまてまて、伝えたかったことそれだけか?」

「そうだ」

「…はぁ、まあはい、わかったわかった」


そして俺達は教室に戻った。

 そのあとはまー簡単なもんだ。時間も時間だったから、どんどん人が入ってきて…


「起立!礼!」

「「おはようございます」」

「着席!」


自然と朝学活が始まるわけだ。


「は~い、じゃあ皆さん読書してくださいね~」


 実はうちの高校、朝読書がある学校なんだが…


いつもこの時間に安藤が見てくるんだよなぁ…


 まぁまぁ、まずは机に入っているラノベをスッと取り出してと…


 さて、俺が今手に持ってるラノベだが、カバーがされてある。買った本屋特有のカバー?っつうのかな、それが取り付けられてる。

ちなみに内容は普通の恋愛本だ、ふとネットで見つけたやつがあったんで買ってみた。

 

 んで、それはいいんだよ、それは…安藤のやつ、早速チラ見してきやがったな…


(...チラッ)


さっきの説明してるだけで3回は見てきたんじゃないか?一回一回のスパンが短すぎる...1分に一回ペースだぞ…


 そんなことも考えつつ、本を読んでいると…


「ぇぇ…?」

思わず小声で出してしまったっ!だけどそんなこと言ってる場合じゃねぇ!?こいつ…俺と同じ本読んでやがるぞ!?


 まてまて、偶然か?いやうん偶然だ偶然であってくれ…

なに?は?さっきのキャラ変といい、まじで…え?

 混乱しかない、この時の俺軽く錯乱してたかもしれねぇ


「は~い、それじゃあ朝読書止めてくださ~い」


…はっ、アブねぇ。ありがとう担任、ちょっと冷静になれたわ。


 真相は授業中コッソリ聞くとするか…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ