朝の不意打ち
おはよう?こんにちわ?こんばんわ?どれでもいいや、どうもです。半煮えアンサンブルです。
まず初めに、この作品をチョッとでも見てみようかな~と思って下さいまして、ありがとうごさいます。
この「動画投稿者の探り合い」は、私が初めて投稿した作品です。なので色々とおかしかったりするかもしれませんが、よろしくお願いします。
んあぁ~...ふぁ~...眠っむ、今何時だよ...
と、パソコンの前に座って呟く。だって眠いんだよ、しょうがない。
そしていざ時計を見ると...
案の定か、12時を回っていた。
「うーん...流石に寝るか...」
そんなことを思いつつ、布団に入る。そして、目をつぶって考える。
「...あいつ、そうなんだろうか?...まさかな」
とだけ言って、俺は寝た。
次の日、俺は6時に起きた。家から学校まで遠いもんだから、これぐらいには起きないとやっていけない。朝食、着替え、歯磨き...あとはスマホか。
そんなこんなで家を出る、自分は一人暮らしなので、家族はいない。おかげで編集が捗る。
俺の名前は 程村 又柴 高校1年で生声実況を投稿してる実況者だ、意外なことに、見てくれてる人は結構いる。趣味はゲーム、料理。昔っから料理は好きなので、この一人暮らしで役に立ってる。あとそうだ、動画を投稿してることは高校の人には言ってない。小中学校では言ってたけどな、おかげで色々と面倒だったぜ...
そんな俺だが、最近気になることがある。といっても、俺の二次元脳行き過ぎな妄想だと思うが...
ある日転校生が来たんだ、夏休みが終わった後ぐらいか?んで、そいつがどうもおかしい。
妙に俺のことを見てくるんだよ
いやなに、別に俺が変なわけじゃなくて、視線を感じるんだよ。明らかに見てくる。それが最近気がかりだな…まぁ、別に特段話してるわけじゃないしな、大丈夫か。
とか言ってたら、学校に到着。8時15分始業だが、いつも7時45分には来ている。
「今日も一日頑張りますか」
毎回言ってるこのセリフ、なんとなく言ってんだが、俺変かな?
「んんっ…ふぅ…」
のびーーっと背筋を伸ばす、これも毎朝やってる。もはや日課だな。
とか改めて思ってたら、普段開かない教室の扉が開いた。
ガララララ…
反射的にそちらを見返したが、そこにいたのは…
「安藤…お、おはよう」
「お、おはよう…程村くん…」
彼女の名は 安藤 萌桃火 同じクラスのクラスメイト。なんだが…
噂をすればなんとやら、こいつが妙に俺のことを見てくるやつだ。
「………」
「………」
とりあえず教室には入ってきたものの…どうするよこの状況、席が隣っていうこともあり、気まずいなんてもんじゃないよ、もはや拷問だよ。
そう、実は俺と安藤、席が隣という現実、くじ運がないのは辛いね。でもまぁ、隣だからこそ視線にも気づいたってもんだが…
あぁ、とにかく誰でもいいから早く来てくれ…
だってもう…安藤が死にかけてる…
(あぁぁあぁぁ…どうしようこの状況…前から見てたのばれてるよね!?ぜっっったいばれてるよね!?じゃなきゃもっと会話続くよね!?あぁぁ…!はずいって!バカッ!)
そんな感じの意思を汲み取った俺は、もはやどうしようもないと、声をかけた。
「な、なぁ…安藤」
「ふぇっ!?あっ、ちゃっ、ちょ…コホン、ど、どうしたのっ?程村くんっ!?」
すまん、話しかけなかった方が良かったわ、これ
「いやなに…お前がこんな時間にくるなんて珍しいなって…思ってさ、今日はどうかしたのか?」
「いやー、たまたま早く起きちゃっったから、たまたま早く来ただけだよ、たまたま」
「そ、そうなんだ…へぇ~」
「程村くんは…いつもこの時間に来てるの?」
「そうだな、一応7時45分につくようにはしてるぞ?」
なんとか、お互いに普通の会話ができる程度には落ち着いてきた様子、ひとまず安心か…
とは思ったものの、現実は非情なり。まだ五分しか時間が過ぎていない…何か会話のネタでもあればいいんだが…
「ねぇ程村くん…」
「お、どうした?」
おあっと、あっちから話しかけて来ましたな。
「程村くんって、実況動画とか見るの?」
「あ~、結構見るぞ?だいたいゲームのだけどな」
「そうなんだ…じゃあさ…おすすめの実況者さんとかいるの?」
「あ~、それはもちろんいるよ。だいたい…8人ぐらい?むぁ結構いるな」
「へ~…ちなみになんだけど…その中に女性の生声実況者っている…?」
(こいつすげぇ細かく聞いてくるやん)
「一応何人かいるけど…どうしてだ?」
「いやっ、なんというか…私もよく実況動画見るから…知ってる実況者に同じ人いないかな~って…」
っと、意外と会話が長続きしてきたところで…またも扉が開いた
ガララララ…
「よー程村!…と、安藤さん?珍しいなぁ安藤さんが居るなんて」
よっしゃ来た!俺の友人…浅倉 種葉!
これでこの時間が終わる!…ん?どこ行くんだ浅倉?お前の席は廊下にないだろ?おい?
「なんだ~程村、安藤さんと付き合ってんのかよ~?そしたら俺じゃまだし、10分後来るわ~ニシシ」
「!?」
「ちょっ、浅倉!お前ふざけんなよ!まてって、お前バレてんぞ!冗談なのバレてんぞ~!帰ってきてくれよ~…」
あんにゃろふざけやがって!なんでここで茶化してくるんだよぉ!
「………」
まって?なんで?なんで顔を赤らめてはりますの安藤さん?え?「付き合ってる」っていう言葉に反応しちゃう純粋女の子ですかい?えぇ?
「あ、安藤さん?あいつはただ茶化しただけで…」
「…ふふっ…あはは」
「安藤…さん?」
「あーっはっはっはっはっはー!」
「残念だったな程村ぁ!」
「よ、呼び捨て!?」
「ふっふっふ…私はこの機会を伺っていたのだよ…」
「ど、どういうことだってばよ…???」
突然のキャラ変と言動、まるで理解が追い付かないが、俺がネタマシマシで返しているのは実況者魂だろう、多分。
「あっ…」
っと突然空気が変わった…どうしたってんだよ…?
「あの…その…」
「このキャラのことは誰にも言わないでっ!」
「へ?あっうん、わかった、了解?」
「それじゃあ…ここからはいつも通りな感じで…よろしく…」
「あっ、了解っす」
…意味がわからん。どういうことだってばよ、それ以降めっきり黙り込んだし…はぁ?理解が…追い付かん…タスケテ
「…お?もういい感じか~?程村~」
「っ!?テメェちょっと廊下こいやぁ!」
「お、おぉ…怖ぇよ…ガチで怒ってる?すまんてぇ…」
「ちっげぇよバカ!ってかもっと声下げろ…!」
「うぇ?まぁ下げるけど…んで、どうしたんだよ、さっきはマジごめんって…」
「俺は怒ってねぇけどよぉ…お前…安藤の反応見たか?」
「いや、見てねぇけど…どうかしたか?」
「…ったくよぉ…赤らめてんだよ…」
「え?赤らめてる?ん?」
「だーかーらー…顔赤らめてたんだよぉ…」
「まじかよ…写真とらなきゃ(使命感)」
「なにバカなこといってんだ、ほらさっさと教室行くぞ」
「いやいやまてまて、伝えたかったことそれだけか?」
「そうだ」
「…はぁ、まあはい、わかったわかった」
そして俺達は教室に戻った。
そのあとはまー簡単なもんだ。時間も時間だったから、どんどん人が入ってきて…
「起立!礼!」
「「おはようございます」」
「着席!」
自然と朝学活が始まるわけだ。
「は~い、じゃあ皆さん読書してくださいね~」
実はうちの高校、朝読書がある学校なんだが…
いつもこの時間に安藤が見てくるんだよなぁ…
まぁまぁ、まずは机に入っているラノベをスッと取り出してと…
さて、俺が今手に持ってるラノベだが、カバーがされてある。買った本屋特有のカバー?っつうのかな、それが取り付けられてる。
ちなみに内容は普通の恋愛本だ、ふとネットで見つけたやつがあったんで買ってみた。
んで、それはいいんだよ、それは…安藤のやつ、早速チラ見してきやがったな…
(...チラッ)
さっきの説明してるだけで3回は見てきたんじゃないか?一回一回のスパンが短すぎる...1分に一回ペースだぞ…
そんなことも考えつつ、本を読んでいると…
「ぇぇ…?」
思わず小声で出してしまったっ!だけどそんなこと言ってる場合じゃねぇ!?こいつ…俺と同じ本読んでやがるぞ!?
まてまて、偶然か?いやうん偶然だ偶然であってくれ…
なに?は?さっきのキャラ変といい、まじで…え?
混乱しかない、この時の俺軽く錯乱してたかもしれねぇ
「は~い、それじゃあ朝読書止めてくださ~い」
…はっ、アブねぇ。ありがとう担任、ちょっと冷静になれたわ。
真相は授業中コッソリ聞くとするか…