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Real Fantasy Life Online  作者: 北野 響
第一章
5/15

驚きのパーティー戦闘

 こんにちは、モミジです。次は武器屋?だからさっきみたいに疲れることもないはずだよね…


「着いたぞ。ここが、俺らの武器を打ってくれてる鍛冶職の店だ」

「おっちゃん、邪魔するっすよ」

「んだぁ?ショーゴ坊にガキども、そろいもそろって何しに来た?お前さんらの武器は昨日渡しただろ」

「ああ、今日はこいつの武器を打って欲しくてな」

「その嬢ちゃんのか。名前と武器種は?」

「モミジです。武器は刀です。」

「刀か、珍しいな」

「そうなんですか?」

「ああ、刀は切れ味がいい分耐久値が低く使いにくいんだ。あと、敬語はいらん。堅苦しいのは嫌いなんだ」


 知らなかった。刀って使いにくかったんだ。


「モミジの嬢ちゃん、使ってる刀見せてくれ」

「どうぞ。でも、初期武器だよ?」

「見るのは重さと長さだ。……嬢ちゃん、戦闘スタイルはなんだ?」

「基本は居合切りかな」

「なら長さは変えんでいいか。重さは?」

「少し重くして欲しいかな。ちょっと違和感があって」

「ふむ、大体わかった。1日よこせ、それだけあれば足りる。嬢ちゃん、出来たら連絡をよこすからフレンド登録だけしてくれ」

「わかった」

「うむ、もう用事が無いならさっさと出ていけ。ワシはこれから少し籠る」

「それじゃあ、また来るぜ」

「ああ、……それにしても抜刀術か。本当に珍しい、面白くなりそうだ」


 追い出されるように出てきたけど、最後に何か言ってたような気がする。


「この後はどうしますかぁ?」

「今からダンジョンはキツいだろう」

「だよなぁ。モミジはいつもどこ行ってんだ?」

「私、森しか行ったことないよ」

「なら森に行くか。でもソロだと辛くないか?」

「?辛くないよ?」


 何かみんな驚いた顔で見てるけど、私変なこと言ってないよね?


「わかってないみたいっすから言いますけど、森って初心者が行くとこじゃないんすよ。森っていう視界の悪い場所でウルフが襲ってきますから、ソロだと不意打ち喰らってっていうのがよくある話っす」


 そうなの!?でも、不意打ちは気を抜かなければ音でわかるからそんなに対処大変じゃないと思うんだけどなぁ。


「ピンと来てないみたいね。初期装備じゃ倒すのに時間掛かって大変じゃないかしら?」

「え?ウルフならもう一撃で倒せるよ?」

「「「「「「え?」」」」」」


 え?また変なこと言っちゃったの?首切れば一撃だから大変じゃないよねぇ?どこに驚いてるんだろう?


「モミジ、今のスキルレベルってどのぐらいだ?」

「えっとね、


【スキル】

 〈刀剣Lv,25〉〈風魔法Lv,13〉〈解体Lv,23〉〈鑑定Lv,24〉〈採取Lv,10〉

 〈感知Lv,26〉〈探知Lv,24〉〈足運びLv,30Max〉〈忍び足Lv,21〉〈AGI上昇Lv,27〉

 〔控え〕

 〈火魔法Lv,1〉〈生活魔法Lv.1〉

【特殊スキル】

 〈居合切り〉


こんな感じだけど」

「思ったより育ってるがおかしいところは……特殊スキルと〈解体〉と〈生活魔法〉ってなんだ?」

「特殊スキルは特定の条件を満たすことで取得できるスキルで、〈解体〉は住人に教えてもらったスキルだよ。〈生活魔法〉はお店で売ってたスクロールで覚えたんだけど一回も使ってないや」

「住人とスクロール……なぁ、このスキルって覚えるのにSPって使ったか?」

「えっと、確か使ってなかったと思うけど」

「そうか、これは荒れそうだな。この情報掲示板に乗せていいか?」

「いいけど、荒れるって?」

「ああ、今住人への対応でもめてるんだよ。住人を“人間“とみてる派とNPCだと言って気にしない派でな」

「そういえば、道具屋のおばあちゃんも異邦人は好きじゃないって言ってたよ」

「まぁ、そんな感じだからそのうち買い物が出来なくなるんじゃないかって危惧してる奴らがうったえてるんだけどな」

「だから荒れるってことか」


 買い物が出来なくなるのはありそうだなぁ。しかも一度買えなくなったらずっと買わせてもらえないとか。


「もうそろそろ、森に着くしお話はそろそろおしまいにしよっか」

「そうっすね。気を抜いたらやられるっすからね」

「あ、そういえばPT編成してなかったわね。私とモミジが入ればいいかしらね」

「ああ、すまん。忘れてたわ。今申請出すな」


<ケイからPT申請がきています。許可しますか?>


 えっと、<はい>を押せばいいんだよね。あ、PTって7人までなんだ。


「ツクヨはミューと魔法支援、モミジは遊撃でいいだろ」

「任せて頂戴」

「うん、迷惑かけないように頑張るね」


 ん、遠くの方で足音が聞こえる。4匹ぐらいかな?


「探知に反応が4、速さ的にウルフっす」

「シンゴが2匹ひきつけろ!あとは俺とモミジで1匹ずつ受け持つ!」

「了解した。〘アピール〙!」


 1匹だけでいいなら一番左のを狩る!まだ警戒されてないから走って首を切りに行ける!


「よし、モミジいくぞ!――って速っ!?」


 ウルフは近づいたら跳びかかって来るから下に入るように躱せば首を切りやすい!!


「シッ!!」


 うん、やっぱりウルフ1匹ならこうするのが一番楽だね。みんなも終わったみたいだね。


「モミジちゃんの戦い方凄いっすね。それに、死体が残ってたのは〈解体〉スキルの影響っすか?」

「モミジちゃんの場合、ドロップ無しで死体が残るの?素材ってどうなるの?」

「えっと、死体が残るのは〈解体〉スキルのおかげで、素材は文字通り解体したら全部手に入るよ。私はできないからお金払ってジンおじさんって人にやってもらってるけど」

「なるほど、手間と精神衛生を取って素材を多くとるか、楽をして少ない素材をとるかってことかしらね」

「お姉さんは遠慮したいスキルねぇ~」

「それで首を切り落とせるのは〈解体〉スキルの補正か何かか?」

「〈解体〉スキルに戦闘補正はないよ?」

「凄いな。技術だけでやっていたのか」

「いえ、あの子のことだから感覚だと思うわよ」

「……凄いっすね」


 あ、あれ?何で呆れた目で見られてるの?確かに感覚でやってたけど。……普通に考えて感覚で首切ってるのってヤバい?でも、それが一番楽に倒せる方法だし。べ、別にいいよね?


「うーん、〈解体〉スキルについては大体わかった。これも掲示板に出してもいいか?」

「いいけど、ケイたちはスキル覚える?」

「いや、俺らは遠慮しとくよ」

「私も遠慮しとくわ」

「そっか」


 もしかしなくても〈解体〉って人気ない?まぁ、ダメな人はダメだもんね。


「あ、そうだ。色々あって忘れてたけどレベル上限いったスキルは進化させた方がいいぞ」

「うん。でも、〈足運び〉の進化先がなくって」

「んー、特殊条件でもあるのか。でも初期スキルだしなぁ」

「まぁ、気長に待ってみるよ」

「そうか、頑張れ」

「あー、いい感じな話のとこ悪いんすけど、敵が来るっす。またウルフで数は5っすね」

「それじゃあ、時間の許す限り戦うとするか!」

「「「「「「おー!」」」」」」

サブタイの驚きはモミジの戦い方のことです。走って懐に入り込み首を切る。明らかに普通の戦い方ではないのに感覚でそれをやるモミジ。どう考えてもヤバいですね。

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