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Real Fantasy Life Online  作者: 北野 響
第一章
2/15

サービス開始

 漸く土曜日になりました。あと数分もすればサービスが開始されます。

 この4日で色々調べてみたところRFLOの世界はリアルの3倍の速度で時間が進んでいるようなので凛たちとの約束まで3日は色々見てまわれそうです。それと、ゲーム内設定から流血表現のオフができるみたいですが、MOBは倒すとポリゴン化するのでβ版の時からの謎使用らしいです。

 おっと、開始されたみたいです。どんな世界か楽しみです。


『Real Fantasy Life Onlineの世界へようこそ。先ずはアバターの外見を設定して下さい』


 選択出来る箇所は…髪と顔のパーツだけみたいです。胸とか少しはいじらせてくれてもいいと思うんです。仮想空間だしせめてBぐらいにはしたかったなぁ。……き、気を取り直して他のを決めちゃおう。えーっと、髪は腰ぐらいまで伸ばして色は、シルバーブロンドにしようかな。目は、赤っぽくっしよう。あとは特に変えなくてもいいかな。


『初期武器、スキルを設定して下さい』


 これは前に決めてた通りだからすぐ終わるね。


『チュートリアルを開始しますか?』


 取り敢えず『はい』でいいかな。おお、案山子がでて…何で案山子?


『武器で案山子を攻撃して重さや長さお確かめて下さい。特に問題がなければチュートリアルを終了します』


 なるほど、そのためのチュートリアルか。言われた通りにやってみようか。……うーん、もう少し長さが欲しいから長さだけ調整して終わりでいいか。


『それでは、Real Fantasy Life Onlineの世界をお楽しみ下さい』


 おぉ~、凄いこれがゲームの中なんて。全然リアルと変わんないよ。でも、プレイヤー多くてここら辺あんまり見れないから移動して人の少ない所から見て回ろうかな。

 ・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 ・・・・・

 ・・


 うーん、道具屋っぽいとことか門の近くはやっぱり人多いし今行った方は特に何もなさそうだったから反対側行ってみようかな。


「おい、退けガキ!」

「っいた!?」

「ッチ、ノロノロ歩いてんじゃねぇ!」


 ちょっ!?プレイヤーっぽい人が男の子突き飛ばしたんだけど!?


「だ、大丈夫?君」

「う、うん。大丈夫、お姉ちゃんもさっきの人と同じ異邦人?」

「えーっと、うん。そうだよ」

「そっか。みんながみんなさっきの人みたいじゃなくて、お姉ちゃんみたいな人もいるんだ」


 うん?今の男の子の言い方だと異邦人がプレイヤーのことで、まだサービス開始から1時間も立っていないのにプレイヤー全体的に住人からの印象悪い?これって不味くないかなぁ。


「お姉ちゃん、お礼したいからついてきて」

「え?あ、うん」


 取り敢えずついていくしかなさそうだね。


「お父さ~ん、お客さん連れて来たよ~」

「客だ~?何でこんな所に・・・嬢ちゃん、おめぇ異邦人か?」

「え…あ、はい」

「お父さん、このお姉ちゃんは僕お助けてくれたの。だからお礼したくて」

「あ?そうなのか?悪いな嬢ちゃん、こいつを助けてもらって」

「い、いえ。特に何かしたわけではないので…」


 こ、怖いよこの人!顔厳つ過ぎるよ!それになんでエプロン血だらけなの!?余計に怖い!


「それで礼だったな。っても肉ぐらいしかねぇぞ。持ってくか?」

「い、いえ。それよりここは?」

「ん?ああ、ここは解体場だよ。嬢ちゃんも動物狩って持ってきたら解体してやるぞ。金は取るけどな」

「え?死体って残るんですか?」

「なんだ嬢ちゃん、解体スキル持ってねぇのか?教えてやろうか?」

「お、お願いします」

「おう、奥でやるからついて来な」


 予想はしてたけど、やっぱり血生臭い。


「おい、これからやり方見せてやっからよく見とけよ」


 ウサギの首を切断してお腹を割いて内臓を……あー、うん。グロイなぁ。流血表現云々ってこういうことだったのか。あの運営の偉い人も住人が生きているってことを強調してたし、リアルに作ったんだろうけどリアル過ぎるよぉ…。


「おい、次はお前がやってみろ」

「へ?」

「ほら、ぼさっとすんな!」

「は、はいぃぃ」


 うぅぅあんまりやりたくないけど、これできないとダメっぽいし慣れるしかないんだろうなぁ。うわぁ、グチョグチョするよぉ。あ、あとは洗えば終わり。ふぅ、慣れるまではおじさんにやってもらおうかな。


「おう、よくできてんじゃねぇか。スキルはてに入ったか?」

「えっと


<〈解体〉の取得条件を満たしたためスキルが解放されました。住人から直接教わったためSP無しで取得可能です>


はい。できました」

「お、そりゃぁよかった。そだ、嬢ちゃん。外で解体すんなら〈生活魔法〉もっといたら便利だが、持ってるか?」

「〈生活魔法〉ですか?いえ、持ってませんが…」

「なら、ここから真っ直ぐ行って突き当りんとこにヤン婆の店があっからそこでスキルスクロールと解体道具を買ってくといい。ジンに言われてきたって言えば大丈夫だろう」

「色々とありがとうございました。また来ますね。君もじゃあね」

「おう、気ぃ付けろよ」

「お姉ちゃん、バイバイ」


 住人からスキルって教えてもらえるんですね。まぁ、当分の間通うことになりそうだけど。っと、ここがジンおじさんが言ってたお店かな?


「すみません」

「なんだい、今日はもう店じまいだよ」

「えっと、ジンおじさんから言われてきたんですけど…」

「それお先に言いな。まったく、それで何の用だい」

「〈生活魔法〉のスクロールと解体道具が欲しくて」

「それなら、スクロールと解体ナイフで500Gだよ。それで、スクロールの使い方はわかるかい?」

「いえ」

「まぁ、使い方と言ってもただ読むだけだよ。さっさと読んじまいな」


<〈生活魔法〉を取得しました>


「出来ました。ありがとうございます」

「お前さん、暇ならちょっと森に行って薬草を取ってきてくれないかい?」

「薬草ですか?」

「ああ、最近西にウルフの群れが来たみたいでねぇ。兵たちにポーションが欲しいって言われてるんだけど、薬草の数が足りないんだよ。何でも異邦人たちが大量に買ってくってんでそっちに流れちまってるみたいでねぇ。まったく、いい迷惑だよ。買うだけ買って持っては来ないんだから足りなくなるに決まってるじゃないかい」

「ご迷惑をおかけしてるみたいで、すみません」

「あぁ、お前さんも異邦人だったね。まぁ、お前さんが悪いと言ってる訳じゃないよ。それで、行ってきてくれるかい?」

「はい、もちろんです」

「そうかい、じゃあ頼んだよ」


 森は確か北にあったはずです。おばあちゃんが言ってた西が草原で東が山、南には初心者ダンジョンがあるんだっけ。さっきも南門の方に人が集まってたしね。なら北は空いてるかな。そういえば、ダンジョンで薬草ってとれないのかな?明日二人に聞いてみよ。


「お嬢ちゃん、森に行くのかい?気を付けるんだよ」

「はい、ありがとうございます」


 門番さんも親切だ。この世界はいい人が多いのかな。取り敢えず、薬草採取頑張ろう!おー!

PN:モミジ

【装備】

武器;初心者の刀

頭:なし

胴:初心者の服

腕:なし

脚:初心者のスカート

靴:初心者の靴

【スキル】

〈刀剣Lv.1〉〈風魔法Lv.1〉〈解体Lv.1〉〈鑑定Lv.1〉〈採取Lv.1〉

〈感知Lv.1〉〈探知Lv.1〉〈足運びLv.1〉〈忍び足Lv.1〉〈AGI上昇Lv.1〉

〔控え〕

〈火魔法Lv.1〉〈生活魔法Lv.1〉

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