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エゴ7

左肩に勢いの着いた衝撃にシィは咄嗟にそれを掴み巴投を仕掛ける


「ぐはっ!!」


地面に叩きつけられる衝撃に肺の空気を押し出された当の人物は強靭な筋肉を携えた高身長の女性だった


「うおっキャサリン!?」

「HAHAHA...予想外の衝撃を貰ってシマッタヨ」


突然肩を掴まれたものだからつい投げ飛ばしてしまったが、大丈夫だろうか


「こいつは誰だ?」

「あぁ、ギルドの受付担当の人だ」


カタコトの言語を話す彼女はギースの知り合いだったのか

それは悪いことをしてしまったな


「そうか。投げ飛ばしてしまってすまない」

「イイデスよ、偶にソウユウ人はいますカラ」


服に着いた砂を払いながら謝罪を受け入れてくれた彼女は何事も無かったかのような笑顔だった


「ワタシもてっきりギースさんが悪い遊びを覚えてシマッタのかと思ってマシタシ。」

「悪い遊びってなんだよ」


キャサリンがニヤニヤと笑いながらギースの肩を突っつく


「ソレハ勿論、キレイな女性を引っ掛けてこれからホテルにデモ行くのかと」

「ンなことするか!!」


口元に手を当ててクスクスとキャサリンが笑うとギースがキレ気味に反論するのを周りは気にした風もなく歩いているのを見るによくあることなのだろう


それはそれとしてギースは性欲を理性で抑え込めると言っていた。そんなことはしないのではなかろうか


ここはギースの弁護をするべきか


「ホントですか?口ではナントでも言えますからー、油断したところにキスの一つでも〜」


「同じテントで寝ている時に発情してしても自分に手を出さなかった奴だぞ。そんなことはしないだろう」


「「「「は?!」」」」


ギースは不順異性行為はしてこなかった事実を伝えると数人の通行人が驚きの声を上げ、ギースを見た


「ばっ!そんなことここで言うんじゃねぇよ」


自分とキャサリンにだけ聞こえるように小さな声で注意された


何故だ


「ギースさん」

「...言ってることは間違いねぇぞ」


否めないが事実だとキャサリンを睨みつけるが、キャサリンはどこ吹く風だ


「あなたはヘタレ童貞だったんデスネ」

「てめぇそれ言っちゃいけねぇことだろ!?」

「なぁギース、ギルドに行かないのか?」

「お前の爆弾発言のせいじゃねぇか!!」


HAHAHAと笑うキャサリンと一緒にギルドに向かう事になり、道中からかわれながらも何とかたどり着いた


「そういえばシィさんはギルドに何しにニ来テルンデスカ?」

「町の案内がてら簡単に仕事が見つかる場所と換金場所の説明してんだよ。ついでに昼飯だ」


服とついでにギース昼ご飯のために着いてきてたつもりだったのだが...


「そうだったのか」

「ここに来て右も左も分からないんじゃしょうがねぇかんな」


ギルドと思われる建物の入口を開きながらギースがニヒルに笑う


「紹介料として、俺のインターンになってもらうぞ」

「ツマリ一匹狼のギースにとうとう助手ができるという訳デスネ」


キャサリンの声を耳ざとく聞きつけた冒険者がガタッと椅子を倒しながら立ち上がった


「なに?!ギースに女の弟子が?!」


さらにそれは近くの冒険者の耳に入り聞いたことを繰り返した


「は?!ギースの野郎が女相手に手取り足取りだと?!」

「テメェら何脚色してんだ!」




ギルドの中は広々とした空間に柱が等間隔に立っおり、いくつものテーブルが置いてあり、それぞれが食事をしたり地図を広げて何が会議をしていたりと自由に過ごしているようだった


「ソレでわ食事の間に登録もしてシテシマイましょうか?」

「ああ、そうだな。まずは依頼達成の報告からな」

「ワカリマーシタ!」


ギースがアイテム袋から1枚の紙と赤い液体を1瓶取り出しキャサリンに渡すと横に置いてある大型の機械にセットした


「ハイ、確認完了致しマシタ!こちらが報酬の物になります」


そう言ってキャサリンはカウンターの下から袋を取り出し、それをギースのアイテム袋の入口と合わせる

すると小さく金属音がなるのが数秒続き、音がしなくなると袋を話してカウンターの下にしまった


「討伐お疲れ様デシタ!マタのご利用お待ちしております」


最後にキャサリンがお辞儀をしたのを見てギースはまたなと言ってカウンターから離れてた

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