僕、ゴーレムのコロ!
小さきものが身の丈に合わない大きな目標を持って頑張る姿って尊くない?
彼は自信がいつ産まれたかは正確に覚えてはいないがひとつの使命があった、それは
「いつかでっかいモンスターを倒すんだ!」
「デカいって...あんたの2倍ぐらいか?」
彼の大きさは1mほど...つまり普通の人の腰の高さほどしかなく、姿は卵のような角のないゴーレムだった
「もーっとでかいの!お城ぐらいの大物だよ!」
しかし、その身の丈に合わない目標と、情熱を持っていた
誰に笑われても、彼の中ではその未来が揺らがなかった。
自分より百倍大きな相手に立ち向かう姿を、確かに想像できたからだ。
転がって、跳ねて、ぶつかって、最後にはハンマーを振り上げて──
そんな自分の姿が、まるでもうそこにあるかのように。
「ぐ、城って……お前、その卵みたいな体で!? ひ、ひい……死ぬ、笑いすぎて死ぬ……!」
コロはムッとした表情で胸を張る。
男はさらに笑う。
「いや悪い悪い、だがな……あれだぞ?
城の大きさの魔物って言ったら、村ひとつ飲み込むような連中だぞ?
俺らみたいな冒険者でも見たら全力で逃げるやつだぞ?」
また笑いがこみ上げ、しゃがみ込んだまま肩を震わせる。
「ま、まぁ頑張れよ……ちび助。」
肩をポンと叩くと冒険者は宿屋へと帰って行った
時刻は17時過ぎ
それぞれが帰路へ着き、身を休める時間だ
だがコロはむしろこれからだと言わんばかりにハンマーを握りしめる
もっと強くならなきゃ。」
笑われたから悔しかったわけじゃない。
夢を否定されたから落ち込んだわけでもない。
むしろ、あの笑い声で心に火がついた。
自分の体が丸くて小さくても、夜の訓練場は誰の目も気にしなくていい。
転がって壁にぶつかっても、ハンマーを振りすぎて倒れ込んでも、誰にも笑われない。
それどころか、暗闇は彼にとって味方だった。
重いものを振り下ろすたび、石の体に響く鈍い振動が、彼の決意をさらに強く刻みつけていく。
「……絶対、絶対に大物を倒すんだ。」
言葉は小さくても、胸の魔石は眩しいほどに光っている。
小さな一歩を積み重ねコロは少しずつ着実に技術を身につけていくのであった




